人材育成事例２７０

株式会社大石工作所

社員の夢や人生の真ん中に『大石工作所』があり続ける人材育成

情報掲載年度	2015年度
情報掲載日	2016/2/4
都道府県	愛媛県

資本金	1000万円以上～5000万円未満
従業員数	50人未満
産業分類	製造業

当社は、愛媛県新居浜市において、昭和13年に化学プラント機械修理下請業務を開始し、昭和36年に株式会社大石工作所を設立しました。
化学、発電、環境プラントなどの、プラント配管や圧力容器、搬送用機器の機械設備の製造、設置、メンテナンス、設備診断を実施しており、一貫体制でお客様のプラントの安全安定操業をサポートしています。

（株式会社大石工作所ウェブサイト）

【経営理念】　

誠実奉仕を旨とし、浮利を追わず、堅実経営をするべし

【企業理念】　

守り続け、支え続け、進化し続ける

【使　　命】

ものづくりを支え続け、お客様と満足を共有するために、常に最高の結果へと努力するプロフェッショナル集団であり続ける

【行動指針】

大石工作所の12ブロック

「人」・「もの」・「環境」×「思いやる」・「学ぶ」・「行動する」・「熱くする」

【安全衛生管理基本方針】

『安全を全てに優先させる』

【工事品質管理基本方針】

『当社は顧客要求事項及び法的要求事項を満足した製品とサービスを提供し、顧客の満足と信頼を獲得する』

【規律保持管理基本方針】

『コンプライアンスと社会通念上のルールを遵守し、健全な人間関係や安全・安心な職場環境の確保に努め、顧客や地域の信頼を獲得する』

【人材育成管理基本方針】

『社員個々の将来設計や希望を踏まえた上で、個々の現有能力に応じた教育を行う』

これらの理念および基本方針の下、匠の技を守り、基幹産業である製造プラントを支え、大石工作所が進化し続けていきたいと考えています。また、社員の雇用を守り、社員の生活を支え、社員の幸福度が進化し続け、社員一人ひとりの人生の夢や希望の実現できる技術的・人間的成長を見据えたキャリア形成支援を目指しています。

【具体的な取組み】

(1)企業理念・使命・行動指針の策定
当社の存在価値や仕事の本質を明確に言葉にし、社員と共有して、浸透させました。

(2)人材育成管理基本方針の策定
これまでにあった安全衛生・工事品質・規律保持管理基本方針に加えて、人材育成管理基本方針を策定し、キャリア支援強化を実施しました。

(3)モデル人材像および役職等級基準の設定
当社のありたい人材像を明確にし、社員一人ひとりが人材育成管理方針の下に、自主的にそれを目指すようにしています。また、役職等級基準も設定し、役職毎の能力も明確にしました。

(4)入社時の導入教育
社内OJTおよびOff-JT、外部教育を約6ヵ月実施しています。

(5)資格取得計画
本人との面談の上、職歴や能力に合わせて取得計画を中長期的に立案し、取得し、早期のキャリア形成・キャリアアップを図っています。
取得費用および実地訓練に必要な資材等の提供については、全て会社負担としています。

(6)新人事制度の導入
人事制度の見直しを図り、期初に自身の目標を立て、上司と目標を共有し、期末に自己評価および上司評価を実施して、フィードバックする仕組みとしました。
また、従来からある力量表をわかりやすく具体的なものにリニューアルしました。
役職等級基準と力量表との整合性を取り、職階および職位、昇給にリンクさせています。

新人事制度を有機的に運用していくことで、キャリア形成・キャリアアップのスピードを速めたいと考えています。
そのためには、指導者や評価者の育成も課題であり、今後、管理職向けの評価者研修等も実施していきたいと思います。
会社からの期待と社員の思いとを共有し、しっかりと摺合せしながら、目標を達成していくことで、安心感・連帯感・成長感・重要感・熱中感を向上させ、社員の会社や仕事に対する自信や誇り、幸福度を高めていきたいと思っています。
また、それらによって、今まで以上に若手が定着し、若いスタッフが力が発揮できる組織づくりを目指したいと思います。