SS-MIX2ストレージのクラウド化に関わる調査一式　報告書（令和元年７月）

（事業目的）
本調査研究事業では、下記の点について技術検証を行った。
- 3つの異なる地域医療連携ネットワークシステムにて作成・保存されたSS-MIX2ストレージをクラウドサービスにアップロードし、各医療機関のSS-MIX2ストレージに保存されているデータも含めて、保健医療記録共有サービスで作成される共通のビューワーで患者情報を閲覧することをシナリオとして想定し、技術検証を行い確認する。
- 最終的に全国民のデータを蓄積しているという前提下のもと、高速で高度な検索等ができるように、SS-MIX2ストレージ中のデータを複数のデータベース形式（RDB、NoSQL等）に変換して保存して比較検証を行い、さらに保健医療記録共有サービスで作成される共通のビューワーで患者情報を閲覧することをシナリオとして想定した技術検証を行う。それぞれの課題、より安全に保存するために求められるセキュリティ対策としてのテーブル構造等を机上検討する。
- 患者基本情報の名寄せ作業について技術検証・机上検討を行う。名寄せ要素の一つとして被保険者番号を使い、世帯単位の被保険者番号、個人単位の被保険者番号の2パターンで技術検証を行い、名寄せの効率を予測する。
名寄せができないパターンが存在した場合に、名寄せができるまでの代替案もしくは推奨案を机上検討する。
- SS-MIX2ストレージでの患者情報閲覧、データベース形式での検索等において、それぞれの個別患者データへアクセスする同意管理を行うための構造などを机上検討・研究する。