推進者取組事例024

 
 
 
 
    株式会社 浅野製版所
個性と能力を活かした組織体制の構築
‐中小企業における戦略人事の実践‐
 
 
 
 
情報掲載年度 2017年度
情報掲載日  
都道府県 東京都
資本金 1000万円以上~5000万円未満
 
従業員数 50人以上~100人未満
産業分類 製造業
推進者の役職名  
推進者としての従事年数 4~10年
 
 
1937年創業の広告製版企業
・画像処理・デザイン・プランニング・DTP・フォトレタッチ・印刷関連事業
(株式会社 浅野製版所ウェブサイト
 
 
過去の慣習にとらわれず、社員のための施策を次々実施する。働きやすい職場環境づくりや社員の能力と個性を大事にした人材育成などを積極的に取り組む。
 
 

当社では面談を通じて社員の様々なデータを収集し、共有することで一人ひとりが能力を発揮できる組織づくりを推進しています。定期的に実施している全社員面談で得られた情報や要望を、社員個人のキャリアだけでなく組織体制にまで反映し活用することで、自走する社員、自走する企業へと変化しています。

1.面談を通じた情報収集
面談やコミュニケーションを通じて情報収集と整理に注力し、社員が能力を活かして働ける環境を作れば・無駄が減って業務効率が良くなる・仕事のやりがいにつながる・自ら学び行動できるようになる。会社全体の底上げを目指して取り組みを開始しています。

2.面談を通じた情報収集の実施
実際に面談をしてみると、いろいろな社員がおり、すべて本音(事実)とは限らないので周囲からの情報も収集します。・自分の思いや考えを言葉にできない・言っても仕方がないとはぐらかす・自分ではなく他人のことばかり話す、などが聞かれます。挙がった要望はすべて検討し、良い意見は即採用、問題点は即解決し、情報が勝手に集まる風土を形成します。要望が上がった際に注意していることは、世間話なのか要望なのか、個人的な話なのか全社的な話なのか、いずれ解決したいのかすぐ解決しなければならないのか・行動を起こすことによる他者への影響、などがあります。判断基準は会社のためになるかどうかです。

3.人を活かす組織構築については(アップ資料1 人を活かす組織構築【情報活用】)に示します。

4.人を活かす組織構築
情報伝達は誰にどの情報を伝えるのかを検討する。
・個人的な感情と行動を切り分けて情報を整理し客観性を保つ・この情報を誰に伝えるかを本人に確認し上司でなくても活用できる人に伝える場合もある・本人の話だけでなく多くの情報を収集する他部署の人間が間に入るメリットは大きい、また問題を解決に近づけられるのは誰なのかを探す。

5.人を活かす組織構築については(アップ資料2 人を活かす組織構築【情報集約】)に示します。

6.取り組みの結果
個性と能力を把握し、社員を活用することを推進した結果

 
・「管理職」のみのキャリアから「専門職か管理職」へ
→年功序列の管理職登用から技術者へのキャリア転換推進
 
・若手社員の「管理職登用」と横のつながりの強化
→責任と権限の完全委譲
→子育て世代を管理職に登用し、残業時間削減&年収アップ
→管理職同士の横のつながりを強化し「相談する」「支える」の風土の醸成
 
・専門職の能力アップ
 
→得意な業務を担当することで、キャリア形成と業務時間短縮を実現

自ら選択した技術研修(年間5万円まで)に参加し、スペシャリスト発表会にて研修内容と今後の取り組みを発表

 

 
 
組織の"壁"を乗り越えるには?
・キーパーソンを見つける→一番のポイントは協力者になってくれる人を見つけること!
・とりあえずやってみる→他社事例などをあげて説得!
・とりあえず続けてみる→5回超えると風土になる!
 
 
資料1 人を活かす組織構築【情報活用】  
資料2 人を活かす組織構築【情報集約】