健康・医療結核(BCGワクチン)

結核は、結核菌によって発生するわが国の主要な感染症の一つです。毎年新たに1万7000人程度の患者が発生しており、世界的にみても日本はまだ結核の低まん延国ではありません。
いわゆる空気感染を起こし、一般的には肺の内部で増えて、咳、痰、呼吸困難等の症状を呈することが多いですが、肺以外の腎臓、骨、脳など身体のあらゆる 部分に影響を及ぼすことがあります。また、結核菌に感染した場合、必ずしもすぐに発症するわけではなく、体内に留まったのち再び活動を開始し、発症することがあります。

トピックス

9月24~30日は結核予防週間です

厚生労働省においては、毎年9月24日から30日までを「結核予防週間」として、地方自治体や関係団体の御協力を得て、結核予防に関する普及啓発などを行っております。

ポスター

遺したいものは、それですか?    
     
     

ポスター[PDF形式:438KB]
リーフレット[PDF形式:1,207KB]
 

平成30年度啓発のポイント

  • 結核は、患者数及び罹患率(人口あたりの新規結核患者数)が順調に減少しているものの、今でも年間約17,000人の新しい患者が発生し、約2,000人が命を落としている日本の主要な感染症です。
  • 近年では結核患者の多くを高齢者が占め、平成29年結核新規登録患者の約6割が70歳以上の高齢者です。特に、80歳以上の高齢者が新規登録患者の約4割を占め、罹患率については80歳未満の方の5倍を超えている状況です。
  • 結核は、発症後早期であれば周囲の人に感染させることはまれですが、症状がはっきりしないことが多く、気がつかないうちに進行してしまうと家族や友人等に感染を拡大させてしまいます。
    そこで、80歳以上の方に向けて健康診断の受診の重要性を訴えるべく、「遺したいものは、それですか?」を本年の結核予防週間の標語としました。

キーメッセージ:結核健診は自分の事だけではなく他人のため
  • 高齢者の方々は、結核を自分の事と思っておらず、健診を受けないケースがあります。高齢で症状が無い故に、わざわざ健診を受ける必要がないと思っていることもあります。そのため、高齢者に、結核と結核健診を自分の事として認識してもらい、気づかないうちに自分が発病して、他人にうつしてしまう恐れがあることを知ってもらう必要があります。
  • 結核の早期発見には、自治体等で実施している結核の定期の健康診断を受けることが大切です

ポスターの解説

  • この啓発ポスターでは、80歳以上の高齢者の関心事と思われる「終活」の視点から考えていただくことを意図し、「遺す」と表現としました。イラストの構図は、家族や周りの人達にいろいろなものを遺したいと考えている高齢者と、遺してよいものばかりではないことを諭す家族との掛け合いを描いています。
  • 家族や周りの人達に、楽しい思い出等を「遺すこと」は嬉しいことだけれど、「結核をうつして、遺してしまうこと」は、誰にとっても嬉しくない、だから、高齢者に対しては「結核健診を受けよう」、家族や周りの人達に対しては「高齢者には結核健診を受けてもらおう」、ということを表現しています。



<参考:平成29年度結核予防週間ポスター>
それって、いつもの風邪ですか?


ポスター[PDF形式:305KB]

 

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結核について

病気の概要

結核菌という細菌が体の中に入ることによって起こる病気です。
結核菌は主に肺の内部で増えるため、咳、痰、発熱、呼吸困難等、風邪のような症状を呈することが多いですが、肺以外の臓器が冒されることもあり、腎臓、リンパ節、骨、脳など身体のあらゆる部分に影響が及ぶことがあります。特に、小児では症状が現れにくく、全身に及ぶ重篤な結核につながりやすいため、注意が必要です。

※より詳しい情報についてはhttp://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ka/tuberculosis.html をご参照下さい。

結核の発生状況について

2016年は24,669件の結核発生届(患者、無症状病原体保有者、疑似症患者)が出されました。

結核にかかった場合

結核を発症した場合、無治療でいると50%程度の方が亡くなってしまうといわれています。現在は、医療の進歩もあり、そこまで高い割合で亡くなることは ありませんが、髄膜炎を発症してしまった場合は、現在でも30%程度の方が亡くなり、治った方においても後遺症を残すことがあるといわれています。

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BCGワクチンについて

BCGワクチン接種の効果

生後1歳までのBCGワクチン接種により、小児の結核の発症を52~74%程度、重篤な髄膜炎や全身性の結核に関しては64~78%程度罹患リスクを減らすことができると報告されています。

標準的なBCGワクチンの接種スケジュール

  • 生後5ヵ月~8ヵ月の期間に1回の接種。

※より詳しい情報については http://idsc.nih.go.jp/vaccine/dschedule.html をご参照下さい。

BCGワクチンの副反応

予防接種は感染症を防ぐために重要なものですが、稀に副反応が発生することがあります。
1%以下の割合で、接種した後に局所の潰瘍やリンパ節の腫脹がみられると報告されています。また、発生頻度は不明ですが、接種後に「アナ フィラキシー」、「全身播種性BCG感染症」、「骨炎・骨髄炎」、「皮膚結核様病変」等が発生したという報告があります。

定期の予防接種は、各市町村が実施主体となっていますので、お住まいの市町村での実施方法など、詳細については、市町村の予防接種担当課にお問い合わせください。

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自治体や関係機関向けの情報

結核に関する特定感染症予防指針

結核対策について、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)第11条第1項及び予防接種法(昭和23年法律第68号)第4条第1項に基づき、「結核に関する特定感染症予防指針」(平成19年厚生労働省告示第72号)を定めており、最終改正は平成28年11月です。

本指針の目的は、予防のための総合的な施策を推進する必要がある結核について、国、地方公共団体、関係団体等が連携して取り組むべき課題に対し、取組の方向性を示すことです。 平成28年の改正の主なポイントは、以下のとおりです。

  1. 患者の生活環境に合わせ、必要に応じたDOTS(直接服薬支援)の実施依頼等、地域の関係機関への積極的な調整、潜在性結核感染症(LTBI)の者に対するDOTSの徹底
    など、患者中心のDOTSの推進
  2. 結核菌の遺伝子解析検査やその検査結果を活用した疫学調査の手法の普及など、分子疫学的手法による病原体サーベイランスの推進
  3. 結核に係る定期の健康診断のあり方や、患者数に見合った結核医療提供体制の確保など、低まん延国化(平成32年までに人口10万人対り患率10以下)に向けた体制の検討

【通知】 結核に関する特定感染症予防指針の一部改正について(平成28年11月25日健発1125第2号)[PDF形式:754KB]

【改正後全文】 結核に関する特定感染症予防指針(平成19年厚生労働省告示第72号)[PDF形式:339KB]

【概要】 結核に関する特定感染症予防指針の改正[PDF形式:161KB]

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