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出産なびでできること
1.地域やサービスの条件を設定して、出産を取り扱う病院、産科/産婦人科クリニック(診療所)、助産所(助産院)を検索することができます。
検索機能について
- 都道府県や市区町村、サービスを選択すると、該当する施設が表示されます。詳しい情報を確認したい施設をクリックしてください。
- 一覧表示のほか、地図から探すこともできます。一覧画面の右上に表示される「地図で探す」ボタンをクリックしてください。
- ボタンをクリックすると詳しい説明を確認することができます。
2.それぞれの施設について、「施設の情報」「助産ケア」「付帯サービス」「費用等」の詳しい情報を確認することができます。
各施設のページについて
- 「施設の情報」「助産ケア」「付帯サービス」「費用等」の項目でタブが分かれています。それぞれのタブをクリックすることで、内容を確認できます。
- 各項目の詳細については、画面右上の「各項目の詳しい説明はこちら」から確認することができます。
- ※ 出産なびとあわせて、それぞれの施設のホームページ等も必ずご確認ください。
出産なび開設の背景
初産か2人目以降の妊娠か、里帰り出産を行うかなど、妊婦さんやパートナー・ご家族の状況によって、出産する施設に対するニーズは様々です。一方、出産にかかる費用も、地域や施設によってばらつきがあり、施設選びの際にそれぞれの施設の情報を1つ1つ調べるのはかんたんではありませんでした。
このため、妊婦のみなさんがあらかじめ費用やサービスの情報を踏まえて適切に出産する施設を選択できるよう、全国の分娩を取り扱う施設ごとのサービス内容や出産費用の状況などを厚生労働省のウェブサイトで公表することとなりました。
2023年4月1日から、出産の際に公的医療保険から支給される出産育児一時金の額が原則42万円から原則50万円に増額されたこととあわせて、妊婦のみなさんが安心して出産できる環境を整えていきます。
具体的な公表項目・内容については、研究班(※1)において妊産婦のニーズ等を踏まえた検討が行われ、厚生労働省社会保障審議会医療保険部会において決定されました。その後、全国の分娩を取り扱う施設に対して掲載情報の調査を行い、各施設・関係団体等のご協力の結果、2024年4月時点で96%(※2)の施設の情報が集まりました。
こうした準備を経て、2024年5月30日、出産なびが開設されました。
2024年12月現在、全国の出産を取り扱う施設のほぼ100%(※3)の情報が掲載されています。
- ※1 令和5年度政策科学総合研究事業(政策科学推進研究事業)「出産育児一時金の見直しを踏まえた出産費用の分析並びに産科医療機関等の適切な選択に資する情報提供の実施及び効果検証のための研究」(主任研究者:東京大学 田倉智之特任教授)
- ※2 2022年度に21件以上の分娩取扱実績のある施設のうち、出産育児一時金の直接支払制度を利用しており、2024年度以降に分娩の取扱いを継続する予定の施設が対象(年間分娩件数が20件以下の施設などについても掲載しています)
- ※3 2023年度に21件以上の分娩取扱実績のある施設のうち、出産育児一時金の直接支払制度を利用しており、分娩取扱を継続している施設が対象
掲載施設について
原則として出産なびの掲載対象となっている施設は以下の①~③を満たすものとなります。①と②のみを満たしている(③を満たしていない)場合でも、施設の希望により掲載されています。一方で、掲載に同意されなかった施設は掲載されていません。
また、情報更新時以降に新規開業された施設は掲載されていない可能性があります。
(対象施設)
- ① 病院、診療所、または助産所
- ② 2024年4月時点で、分娩を取り扱っている施設
- ③ 出産育児一時金の直接支払制度を利用しており、令和4年度における分娩取扱件数が21件以上(※1・2)
- ※1 異常分娩(保険診療が同一入院期間内に行われた分娩)、妊娠12週以降の流産・死産・人工妊娠中絶を含みます。多胎分娩(双子等)は1件として計上します。
- ※2 妊娠22週未満の流産や人工妊娠中絶のみを扱っている施設は対象ではありません。
施設ページについて
「施設の情報」「助産ケア」「付帯サービス」「費用等」の項目でタブが分かれています。それぞれのタブをクリックすることで、内容を確認できます。
各詳細項目の詳しい説明は以下のとおりです。(タブをクリックして切替)
施設の機能
種別 | ①母子への医療を主とする病院…産科・小児科(新生児科)中心の病院、②病院(「母子への医療を主とする病院」以外の病院)…産科、小児科に加え、他の診療科もある病院、③有床診療所…診療所(個人の産院やクリニック)、④助産所…助産所(助産院)の別を記載しています。 |
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周産期母子医療センターの指定 | ①総合周産期母子医療センター、②地域周産期医療センター、に指定されている場合は記載しています。周産期母子医療センターは、リスクの高い妊産婦、胎児・新生児に高度な医療を提供することが可能で、地域の医療施設から搬送を受ける立場にある施設です。 |
NICU病床数 | 新生児科医、看護師が24時間体制で早産児や病気のある赤ちゃんの医療を提供しているNICU(新生児集中治療室)のベッド数を記載しています(診療報酬上の新生児特定集中治療室管理料を算定できる場合のみ記載できます)。 |
産科病床数 | 妊産婦さんが入院できるベッド数を記載しています。 |
入所可能ベッド数 | 助産所で、妊産婦さんが入院できるベッド数を記載しています。 |
産科区域の特定 | 病院で入院する病棟が、①産科専用病棟、②産科専用のスペースが確保されていて専任スタッフがいる混合病棟、③産科区域の特定をしていない病棟、を記載しています。 |
専門職数
産科医師数 | 分娩を取り扱う産科医の数を記載しています。非常勤医を除いた常勤医のみの数です。 |
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小児科医師数 | 新生児の診察に関わる小児科医の人数を記載しています。常勤医、非常勤医をあわせた数です。 |
助産師数 | 産科関連病棟、もしくは助産所に勤務する助産師の人数を記載しています。常勤助産師、非常勤助産師をあわせた数です。 |
助産師数のうちアドバンス助産師数 | 上記の助産師のうち、アドバンス助産師は何人いるかを記載しています。アドバンス助産師とは、日本助産評価機構 https://www.josan-hyoka.org/advanced/advanced/ が一定水準以上の実践能力を持つ助産師を認証する仕組みです。 |
看護師・准看護師数 | 産科関連病棟に勤務する看護師、准看護師をあわせた人数を記載しています。常勤看護師(准看護師)、非常勤看護師(准看護師)をあわせた数です。 |
年間の分娩取扱件数
経腟分娩 | 経腟分娩の年間件数を記載しています。経腟分娩とは、赤ちゃんが腟を通ってうまれてくる方法を指します。 |
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帝王切開での出産 | 帝王切開出産の年間件数を記載しています。 |
入院中に実施される検査
新生児聴覚検査の実施の有無 | 新生児聴覚検査を実施しているかどうかを記載しています。新生児聴覚検査は、難聴の赤ちゃんを早期に発見することができる検査です。 |
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自施設での実施がない場合の新生児聴覚検査可能施設の情報提供 | 新生児聴覚検査をしていない施設で、検査できる施設を教えてくれるかどうかを記載しています。助産所の場合は検査ができる施設を教えてくれる、または赤ちゃんと一緒に行って検査を受ける場合も含みます。 |
小児科医師による新生児の診察 | 正常な新生児の診察を、いつ、どこで、誰がおこなっているかを記載しています。 |
風疹抗体価が低い産婦に対する風疹含有ワクチンの接種(出産後の接種) | 妊娠中の検査で風疹の抗体価が低かった人に対し、産後、風疹のワクチン接種を入院中に実施しているかどうかを記載しています。 |
出産後の健診(産婦健康診査)の実施
2週間健診(産婦健康診査) | 2週間健診をおこなっているかどうかを記載しています。 |
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1か月健診(産婦健康診査) | 1か月健診をおこなっているかどうかを記載しています。 |
妊娠期・分娩期・産褥期のケア
助産師外来 | 助産師外来をおこなっているかどうかを記載しています。助産師外来とは、助産師が医師と連携して、助産師が妊婦健診・保健指導をおこなうことです。 |
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院内助産 | 院内助産をおこなっているかどうかを記載しています。院内助産とは助産師が医師と連携して、妊娠中から分娩の最中、産後のケアをおこなうことです。院内助産の運営や管理体制、対象者の基準等関しては施設ごとに方針があります。詳細については各施設のホームページをご覧いただくか、各施設にお問い合わせいただきますようお願いいたします。 |
入院中の授乳支援 | 入院中に、母乳指導も含めた授乳・育児のサポートをおこなっているかどうかを記載しています。 |
授乳支援を行う外来(退院後) | 退院後に受診できる授乳支援の外来があるかどうかを記載しています。 |
産後ケア
宿泊(ショートステイ)型 | 産後ケア事業は市区町村の委託で施設がおこなう事業で、産後一年まで、助産師などが母親の心身をケアして育児をサポートします。 産後ケア事業として宿泊型の休養を提供し、心身のケアや育児のサポートをおこなっているかどうかを記載しています。 |
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通所(デイサービス)型(個別型) | 産後ケア事業として、日帰り型の休養を提供し、個別で、心身のケアや育児のサポートをおこなっているかどうかを記載しています。 |
通所(デイサービス)型(集団型) | 産後ケア事業として、日帰り型の休養を提供し、集団で、心身のケアや育児のサポートをおこなっているかどうかを記載しています。 |
居宅訪問(アウトリーチ)型 | 産後ケア事業として、自宅に訪問し、心身のケアや育児のサポートをおこなっているかどうかを記載しています。 |
分娩に関わること
立ち会い出産実施(経腟分娩の場合) | 立ち会い出産ができるかどうかを記載しています。誰が立ち会えるかなどの詳しい情報は、施設のウェブサイトを参照したり、受診時にたずねたりしてください。 |
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無痛分娩 | 無痛分娩を実施しているかどうかを記載しています。実施している場合は医学的理由がない妊婦さんにも実施しているかどうかを記載しています。無痛分娩に関しては、例えば毎月の定員を決めている施設などもあります。詳細については必ず施設のホームページ等をご確認いただきますようお願いいたします。無痛分娩の運用の詳細は各施設で異なります。詳細は各施設のホームページをご確認いただくようお願いいたします。
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無痛分娩の麻酔の方法 | 無痛分娩について、麻酔の種類を記載しています。 |
無痛分娩麻酔管理者の資格 | 無痛分娩の麻酔を管理する医師の資格を記載しています。麻酔科専門医、標榜医についてはこちらのサイトをご覧ください。 https://www.jalasite.org/archives/mutsuu/%e9%ba%bb%e9%85%94%e7%a7%91%e6%a8%99%e6%a6%9c%e5%8c%bb%e3%81%a8%e3%81%af |
JALAサイトへの掲載 | 無痛分娩のための専門家組織JALA(無痛分娩関係学会・団体連絡協議会)のウェブサイトに詳細情報を載せている施設かどうかを記載しています。 |
無痛分娩の対応可能時間 | 無痛分娩に①24時間対応しているか、②対応していないか、について記載しています。 |
無痛分娩を行う際の陣痛誘発の有無 | 無痛分娩を、原則的に①計画分娩でのみおこなっているのか、②自然陣痛が来てからおこなっているのかについて記載しています。 |
産後の過ごし方に関わること
母子同室実施 | ①母子同室か、②母子別室のうち、どちらが原則になっているかを記載しています。(一時的な預かり、医学的理由による母子分離は母子別室に含みません) |
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居室に関わること
個室 | 入院中の部屋に個室があるかどうかを記載しています。 |
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個室利用の際の差額費用支払いの必要性 | 個室に入るときの追加料金について記載しています。 |
費用
分娩にかかる費用の総額 | 分娩にかかる費用の総額を記載しています。 「○○円~○○円」と表示されている2つの数値は、その施設で対象期間内に行われた保険診療を行っていない分娩の費用データを低い順に並べた際に、低い方から4分の1のところの値(第1四分位点)と、高い方から4分の1のところの値(第3四分位点)を示しています。その施設での最も低い金額や最も高い金額を示すものではありません。 このため、その施設で対象期間内に行われた保険診療を行っていない分娩のうち半数は、この2つの金額の間に費用がおさまっており、残り半数の分娩はこの金額の幅よりも低額、または高額の費用となったことを示しています。 |
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基本的な分娩費用 | 分娩にかかる費用の総額から、「室料差額」「産科医療補償制度の掛金(※1)」「その他(※2)」の金額を除いた基本的な費用を記載しています。
このため、その施設で対象期間内に行われた保険診療を行っていない分娩のうち半数は、この2つの金額の間に費用がおさまっており、残り半数の分娩はこの金額の幅よりも低額、または高額の費用となったことを示しています。 |
室料差額(1入院あたり) | 妊産婦さんが入院する部屋を選択する際に、差額が必要な個室等を選んだ場合の1入院あたりの差額分の費用を記載しています。 「○○円~○○円」と表示されている2つの数値は、その施設で対象期間内に行われた保険診療を行っていない分娩の費用データを低い順に並べた際に、低い方から4分の1のところの値(第1四分位点)と、高い方から4分の1のところの値(第3四分位点)を示しています。その施設での最も低い金額や最も高い金額を示すものではありません。 このため、その施設で対象期間内に行われた保険診療を行っていない分娩のうち半数は、この2つの金額の間に費用がおさまっており、残り半数の分娩はこの金額の幅よりも低額、または高額の費用となったことを示しています。 |
入院日数 | 入院日数について記載しています。 「○○日~○○日」と表示されている2つの数値は、その施設で対象期間内に行われた保険診療を行っていない分娩の入院日数データを短い順に並べた際に、短い方から4分の1のところの値(第1四分位点)と、長い方から4分の1のところの値(第3四分位点)を示しています。その施設での最も短い入院日数や最も長い入院日数を示すものではありません。 このため、その施設で対象期間内に行われた保険診療を行っていない分娩のうち半数は、この2つの日数の間に入院日数がおさまっており、残り半数の分娩はこの日数の幅よりも短い入院日数、または長い入院日数となったことを示しています。 |
費用の公表方法 | 出産費用を公表しているウェブサイトやSNSを記載しています。 |
保険診療を行った分娩の出産費用について
このセクションでは、帝王切開術や吸引分娩、鉗子分娩をはじめ、出産を含む入院期間中に出産に関連した保険診療を行った出産費用について説明しています。
保険診療を行っていない分娩では、表1に示す出産費用の構成になりますが、保険診療を行った分娩の場合は表2に示す出産費用の構成となります。表1の「(3)分娩料」が表2では「(3)分娩介助料」と名前が変わり、(9)に「一部負担金」として保険診療の自己負担金が計上されます。(3割負担の場合は、保険診療での費用の3割の金額が記載されます。高額療養費制度などを利用された場合は、その場合の自己負担金分が記載されます。)
なお、保険診療を行った分娩、保険診療を行っていない分娩のどちらの場合も、原則50万円の出産育児一時金が支給されます。
表1
保険診療を行っていない分娩の出産費用の構成
表2
保険診療を行った分娩の出産費用の構成
保険診療を行った分娩については、個人の状況によって、費用が変動します。詳細はかかりつけの分娩施設にご確認ください。