人材育成事例122

 
 
 
 
    O・T・テクノリサーチ株式会社
自発的に学び合い高め合う人材育成
 
 
 
 
情報掲載年度 2014年度
情報掲載日 2015/1/13
都道府県 宮城県
 
資本金 1000万円以上~5000万円未満
従業員数 50人未満
産業分類 建設業
 
 
 当社は平成19年に創業、調査・診断・モニタリング事業を主要事業として位置づけています。
 土木建設の業界は新設構造物の時代から既設構造物の維持管理・補修・補強・長寿命化へと大きくシフトしています。そうした時代のニーズをとらえて、橋梁、建設構造物等の損傷調査・計測・劣化診断・モニタリング・環境計測を行っています。調査エリアは東北6県から関東方面で、東日本大震災の影響もあって需要も多く、社会資本整備の一翼として社会的使命を担っています。

O・T・テクノリサーチ株式会社 ウェブサイト
 
 
経営理念
(1)私たちは、社会資本(構造物)の安心・安全を目指し日々研鑚努力する。
(2)私たちは、顧客に「ありがとう」と言われるよう日々研鑚努力する。
(3)私たちは、社員(仲間)の人間性と革新性を発揮できる風土を作るため日々研鑚努力する。 

調査・診断・モニタリングという幅広い知見が求められる事業を行うためには、社員には各個人の高い信頼性と高い技術力が求められています。社員は一人ひとりが自分で考え自発的に行動することが求められています。

このため当社の求める人材は、
・明るく元気な方
・前進する行動のできる方
・感謝する気持ちの持てる方
 自分自身がキャリアアップするために、自分自身で努力すること。仕事を与えられて働くのではなく、会社がどんな状況にあり、自分が何をなすべきかを考え、自発的行動する社員の育成です。

 
 
当社の仕事の基軸は「技術」です。構造物の機能維持は新設したときより創意工夫と応用力など求められることから、社員採用にあたっては、技術系の会社ですが、資格の有無、経験は必ずしも採用の決め手ではなく、「人物」本位としています。このため、学卒採用もありますが、他業種からの多様な人材を中途採用しています。採用した社員の人材育成は次の3本柱で進めています。

(1)「OJT」の充実
 最初に、「OJT」研修から始めています。
 当社の社風を理解することで培われる風通しのよい職場づくりのための経営理念の徹底です。
 次に、仕事をしていく上で必要とする技術の確認とレベル合わせです。
 そして習得すべき目標レベルの達成にむけた自主的なキャリア形成を促していくための「OJT」を実施していきます。
 当社では土木経験者ではない社員も多く入社していることから、土木の基礎、会社の主力業務である橋梁点検を中心に技術のスキルを身に着けることが業務上必須になります。
 「OJT」は教えられる社員の成長はもちろんですが、教える社員についても教えるということを通じた成長を期待しています。
 当社のような若い企業では、縦序列型の指導伝承型の指導育成法では限界があり、双方向型の学びを続けることにより、会社と一緒に成長したい人という理念の追及につながるよう、OJTを人材育成の第一歩として考え実行しています。
 OJTの一例は、「OJTテーマ別実施計画書」(別紙-1)を参照。

(2)「自己啓発型学習」の充実
 体系的に自己啓発学習支援を行っています。
 資格取得支援策として3回という限度付きではありますが、会社負担で受験費用、受験にあたっての交通費等の会社負担、受験のための休暇制度があります。
 資格取得のモチベーションを高めるため試験合格の際のお祝い金、資格手当制度を整備し、当社ホームページへの社員の所有保持資格の掲示などによりモチベーションの維持向上を図っています。
 最初は取得しやすい資格を習得し、次の上位資格へとのキャリアアップの道筋になるよう、祝い金や資格手当については、傾斜策なども工夫して設定しています。
 スキルや経験年数のばらつきがある社員各個人に合わせたキャリアマップが役立っています。さらには上位資格を取った社員が講師となって後進を指導するという、教える方は教えるということを通じて自らの成長も期待できるようになってきました。
 具体的な支援内容は、「資格取得を目指す社員の育成支援策」(別紙-2)を参照。

(3)「Off-JT」の取り組み
 「OJT」の充実、「自己啓発型学習」支援、それに加えて総合的な補完をするため外部の力を活用しています。
 特に、社内にクローズしない幅広い人材を育成するため、管理者や中堅リーダー等を中心として外部研修に参加させています。
 技術面では、社会環境の変化や技術の進化の速度が速いため、学会・研究会等の積極的参加による最新知識の習得に努めています。
 さらに最新技術に触れて視野を広めるためとして、社員一同で、新技術展示会にも参加してきました。新技術に触れ、学び続けることの一環として、学会への社員派遣なども行っています。
 最近の学会技術展の参加は、「外部学会参加研修の一例」(別紙-3)を参照。

 地域への貢献として、インターンシップの積極的な受け入れや若者応援企業の応募等などを通じて、意欲ある人材の確保にも勤めています。
 また、仕事をするうえで必要な技術資料がなかなか見つからず困った経験から、その課程で収集した橋梁に関連した技術文例の閲覧サービスを、同業として少しでも役立てばという思いで行っています。
 技術書の一覧は、「貸し出し技術書一覧」(別紙-4)を参照。

 当社のような創業まもない会社は、次の発展期に向けて「○○のようになりたい」という憧れ、即ち身近な一人ひとりが「ロールモデル」になる、なり得るということを意識して行動していくことにより、会社と一緒に成長し、一人ひとりが自ら考え行動することを通じて信頼性と技術力をベースとした明るく元気で、前進する行動力、感謝する心を持つ社員が育成されると考えています。
 社員が学び続けるための仕組みづくりは、一人ひとりが自立し、現場においても自分で考え、行動できることを目指しているからです。
 
 
 社会インフラとしての橋のいのちを未来につなぎ、橋の安全・安心をまもるという仕事は今後ますます重要性とともにニーズも増加していくと思われます。
 それらに対応していくべく今後の課題として大きく2つの課題があります。
 一つ目は、次のステージへの挑戦です。人員も売り上げも順調に拡大し、会社が次のステージへ向かっています。現状に満足することなくさらなる発展を目指して継続して学び続ける、学んだことを次世代社員へ伝えることを支援していくことです。
 二つ目は次世代を担うリーダーシップのとれる社員の育成です。受注状況や工程管理のできる限りの情報共有を始め、情報や工程期日などを見て考えて行動できる、仕事を完遂するにあたって自分が果たすべき役割が何なのかを考え、自発的に業務を行うリーダーシップの取れる社員の育成をしていくことです。
 
 
「OJTテーマ別実施計画書」(別紙-1)  
「資格取得を目指す社員の育成支援策」(別紙-2)  
「外部学会参加研修の一例」(別紙-3)  
「貸し出し技術書一覧」(別紙-4)