エムポックス
※2023年5月26日に「サル痘」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更されました。
※厚生労働省では、サーベイランス強化のため、自治体や医療機関に対して、各国の状況や、エムポックスの症状、感染経路等に関する情報提供を行いつつ、エムポックスの疑い例があった場合には必要な報告を行うよう依頼するとともに、感染予防策等について情報発信を行っています。
エムポックスとは
国内では、感染症法上の4類感染症に指定されており、2022年7月に1例目の患者が確認され、現在でも散発的な患者の発生が報告されています。
コンゴ盆地型(クレードⅠa及びⅠb)と西アフリカ型(クレードⅡa及びⅡb)の2系統に分類され、適切な支持療法を行うことで、クレードⅠaの死亡率は1.4-1.7%、クレードⅠbで1%以下になり、2022年以降のクレードⅡbの流行における死亡率は0.3%と報告されています。
主な症状
潜伏期間は通常6~13日(最大5~21日)とされています。
発熱、頭痛、リンパ節腫脹などの症状が0~5日程度持続し、発熱1~3日後に発疹があらわれます。皮疹は顔面や四肢に多く出現し、徐々に隆起して水疱、膿疱、痂皮となります。多くの場合2~4週間持続し、自然軽快しますが、小児や曝露の程度、患者の健康状態、合併症などにより重症化することがあります。皮膚の二次感染、気管支肺炎、敗血症、脳炎、角膜炎などの合併症を起こすことがあります。
手掌や足底にも各皮疹が出現することなどが、水痘との鑑別に有用とされます。
※2022年5月以降の欧米を中心とした流行では、以下のような、従来の報告とは異なる臨床徴候が指摘されている
・発熱やリンパ節腫脹などの前駆症状が見られない場合があること
・病変が局所(会陰部、肛門周囲や口腔など)に集中しており、全身性の発疹が見られない場合があること
・異なる段階の皮疹が同時に見られる場合があること
感染経路
アフリカに生息するリス等のげっ歯類をはじめ、サルやウサギ等ウイルスを保有する動物との接触により感染する可能性があります。
また、感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液との接触(性的接触を含む)、患者との接近した対面での飛沫への長時間暴露、患者が使用した寝具等の接触により感染の可能性があります。
空気感染を起こした事例は確認されていません。
検査・治療方法
医療機関で、発疹等の病変部位から検査検体を採取し、地方衛生研究所や国立感染症研究所で検査(PCR)を行います。その他、ウイルス分離・同定や、ウイルス粒子の証明、蛍光抗体法などの方法が知られています。
症状に応じた治療が行われ、国内では抗ウイルス薬のテコビリマットが薬事承認され、特定臨床研究が実施されています。
予防と対策
エムポックスに感染している方や感染が疑われる方とは、接触を避けるようにしてください。
エムポックスが常在する国や地域に渡航する場合、現地では野生動物、特にげっ歯類との接触を避けてください。加熱が十分でない動物の肉を食べることも、避けてください。
天然痘ワクチンによって約85%発症予防効果があるとされています。
発生状況
国内の発生状況
国内では、2022年7月25日に、国内1例目の患者が報告された。
2023年以降も、患者の発生が続いており、296例※(前週比+3名)の症例が確認されている(2026年3月13日更新)。
※その他、発生届が出されていない公表事例が1例あり。
確認された症例(無症状病原体保有者及び発症日が不明な患者を除く)の、「発症日」に基づく流行曲線は以下のとおり。
※縦軸は症例数、横軸は疫学週。直近の症例数は今後増加する可能性がある。
(参考)第9週(令和8年2月23日~令和8年3月1日)、第10週(令和8年3月2日~令和8年3月8日)

世界での発生状況
2022年1月1日以降、17万人以上の感染例が報告されている(令和8年1月23日時点)。
啓発ツール
Q&A
医療機関・自治体のみなさま
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過去の通知・事務連絡など
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「エムポックス 診療の手引き 第 2.0 版」の周知について」 【別添】
感染症法に基づく医師の届出のお願い
全ての医師の方は、対象の感染症の診断を行った際に、直ちに届出様式により最寄りの保健所に届け出てください。また、原則として全例にウイルス遺伝子検査の実施を求めるものとします。
都道府県により届出様式が異なる場合がありますので、最寄りの保健所にご確認ください。診療の手引き
関連審議会・検討会等
報道機関向けの情報
関連リンク(さらに詳しい情報が必要な方)
- エムポックスとは(国立健康危機管理研究機構)
- 複数国で報告されているエムポックスについて(第8報)(国立健康危機管理研究機構HP)
- アフリカ大陸におけるクレードⅠによるエムポックスの流行について(第3報)(国立健康危機管理研究機構)
- エムポックス患者とエムポックス疑い例への感染予防策 (国立健康危機管理研究機構HP)
- サル痘に関する関係省庁対策会議(内閣官房)
- エムポックスに関する関係省庁対策会議(内閣官房)
- 世界保健機関(WHO)
- 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
- 米国疾病予防管理センター(CDC)
- 厚生労働省検疫所
- 外務省海外安全ホームページ
- 「エムポックスって遺伝子型によるちがいはあるの?」(東京都)
- サル痘(mpox)が日本で感染拡大~現状を知って感染リスクを下げよう~(HIVマップ)




