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第Ⅱ部 労働力供給制約の下での持続的な経済成長に向けて
近年、労働力人口は女性や高齢者の労働参加の進展に伴い、過去最高の人数を更新しており、2024年6月の労働力人口は初めて7,000万人となった1。労働力人口は過去最高であるが、少子高齢化などを背景に人手不足の状況は深刻化しており、我が国の労働市場は「長期的かつ粘着的な人手不足2」の状況におかれている。我が国の生産年齢人口3は、2020年の約7,500万人から、2040年には約6,200万人まで減少することが見込まれており4、生産年齢人口の減少による人手不足が経済成長の制約となって深刻な影響を与えることが懸念される。
人口構造の変化に加えて、経済社会活動はこれまでにないスピードで変化している。例えば、近年ではデジタル化の進展が加速し、足下では生成AIの普及が急速に進んでいる。こうした中、我が国における働き方も、今後、大きな変化が生じる可能性がある。
これらの変化を踏まえ、「令和7年版労働経済の分析」の第Ⅱ部では、労働力供給制約の下での持続的な経済成長を実現するための対応について、労働生産性の向上に向けた課題、社会インフラを支える職業の人材確保、企業と労働者の関係性の変化や労働者の意識変化に対応した雇用管理といった三つの観点から分析を行った。第1章では、労働力供給制約の下での持続的な経済成長には労働生産性の向上を図っていくことが重要であり、労働生産性の向上には産業横断的にソフトウェア投資を始めとした無形資産投資5を積極的に行う必要があることを示した。第2章では、高齢化に起因する社会構造変化を踏まえ、「社会インフラを支える職業」に着目し、社会インフラを支える人材の確保や処遇の改善に向けた課題等を分析した。第3章では、人手不足が深刻化し、労働者の意識の変化がみられる中、労働者のライフイベント等に対応した企業の雇用管理の在り方について示した。
人口構造の変化に加えて、経済社会活動はこれまでにないスピードで変化している。例えば、近年ではデジタル化の進展が加速し、足下では生成AIの普及が急速に進んでいる。こうした中、我が国における働き方も、今後、大きな変化が生じる可能性がある。
これらの変化を踏まえ、「令和7年版労働経済の分析」の第Ⅱ部では、労働力供給制約の下での持続的な経済成長を実現するための対応について、労働生産性の向上に向けた課題、社会インフラを支える職業の人材確保、企業と労働者の関係性の変化や労働者の意識変化に対応した雇用管理といった三つの観点から分析を行った。第1章では、労働力供給制約の下での持続的な経済成長には労働生産性の向上を図っていくことが重要であり、労働生産性の向上には産業横断的にソフトウェア投資を始めとした無形資産投資5を積極的に行う必要があることを示した。第2章では、高齢化に起因する社会構造変化を踏まえ、「社会インフラを支える職業」に着目し、社会インフラを支える人材の確保や処遇の改善に向けた課題等を分析した。第3章では、人手不足が深刻化し、労働者の意識の変化がみられる中、労働者のライフイベント等に対応した企業の雇用管理の在り方について示した。
注釈
- 1総務省統計局「労働力調査(基本集計)」によると、2024年6月の労働力人口は原数値で7,003万人となり、はじめて7,000万人を超えた。
- 2厚生労働省(2024)によると、2010年代から現在まで続く人手不足は、「短期かつ流動的」であった過去の局面と比べて「長期かつ粘着的」であるとしている。
- 315~64歳の人口をいう。
- 4国立社会保障・人口問題研究所「令和5年日本の将来推計人口」によると、我が国の生産年齢人口は2020年において約7,500万人であるが、2040年には約6,200万人まで減少すると予想されている。
- 5受注ソフトウェア・パッケージ・ソフトウェア・自社開発ソフトウェア・データベース・研究開発(R&D)、他の製品開発・著作権及びライセンス・デザイン(機械設計、建築設計)・資源開発権・ブランド資産(広告、市場調査)・企業特殊的な人的資本形成の取組(社員教育・研修の実施、実施に必要な人材導入)・組織改編(コンサルタントサービスの導入、経営管理にかかる取組)をいう。

