エキノコックス症
エキノコックス症とは
日本では、北海道のキタキツネが主な感染源で、糞中にエキノコックスの虫卵が排出され、人はその虫卵が手指、食物、水などを介して口から入ることで感染します。
また、北海道で放し飼いをして感染した犬もキタキツネ同様に感染源になります。北海道以外でも、愛知県で捕獲された野犬において、犬のエキノコックス症が確認されています。
主な症状
体内に発生した嚢胞 は緩慢に増大し、周囲の臓器を圧迫します。病巣の拡大は極めてゆっくりで、肝臓の腫大、腹痛、黄疸、貧血、発熱や腹水貯留などの初期症状が現れるまで、成人では通常10年以上を要します。発症後に放置すると約半年で腹水が貯留し、やがて死に至ります。
感染経路
キツネや犬などから排泄された虫卵に汚染された水、食物、埃などを経口的に摂取した時に起こります。
検査・治療方法
肝臓の摘出組織や生検組織から包虫あるいは包虫の一部の検出、血清から抗体の検出により診断されます。外科的切除が唯一の根治的治療法となります。
予防と対策
感染源となるキツネを人家に近づけないよう、エサを与えないでください。また、犬も野ネズミを食べて感染するため、放し飼いはやめましょう。野山に出かけた後は手をよく洗い、虫卵に汚染されている可能性のある飲食物の摂取を避ける、沢や川の水は煮沸してから飲む等の注意をしてください。
発生状況
エキノコックス症には、多包条虫による多包虫症と、単包条虫による単包虫症があります。多包条虫は北半球の寒冷地に広く分布しています。日本国内では北海道を中心に年間20から30例程度が報告されています。
単包条虫は地中海周辺から中東を中心に、世界中の牧羊が盛んな地域に広く分布しています。日本国内では年間0から2例程度の輸入例と推測される報告がされています。
単包条虫は地中海周辺から中東を中心に、世界中の牧羊が盛んな地域に広く分布しています。日本国内では年間0から2例程度の輸入例と推測される報告がされています。
医療機関・自治体の皆さま
感染症法に基づく医師・獣医師の届出のお願い
全ての医師・獣医師の方は、対象の感染症の診断を行った際に、届出様式により最寄りの保健所に届け出てください。
感染症法に基づく医師の届出基準
感染症法に基づく獣医師の届出基準
都道府県により届出様式が異なる場合がありますので、最寄りの保健所にご確認ください。

