職業能力開発計画事例091

 
 
 
 
    医療法人K(介護事業所)
 
 
 
 
 
情報掲載年度 2014年度
情報掲載日 2014年8月18日
都道府県 福岡県
資本金 1000万円未満
 
従業員数 100人以上~300人未満
産業分類 医療・福祉
助成金の申請 キャリア形成促進助成金
助成メニュー 訓練等支援給付金
 
 
◎経営理念
私達は「至誠、天に通ず」の精神に徹し、医療に携わる私達と患者の皆様、相互の愛情と信頼に基づく医療、看護、介護を実践し地域医療の向上を目指します。

<基本方針>
・安心で安全な医療サービスを提供します
・患者様のご要望に可能な限り添えるよう努力します
・質の高い医療を提供できるよう、職員一同研修研鑽し、日々最大限の精進をします
・医療機関と連携し、一貫した医療の提供に努めます

◎人材育成の基本方針
施設にとっては人材こそが最高の財産である。その人材を集め、育成することが利用者サービスに直結していく。
人間は、一人ひとりが人格をもったかけがえのない個人として存在し、家族やコミュニティ、さらには自然とのかかわりをもち、成長発達しながら生活を営んでいます。
施設では、人間についての認識を基盤として、高い倫理観を根底にもち多様性を認め合える寛容の精神、深い洞察力、鋭い感性を備え「ひと」としての尊厳を大切にしたヒューマンサービスを実践できる人材を育成します。
また、医療・保健・福祉の各領域にかかわる幅広い知識と技術を身につけて、専門領域に関する倫理と実践力を基盤に関連する領域の人々と連携し、トータルなサービスのできる人材を育成します。
さらに、医療・保健・福祉技術の進歩に対応できるしっかりとした基礎教育を身につけるとともに新たな知識を活用し、応用し、施設の発展はもとより地域にも貢献し得る高い資質をもつ有為の人材を育成します。

◎人材育成の目標
1.かけがえのない存在である「ひと」を深く理解するとともに、豊かな人間関係を築く力を培う。
2.人々のニーズやコミュニティが抱えるさまざまな問題を広い分野で考察、分析し職員との協働により解決する力を培う。
3.人々にとって最適な介護サービスを提供するため、常に高い倫理観や人権意識を基盤とした実践力を培う。
4.医療・保健・福祉に関する幅広い知識や技術を理解するとともに、連携して協働できる力を培う。
5.専門領域における基礎的知識や技術を十分理解するとともに主体的に学ぶ姿勢を培う。
6.幅広い視野に立ちコミュニティを基盤として社会に貢献する力を培う。
 
 
◎人事考課制度について
介護事業部での昇進や昇格については、介護職員を適切に評価するため、法人の人事考課とあわせて業務内容別の職務別判断基準表【別添】を基に行います。
 
 
◎部門毎に必要な職業能力
総 務 社内外とのコミュニケーション能力。電話対応、接遇マナー。PC、事務処理能力及び効率化を図る応用力。社保・年金処理知識。人事労務関連知識。コンプライアンス関連知識。
経 理 売上・原価管理。決算処理、会計業務。全社予算計上。PC、事務処理能力及び合理化を図る応用力。
医療・介護事務 診療報酬・介護報酬請求事務。電話対応、接遇マナー。PC、事務処理能力及び効率化を図る能力。医療保険、介護保険関連知識。
介 護 基本的なコミュニケーション能力。介護技術、自立支援、介護予防の技術や知識。
介護保険法・サービスの理解、基本的な医療や看護の知識、障害や疾病についての基本知識。記録や報告を適切に行う能力。
調 理 介護施設における調理の仕事。調理場における調理補助、調理にとどまらず、調理に関連するメニュー・献材の立案や食材の仕入れ、在庫・保管、調理場の衛生管理の徹底等。

◎キャリアプラン
【基礎業務の習得】
(1)補助業務

入職より1年の間に、社会人・組織人・介護職員としての基本を身につける。 また基本となる各研修を受けることで介護職員としての基本的スタンスを習得させる。
資 格・免 許 准看護師、介護福祉士、ヘルパー2級、資格なし
求められる能力
社会人・組織人・介護職員としての基本的なスタンスを確立する
実務に関する基本的知識をもとに、一般的な判断を要する定型的または補助的業務を遂行できる
対人援助技術の基本を身につける
施設外での研修 ボトムアップ研修、職員基礎研修 
施設内での研修 <採用時>
  業務マニュアルによるケアの基本知識の習得、
  服務規律遵守の説明、
  接遇(利用者・家族等との接し方)研修、
  個人情報保護法についての説明の研修を行う。
<就業後>
  期間を決めて定期的に所属長と面接を実施し、その期間中に習得するべき知識、技術等を双方で確認したうえで、目標を設定しチャレンジする姿勢を身につける。
    ※期間終了時に再度、所属長とフィードバック面接を実施し、目標達成度を評価(自己・所属長)する。


(2)定型業務
入職より2~3年が経過するまでに、通常の業務に精通し、かつある程度の業務を下級者に自己の経験を生かしたアドバイスができる状態になる。
資 格・免 許 准看護師、介護福祉士、ヘルパー1級・2級、介護職員基礎研修終了者など
求められる能力 ・社会人・組織人・介護職員として自己を確立する
・通常の業務に精通し、日常の定型業務を独立して遂行できる
・下級者に自己の経験を生かしアドバイスができる
施設外での研修 [以下の研修会の中から2つ以上の受講を目安(目標)とする]
・認知症高齢者ケア研修会
・ケアマネジメント実践講座
・高齢者ケアプラン策定実践講座
・摂食・嚥えん下げ・栄養
・リハビリテーション
・現場での認知症のケア
・認知症介護実践研修
施設内での研修 期間を決め、定期的に所属長と面接を実施し、その期間中に習得するべき知識、技術等を双方と確認したうえで、目標を設定しチャレンジする姿勢を身につける。
期間終了時に再度、所属長とフィードバック面接を実施し、目標達成度を評価(自己・所属長)する。
<内 容>
各疾患の理解および緊急時対応、ケアプランの作成、認知症の理解、チームケア、トランスファーなどの年内教育計画を立て、実地を行う。


(3)中級業務
入職より3~6年が経過する間に、業務上の問題点をある程度改善する能力を身につける。また下級者に自己の経験を生かした指導を行うことができる。
資 格・免 許 介護福祉士・准看護師・ガイドヘルパー・精神障害者ホームヘルパー・難病患者等ホームヘルパーなど
求められる能力
実務に関する比較的高度な知識および比較的高度な経験をもとに、応用的判断を要する業務を遂行できる
問題解決法を身につけ、業務の改善や問題解決を実践できる
下級者に自己の経験を生かし指導できる
施設外での研修 [以下の研修会の中から2つ以上の受講を目安(目標)とする]
・実地研修Bコース(専門実技修得コース)
・中堅職員研修会
・ガイドヘルパー養成研修
・精神障害者ホームヘルパー養成研修
・難病患者等ホームヘルパー養成研修
・認知症介護実践リーダー研修
施設内での研修 一定期間ごとに管理職との面接を実施し、必要な知識・技術の習得を目標に設定し計画する。また、みずから情報収集に努め、チームケアを学ぶことにより、業務改善を図る。期間終了時に、フィードバック面接を行う。
<内 容>
定型業務で策定した年内教育計画のフォローアップを行う。
介護福祉士、認知症ケア専門士の資格取得目標を設定し、勉強会を行う。


(4)上級業務
入職より6~11年の間に、課題に対してグループをまとめて問題解決にあたることができる。 また下級者の指導を責任者として行うことができる。
資 格・免 許 准看護師・介護福祉士・ガイドヘルパー・精神障害者ホームヘルパー・難病患者等ホームヘルパーなど
求められる能力 ・業務に関する経験をもとに、複雑な判断を要する業務を遂行できる
・標準的な課題について、上司の指示によりグループをまとめ問題解決にあたることができる
・下級者の指導を責任者として行うことができる
施設外での研修 [以下の研修会の中から2つ以上の受講を目安(目標)とする]
・施設内感染症防止対策指導者養成研修会
・介護福祉士養成実習施設実習指導者特別研修会
・認知症対応型サービス事業管理者研修
施設内での研修 一定期間ごとに管理職との面接を実施し、必要な知識・技術の習得を目標に設定し計画する。また、みずから情報収集に努め、チームケアを学ぶことにより、業務改善を図る。期間終了時にフィードバック面接を行う。


【監督・指導能力の習得】
(5)業務指導
入職から11~16年の間に、労務管理の手続きなどのある程度の知識を習得し、一応の判断・ 対応がとれる。
資 格・免 許 介護支援専門員・ユニットリーダー・施設内感染症防止対策指導者・介護福祉士養成実習施設実習指導者など
求められる能力
指導力
労務管理の手続き等の基礎知識があり、一応の判断・対応がとれる
達成がかなり困難な課題について、上司の指示によりグループをまとめ、問題解決にあたることができる
施設外での研修 ・施設内感染症防止対策指導者養成研修会
・ユニットリーダー研修
・介護福祉士養成実習施設実習指導者特別研修会
施設内での研修 一定期間ごとに管理職との面接を実施し、必要な知識・技術の習得を目標に設定し計画する。また、みずから情報収集に努め、チームケアを学ぶことにより、業務改善を図る。
※期間終了時に、フィードバック面接を行う。施設内で演題発表する者に対して指導を行う。


(6)監督業務
入職から16~21年の間に潜在的な問題について、予知・判断しながら問題提起することができる。
資 格・免 許 介護支援専門員・施設内感染症防止対策指導者・介護福祉士養成実習施設実習指導者など
求められる能力 ・監督力
・事業計画策定の提言
・上級者不在時の災害発生に指揮をとることができる
・潜在的な問題について、予知・判断しながら問題提起することができる
施設外での研修 管理者(職)研修会
施設内での研修 一定期間ごとに管理職との面接を実施し、必要な知識・技術の習得を目標に設定し計画する。また、みずから情報収集に努め、チームケアを学ぶことにより、業務改善を図る。
※期間終了時に、フィードバック面接を行う。


(7)施設運営管理業務 
職場の維持管理・人間関係を含めた総合的な労務管理において、適切な判断・対応がとれるようになる、かつ危機管理能力が身につくことで、プロジェクトのみならず職場全体の士気を安定化させることを目的とする。
資 格・免 許 介護支援専門員・ユニットリーダー・施設内感染症防止対策指導者・介護福祉士養成実習施設実習指導者など
求められる能力 ・事業計画策定への提言能力
・危機管理能力
・部下の育成能力
・プロジェクト管理能力
・統率力(士気高揚)
・職場の維持管理
・人間関係を含めた総合的な労務管理において、適切な判断・対応がとれる
施設外での研修 管理者(職)研修会
施設内での研修 常に自己のスキルアップを図るため、意欲的にさまざまな事柄に挑戦し、日々努力をしていきながら、身につけたスキルを施設の運営業務に生かす。


【管理能力の習得】
施設の経営だけでなく、組織の運営管理能力やプロジェクトの管理能力が必要とされる。
(8)管理業務

経営層をサポートする危機管理能力を身につけ、経営陣としてのノウハウを身につける。 またプロジェクトを管理する能力を養う。
資 格・免 許 施設長を補佐するに相当すると評価する資格または経験・職業能力開発推進者・雇用管理責任者・主任介護支援専門員など
求められる能力 ・戦略的な経営計画の企画・立案・推進
・組織運営管理
・経営層のサポート危機管理能力
・プロジェクト管理能力
施設外での研修 管理者(職)研修会、認知症介護指導者養成研修
施設内での研修 常に自己のスキルアップを図るため、意欲的にさまざまな事柄に挑戦し、日々努力をしていきながら、身につけたスキルを施設の運営業務に生かす。


(9)施設経営
戦略的な経営計画を練り、推進していく。また組織を運営、管理することができる。
資 格・免 許 医師・都道府県知事の認可を受けた者
求められる能力 ・戦略的な経営計画の企画・立案・推進
・組織運営管理
・経営層のサポート危機管理能力
・プロジェクト管理能力
・利用者の医学的管理


【チームケアの統括管理】
施設外での研修 管理者(職)研修会
施設内での研修 常に自己のスキルアップを図るため、意欲的にさまざまな事柄に挑戦し、日々努力をしていきながら、身につけたスキルを施設の運営業務に生かす。
 
 
・資料 組織図  
・別添 職務別判断基準表(業務内容別)