保健衛生業における腰痛の予防

保健衛生業の皆さんへ

腰痛予防対策
(ノーリフト・ノーリフティング)
を知っていますか?

保健衛生業における
腰痛発生件数

職場における腰痛発生件数は、昭和53年をピークとして長期的に減少したものの、社会福祉施設や医療保健業が含まれる保健衛生業においては、集計を開始した平成5年以降、発生件数が増加を続けています。
また、保健衛生業の腰痛発生率(死傷年千人率)は全業種平均(0.1)を大幅に上回る0.25であることからも、介護・看護作業における腰痛予防対策の推進が重要な課題となっています。

厚生労働省の施策

職場における腰痛予防対策指針の
改訂を行いました

平成25年に「職場における腰痛予防対策指針」を改訂し、介護・看護作業における抱上げに関して「移乗介助、入浴介助及び排泄介助における対象者の抱上げに際し、全介助の必要な対象者には、リフト等を積極的に使用することとし、原則として人力による人の抱上げは行わせないこと。

また、対象者が座位保持できる場合にはスライディングボード等の使用、立位保持できる場合にはスタンディングマシーン等の使用を含めて検討し、対象者に適した方法で移乗介助を行わせること。」と示しました。

腰痛予防対策
(ノーリフトケア・ノーリフティングケア)

対策1腰痛の発生に関与する
要因の把握

「労働衛生教育等」により、一般的な腰痛の発生要因と、その回避・低減措置に加えて、ノーリフトケアに関する機器の使い方に関しても教育する。

対策2リスクの評価(見積もり)

実際に、自分の作業場や作業の方法を見返して、リスクを発見し、その程度を「高」・「中」・「低」のように見積もる。

対策3リスクの回避・低減措置の
検討及び実施

「作業姿勢動作の見直し」を行う。
抱え上げは、原則させない。ノーリフトにできるところは、スライディングシートやスライディングボードに変更させる。

対策4リスクの再評価・対策の見直し
及び実施継続

定期的に労働者から、意見を聴取して、フィードバックを行う。そういった体制を事業者が整備する。

地方自治体の取り組み

介護施設等における生産性向上に資するパイロット事業自治体向け手引き ▶︎[24.2MB]

実証事業を通じたモデル事業所の育成

地方自治体が独自にノーリフトケア/ノーリフティングケアの取組を支援している場合がありますので、各主管部署にお問い合わせください。

腰痛予防対策に関する教材・資料

  • 第三次産業における腰痛予防
    対策推進事業

    事業場におけるノーリフト関連の取り組み
    や指針の実施状況に係る実態調査

  • 腰痛を防ぐ職場の
    好事例集

    腰への負担を減らした
    事例

  • 介護福祉施設における腰痛予防の
    取り組み事例集

    腰痛予防の具体的な進め方

  • 介護サービス事業の生産性
    向上に資するガイドライン

    ノーリフトの取り組み事例

  • 看護業務の効率化先進
    事例アワード

    ノーリフトの取り組み事例

  • 最新技術を駆使した
    労働災害防止対策事例集

    ノーリフトの取り組み事例

  • 福祉用具シリーズ

    福祉器具に関する知識を
    まとめた資料

  • エイジフレンドリー
    補助金

    補助金のご案内

  • 介護ロボットを初めとした
    福祉用具の貸し出し

    介護ロボットをはじめとした福祉用具の
    試用貸出事業や貸出可能介護ロボットや
    福祉用具一覧

  • 福祉用具ヒヤリハット
    情報

    福祉用具「事故・ヒヤリハット」情報
    の要因分析や事例