第4回 日・ILO年次戦略協議の開催(結果)

令和5年5月18日

開催概要

1 4月23日・24日、日本政府と国際労働機関(ILO)は第4回日・ILO年次戦略協議を開催しました。
 
2 4月23日、倉敷国際ホテル(岡山県倉敷市)において、本協議のハイレベルセッションとして、加藤勝信厚生労働大臣とジルベール・F・ウングボILO事務局長の会談を行いました。本セッションにおいては、加藤厚生労働大臣とウングボILO事務局長のほか、ILOからリチャード・サマンス調査研究局長、麻田千穂子アジア太平洋地域総局長、ジェイムズ・ハワード事務局長官房シニアアドバイザー、高﨑真一駐日代表、日本政府から富田望厚生労働省総括審議官(国際担当)、松居眞司外務省国際協力局専門機関室長ほかが出席しました。
 
3 本セッションにおいて、日本とILOは、労働安全衛生やグローバルサプライチェーンといった分野等における一層の連携強化について確認するとともに、労働分野における開発協力や国際労働基準の遵守・批准に向けた検討といった取組について、意見交換を行いました。
 
4 また、日本によるILOへの人的、財政的及び政策的貢献について確認するとともに、ILOの活動や成果に関する日本国内での認知度向上の必要性及び重要性について認識を共有しました。両者は、ILOにおける日本人職員の増強に向けて、引き続き双方の取組を進めていくことで一致しました。
 
5 さらに、4月24日、対面形式(東京)及びオンライン形式を併用し、政策担当者において人事、開発協力及び国際労働基準に関する各セッションを行い、ハイレベルセッションで確認された方向性等について、意見交換を行いました。

 
[参考1]国際労働機関(ILO)
 ILOは、労働条件の改善を通じて、社会正義を基礎とする世界の恒久平和の確立に寄与すること、完全雇用、社会対話、社会保障等の推進を目的とする国際機関(本部はスイス・ジュネーブ)であり、唯一の政、労、使の三者で構成される機関。日本はILO加盟国として、政労使ともに総会や理事会等の各種会合に積極的に参加している(参照:厚生労働省ウェブページILO駐日事務所ウェブページ)。
 
[参考2]日ILO年次戦略協議の開催の背景
 2017年5月、ガイ・ライダーILO事務局長と塩崎厚生労働大臣(当時)との間で結ばれた協力覚書に基づき開催しているもの。第1回年次戦略協議は2018年6月にジュネーブのILO本部、第2回年次戦略協議は2019年1月に東京において開催し、第3回年次戦略協議は2020年12月にオンライン形式で開催した。