ゲートキーパーになろう!

このページは主に「大人」の方を対象にしたページです。

イラスト みんなの輪

人は誰しもが落ち込むことがあります。

これを読んでいるあなたも時には落ち込むこともあるでしょうし、もし、身近な人や大切な人が落ち込んでいたらとても心配になりますよね。

少しでも元気になってもらうために何かできることがないか
でも何をしたらよいのかわからない
と悩んだことはありませんか?

そんな時は、勇気を出してまずはやさしく声をかけてみることからはじめてみてはどうでしょうか。
そんな行動が、ゲートキーパーの第一歩になります。

○「ゲートキーパー」とは

ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声をかけてあげられる人のことです。特別な研修や資格は必要ありません。誰でもゲートキーパーになることができます。周りで悩んでいる人がいたら、やさしく声をかけてあげてください。声をかけあうことで、不安や悩みを少しでも和らげることができるかもしれません。

ゲートキーパーは「変化に気づく」「じっくりと耳を傾ける」「支援先につなげる」「温かく見守る」という4つの役割が期待されていますが、そのうちどれか1つができるだけでも、悩んでいる方にとっては大きな支えになるでしょう

変化に気づく 家族や仲間の変化に気づいて声をかける
じっくりと耳を傾ける 本人の気持ちを尊重し耳を傾ける
支援先につなげる 早めに専門家に相談するよう促す
温かく見守る 温かく寄り添いながらじっくりと見守る

○ゲートキーパーの心得(ゲートキーパー手帳より)

イラスト 専門家に相談
  • 自ら相手とかかわるための心の準備をしましょう
  • 温かみのある対応をしましょう
  • 真剣に聴いているという姿勢を相手に伝えましょう
  • 相手のこれまでの苦労をねぎらいましょう
  • 心配していることを伝えましょう
  • わかりやすく、かつゆっくりと話をしましょう
  • 一緒に考えることが支援です
  • 準備やスキルアップも大切です
  • 自分が相談にのって困ったときのつなぎ先(相談窓口等)を知っておきましょう
  • ゲートキーパー自身の健康管理、悩み相談も大切です

○ゲートキーパーは命の門番

まもろうよこころロゴ

ゲートキーパーは「命の門番」とも位置付けられています。

悩んでいる人に寄り添い、関わりを通して「孤独・孤立」を防ぎ、支援することが重要です。1人でも多くの方に、ゲートキーパーとしての意識を持っていただき、専門性の有無にかかわらず、それぞれの立場でできることから進んで行動を起こしていくことがゲートキーパーの第一歩につながります。

ただし、難しくとらえすぎる必要はありません。悩んでいる人に寄り添い、話を丁寧に聴くことは大きな心の支えになるはずです。困ったときには相談窓口や専門家の力を頼っても良いと思います。

○ゲートキーパーとしてできること

ゲートキーパーの実践例を描いたマンガや、ゲートキーパーについて学べるテキストを紹介しています。

悩んでいるあなたへ 支えたいあなたへ 「マンガで読む相談例」

周りに悩んでいる人がいる場合、どう支えればよいのかについてご紹介しています。

介護をしている妻の疲れた様子が心配で…

【夫婦】
介護をしている妻の疲れた様子が心配で…

息子の友達の様子がおかしく、心配です…

【親子】
息子の友達の様子がおかしく、心配です…

マンガで読む相談例 表紙

全体版では、ご自身が悩みを抱えている場合、周りに悩んでいる人がいる場合、どちらもご紹介しています。

誰でもゲートキーパー手帳

ゲートキーパーとして悩みを抱える人の支援を行う時に必要なポイントをコンパクトに紹介した手帳を作成しています。 印刷したものを折りたたんで常に持ち歩けるサイズになっており、取り出して見やすいようにまとめました。 支援が必要な人のご家族や友人を含め、多くの方にご利用いただきやすくなっています。

誰でもゲートキーパー手帳

ゲートキーパー養成研修用テキスト

ゲートキーパー養成研修用テキスト表紙

悩みを抱える人を適切に支援するための知識やゲートキーパーの皆さんそれぞれの立場での役割などを知っていただく研修内容をテキストにまとめています。

ゲートキーパー養成研修用動画

「ゲートキーパー養成研修用動画」を作成し公開しています。
こころのサインに気づいたら(YouTube:MHLWchannel)

参考

○今、ゲートキーパーとして悩んでいる人を支えている人へ

イラスト 耳を傾ける

友達や家族の相談にのっていると、「悩みを聞くのがつらい」など、自分が疲れてしまう時があるかもしれません。そんなときは、すべてを抱え込む必要はなく、少し休んでみてはどうでしょうか。まずは自分の心を大切にしてください。

そのような時には、ゲートキーパーとして支える側のあなたが支援を受けることも一つの解決方法です。自分一人で抱え込まないで、他の友達や家族、場合によっては相談窓口、専門家等に相談することで、大切な方にさらに適した支援を届けられることがあります。「支え方がわからない」などの悩みを抱えた場合も、相談窓口や専門家等に相談してみてください。

また、「誰にも言わないで」という悩みを打ち明けられた時、誰かに相談することをためらうこともあるかもしれません。そんな時でも、本人の名前を出さず本人を守りながら、よりよい支え方を相談することは可能です。一人だけで支えるのではなく、「あなたの応援者」を見つけることでよりよい支援が届けられるかもしれません。

ゲートキーパーの方が支援を受けられる団体をご紹介します

※上記の相談窓口等は「ゲートキーパー育成・支援のための全国モデル創設事業」として厚生労働省の助成により実施している事業です。なお、本事業の対象は、若い世代を中心に39歳以下の方を対象としております。

 

このページは特定非営利活動法人 LightRing.のアドバイスをいただき作成しています。

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相談窓口、自殺対策の取り組みなどの情報をわかりやすくまとめたサイト まもろうよ こころ を公開しています。