第23回ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合結果概要
令和7年10月28日(火)から30日(木)の3日間、第23回ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合を開催いたしました。今回の会合は、「高齢化社会に向けた持続可能な社会づくり」をテーマに、東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)を共催者として開催し、ASEAN各国の社会福祉、保健医療、労働政策の担当行政官や協力機関等からの参加を得て、活発な議論を行い、各国における今後の取組についての提言を採択しました。また、ASEAN活動的高齢化イノベーションセンター(ACAI) のカントリー・コーディネーター研修との合同の議論及び視察も行い、活力ある高齢化(アクティブ・エイジング)の推進に向けた社会づくりを着実に推進していくことを確認した共同声明を採択しました。
本会合の概要は以下のとおりです。
開催概要
<開催日程・場所>
日程:2025年10月28日(火)~30日(木)
会場:ホテル日航成田(千葉県成田市)
<参加者>
●日本及びASEAN10か国(※)の社会福祉、保健、労働政策担当行政官
※カンボジア王国、インドネシア共和国、ラオス人民民主共和国、東ティモール民主共和国、マレーシア、
ミャンマー連邦共和国、フィリピン共和国、タイ王国、ベトナム社会主義共和国、ブルネイ・ダルサラーム国
●中華人民共和国の担当行政官(オブザーバー参加)
●共催者:東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)
●協力機関:ASEAN事務局、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局、
国際労働機関(ILO)駐日事務所、独立行政法人国際協力機構(JICA)、経済協力開発機構(OECD)、
ASEAN活動的高齢化イノベーションセンター(ACAI)、国連人口基金(UNFPA)、
国立社会保障・人口問題研究所、千葉県、成田市
●有識者
●一般傍聴者
プログラム ※プログラム概要(日程概要、講演・発表資料、提言、共同声明等)は後日掲載します。
【参考】
厚生労働省では、2003年より、ASEAN地域における社会保障及び保健医療の各分野における人材育成を強化し、日本とASEAN諸国との協力関係を強化するため、ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合を開催してきました。なお、2011年からは、社会福祉、医療保健に加えて、労働分野を加えた3分野での協力促進を視野に入れて、労働政策の担当行政官の参加も得ています。
本会合は、ASEAN+3(日本、中国、韓国)保健大臣会合、社会福祉大臣会合及び労働大臣会合を支える重要な基盤と認識されており、会合の結果は各ASEAN+3大臣会合に報告しています。
●第1回~第22回会合のテーマ
| 第 1回 | 2003年11月 | 社会福祉・保健サービスにおける人づくり |
| 第 2回 | 2004年 8月 | 高齢化社会と福祉・医療の人づくり |
| 第 3回 | 2005年 8月 | 社会福祉・保健におけるパートナーシップと人作り ~母子保健福祉と障害者福祉を中心として~ |
| 第 4回 | 2006年 8月 | 社会福祉・保健医療サービスの連携と人材育成 ~社会的弱者(児童・女性)支援と福祉・医療サービス~ |
| 第 5回 | 2007年 8月 | 社会福祉・保健サービスの連携と人材育成・地域開発 -地域における高齢者サービス- |
| 第 6回 | 2008年 9月 | 次世代健全育成(健やかな次世代の育成を目指して) ─保健と福祉の緊密な連携の下で─ |
| 第 7回 | 2009年 8月 | 「共生社会」の構築(障害者の自立、自己実現と社会参加)~福祉と保健、医療システムの連携を通じて~ |
| 第 8回 | 2010年 8月 | 社会的弱者の貧困軽減 ~保健と福祉の連携強化を通じて~ |
| 第 9回 | 2011年10月 | 福祉及び保健分野における人材育成 ─サービス提供者の能力向上と社会的弱者の就業能力育成に焦点をあてて─ |
| 第10回 | 2012年10月 | 自然災害における社会的弱者への対応 |
| 第11回 | 2013年12月 | Active Aging |
| 第12回 | 2014年11月 | 高齢化する社会に対応するしなやかなコミュニティを育む |
| 第13回 | 2015年10月 | 災害から人、くらし、みらいを守る |
| 第14回 | 2016年11月 | 社会的支援が必要な人々の社会参画の促進とアクセシビリティの改善 |
| 第15回 | 2017年10月 | 未来を担う子どもたちの健全な育成 |
| 第16回 | 2018年12月 | 貧困の削減と子ども・若者のエンパワメントを通じた包摂的社会の促進 |
| 第17回 | 2019年12月 | 健康長寿を実現する社会の構築に向けて |
| 第18回 | 2020年10月 | 子どもの未来を支える包摂的社会の構築 ~自閉症スペクトラム障害をはじめとする発達障害のある子どもとその保護者への支援に焦点を当てて~ |
| 第19回 | 2021年12月 | こころの元気を保つためのアプロ-チ~新型コロナウイルス感染症への対応 |
| 第20回 | 2023年 3月 | 人生100年時代 ~私らしく生きていく~ 多様性を支える社会の中で |
| 第21回 | 2023年11月 | 地域で生き生きと自分らしく暮らせる社会の実現に向けて~誰もが自分の力を最大限に発揮するための心身の機能の維持・向上に着目して~ |
| 第22回 | 2024年11月 | UHC(ユニバーサル・ヘルスカバレッジ)と「健康な社会づくり」の好循環 |



