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クドアによる食中毒について
クドアとは?
Kudoa septempunctata(以下、「クドア」という。)は、ヒラメに寄生するクドア属の寄生虫(粘液胞子虫)の一種です。
クドアによる食中毒の原因・症状は?
クドアによる食中毒は、生食用生鮮ヒラメ(ヒラメのお刺身等)に関連するものが多く、 食後数時間程度で一過性の嘔吐や下痢を呈し、軽症で終わる症状が特徴です。
このため、筋肉1グラムあたりのクドアの胞子数が1.0×106 個を超えることが確認された生食用生鮮ヒラメは、食品衛生法第6条に違反するものとして取扱うこととしています。
クドアによる食中毒の予防方法と対策
クドアは、-20℃で4時間以上の冷凍、または、中心温度75℃5分以上の加熱により病原性が失われることが確認されていることから 、一度凍結したのちに喫食したり、加熱調理することにより食中毒は防止できると考えられています。
また、農林水産省及び水産庁では、食中毒防止策として、ヒラメの養殖場での適切な管理により、クドアがヒラメに寄生することを防止する取組みを行っており、食中毒数は低下しています。
クドアによる食中毒発生状況
事件数 | 患者数 | |
平成25年 | 21 | 244 |
平成26年 | 43 | 429 |
平成27年 | 17 | 169 |
平成28年 | 22 | 259 |
平成29年 | 12 | 126 |
平成30年 | 14 | 155 |
令和元年 | 17 | 188 |
令和2年 | 9 | 88 |
令和3年 | 4 | 14 |
令和4年 | 11 | 91 |
令和5年 | 19 | 225 |
関連通知等
- クドアに係る監視指導について(令和元年5月30日付け薬生食監発0530第1号)[96KB]
- 「クドアを原因とする食中毒の発生防止について」の一部改正について(平成28年4月27日付け生食発0427第2号)
- クドアを原因とする食中毒の発生防止について(平成24年6月7日付け食安発0607第7号)
- Kudoa septempunctataの検査法について(平成28年4月27日付け生食監発0427第3号)(最終改正:令和2年4月7日薬生食監発0407第1号)
- 食中毒患者便からのKudoa septempunctata 遺伝子検出法(参考)について [170KB]
- 食中毒調査に係る病因物質不明事例の情報提供について(協力依頼) [285KB]
- 生食用生鮮食品による病因物質不明有症事例への対応について(平成23年6月17日付け食安発0617第3号) [510KB]
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