大麻知識チェック
あなたはどれだけ知ってる?
大麻に関する知識の正しさをチェックしよう。
大麻はあまり体に害がない?


大麻は精神・身体に大変有害です。
特に10代にとっては取り返しのつかない害も。
大麻は肺や心臓、脳などに影響し、うつ病や記憶障害、妄想などを引き起こします。そのほかにも、多様な身体・精神的症状に結びつくといわれています。特に20歳までで成長が完成されるといわれる脳には影響が大きく、一度ダメージを受けると元には戻らないのが恐ろしい点です。使用したタイミングが若いほど、認知機能の低下、感情がコントロールできない、疲れやすく無気力になるなどの症状が深刻に出ます。学校や仕事といった社会活動が難しくなります。
大麻吸ってもほかのクスリに手を出さなきゃ大丈夫でしょ?


大麻は他の薬物への入り口になりやすい薬物。多くの薬物乱用者が大麻を経験しています。
日本には、大麻の使用経験がある人のうち29%がシンナー、17%が覚せい剤も経験したと答えたデータがあります。抵抗感の低い大麻を入り口に、覚せい剤やコカイン等へ移行してしまう乱用者が多くおり、大変危険です。実際に、覚せい剤に誘われた経験は、大麻未経験者が0.6%なのに対し、大麻経験者は21%というデータも。軽い気持ちで大麻に手を出したせいで、人生が台なしになった人が多くいます。
大麻だったらいつでも簡単にやめられるでしょ?


大麻含有成分THCには依存性が確認されています。依存は、脳の異常により自分の意思ではやめられなくなった状態のことです。
2016年のWHO薬物依存専門委員会で、大麻に含まれる成分THCには依存性があると示した論文が公開されました。依存とは、使用を繰り返した結果、渇望をコントロールできなくなった状態。無意識のうちに大麻が最優先の状態に変わってしまい、日常生活が破綻してしまうケースが多数報告されています。現在の医療では、大麻への渇望を抑える特効薬は存在していません。薬物の怖さはこの依存形成にあります。
1回使っただけでも薬物の「乱用」になるの?


乱用とは、ルールや法律に反して薬物を使用すること。回数は無関係なので、1回の使用でも薬物乱用です。
薬物乱用とは、大麻をはじめ、覚せい剤など禁止されている薬物やシンナーなどの化学物質を不正な目的や方法で使用することです。また、風邪薬や睡眠薬などの医薬品も、本来の治療目的からはずれて使用した場合は、薬物乱用にあたります。どれも回数は関係ありません。大麻も「一回だけだからいいか」という軽い気持ちで吸ってしまうと、「乱用」にあたり、持っているだけでも処罰されます。
お酒やタバコの方が体に悪いって言うよね?


お酒やタバコより大麻の方が安全という情報はウソ。タバコやお酒にはない深刻な健康被害があります。
そもそもお酒もタバコも、大麻を含む薬物も、すべて依存性や健康被害がある危険な存在です。単純に比較できません。ですが、大麻にはお酒やタバコにはない種類の健康被害が確認されています。世界保健機関(WHO)は、大麻の害として脳機能の障害、呼吸器の障害、精神病のリスク増大を挙げています。大麻の影響で交通事故が増加する傾向も指摘されており、アメリカで大麻を認めた州と認めていない州を比べると交通事故の発生率が5.2%高い結果に。
大麻を吸うとうつに効くんだよね?


うつ病・自殺のリスクが高まるなど、精神的な影響があります。
「元気が出る」「疲れを癒せる」「リラックスできる」といった言葉には騙されないでください。どの状態も、無理やり体をコントロールした一時的なもの。オックスフォード大の研究において、思春期の大麻使用は、うつ病や自殺願望のリスクを高めると報告されています。ストレス解消のためにはじめた大麻で、重いうつ病を引き起こし自殺してしまった乱用者もいます。
海外では合法なんだから大麻はそれほど危険でないのでは?


合法性と安全性はまったく別問題。危険性は全世界共通の認識で、日本よりも厳しい刑罰をする国も。
確かに大麻が違法でない国もありますが、大麻を安全だと認めた国はありません。世界的に大麻の有害性は問題視されており、 「日本が遅れている」という考えは誤りです。お隣の中国や韓国では死刑、オーストラリアやフィリピンでは終身刑になることもあるように、国によっては大麻には厳罰が課されています。海外でも日本人が大麻を所持した場合は処罰の対象となり、密輸をして死刑になったケースもあります。
危ない場所にさえ行かなければ大麻なんて無縁でしょ?


普通の生活の中で簡単に出会ってしまう身近な恐怖です。友達の家で誘われたケースも。
クラブやパーティ等のイベントで誘われるケースも多いですが、実際の乱用者からは「友達の家で」「尊敬する先輩から学校で」誘われたという体験談も多数。どんなに仲良くても、いざ誘われたらきっぱり断る、その場から逃げることが大切です。また、近年はSNSを通じて大麻を入手したという事件も増えています。大麻は身近な場所に潜んでいます。
大麻のことを相談する時、公的機関は秘密を守ってくれるの?


各都道府県には、秘密厳守で相談できる窓口があります。少しの不安も放っておかずに、ただちに相談しましょう。
大麻についての相談先は警察だけではなく、各都道府県にあります。秘密厳守で相談を聞いてくれる信頼できる窓口です。誰かに誘われて困っている、友達・家族の様子がおかしいなどの悩みは手遅れになる前に相談しましょう。
いかがでしたか?
正しい大麻の知識を身につけてあなたの健康・暮らしを守ろう!