薬害を学ぼう

どうすれば防げるのか?なぜ起こったのか?

「薬害教育」とは?薬害教育の目的や背景、学習指導要領との関係についてご紹介します 詳細を見る

教材や多様な参考資料 テキストのほか、授業実践の参考となる多様な参考資料をダウンロードできます また、視聴覚教材(動画)もあります 詳細を見る

「モデル授業」に挑戦してみませんか?厚生労働省がモデル授業の実施をサポートします 薬害被害者の方の講師派遣も可能です 詳細を見る

高等学校等の教員向けアンケートに御協力ください 締切:令和6年12月27日(金)まで 回答はこちら

その他、主な関連サイトはこちらをご確認ください
 

薬害教育の趣旨・目的

 「薬害教育」は、医薬品等による薬害を知り、その発生の過程や社会的な動き等を学ぶことを通じ、今後、同様の被害が起こらない社会の仕組みの在り方等を考えることを目的としています。
 「高等学校学習指導要領 公民科(公共/政治・経済)」及び同解説の中に、薬害教育に関する事項が含まれているほか、高等学校の保健体育科(医薬品の制度とその活用)や中学校の社会科(公民的分野 消費者の保護)とも関連します。「薬害を学ぼう 指導の手引き」も合わせてご覧ください。
 

【例】高等学校等の公民科(公共)の場合

 <高等学校学習指導要領(抜粋)>
  2 内容 B 自立した主体としてよりよい社会の形成に参画する私たち

  • ア(ウ) 職業選択、雇用と労働問題、財政及び租税の役割、少子高齢社会における社会保障の充実・安定化、市場経済の機能と限界、金融の働き、経済のグローバル化と相互依存関係の深まり(国際社会における貧困や格差の問題を含む。)などに関わる現実社会の事柄や課題を基に、公正かつ自由な経済活動を行うことを通して資源の効率的な配分が図られること、市場経済システムを機能させたり国民福祉の向上に寄与したりする役割を政府などが担っていること及びより活発な経済活動と個人の尊重を共に成り立たせることが必要であることについて理解すること


​ <高等学校学習指導要領の解説(抜粋)>

  • より活発な経済活動と個人の尊重の両立については、例えば、製品事故や薬害問題などを扱い政府による適切な政策が必要であるとともに、企業にはそうした問題を生じさせないなど社会的に責任のある行動が求められていることを理解できるようにすることが大切である。また、消費者も、社会、経済、環境などに消費が与える影響を考えて商品を選択するなど、公正で持続可能な発展に貢献するような消費活動をとることが求められていることを理解できるようにすることも大切である。

教材「薬害を学ぼう」を配布しています

 厚生労働省では、平成22年7月から、「薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会」(※1)を開催し、文部科学省の協力を得て、薬害を学ぶための教材「薬害を学ぼう」を作成し、現在は、高等学校学習指導要領の内容を踏まえ、主に公民科(公共)を中心にご活用いただくことを念頭に、高校1年生の人数分の教材を全国の高等学校等に配布しています。また、参考として、全国の中学校にも1冊ずつ配布しています。
 さらに、学校現場で教材をより有効に活用していただけるよう、動画による「視聴覚教材」、指導のポイント等をまとめた「指導の手引き」、実際に授業に取り組んだ実践例をまとめた「実践事例集」など、多様な参考資料も合わせて作成していますので、是非、ご活用ください。
 なお、各教材の内容については、教員向けアンケートの結果や、検討会での議論を踏まえ、随時改訂(※2)を行っています。

(※1)検討会の開催状況はこちら(薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会)
(※2)直近は令和6年6月に改訂
 

テキスト「薬害を学ぼう」

「薬害を学ぼう」A3見開き版 PDFはこちら

「薬害を学ぼう」A4版 PDFはこちら
テキストに出てくる図のうち、以下のものを個別に表示できます。ワークシート作成等にご活用ください。

教員用の補助資料

「指導の手引き」・・・指導のポイント等の解説や、授業の流れ(例)を掲載した教員向けの補助資料です(中学・高校の両方に対応しています)PDFはこちら

「指導の手引き」簡略版・・・「指導の手引き」をより分かりやすく、コンパクトにまとめた教員向けの補助資料です PDFはこちら

「薬害に関する授業実践事例集」・・・実際にモデル授業に取り組んだ学校での実践例をまとめた教員向け補助資料です(中学・高校での様々な形式での授業例を掲載)PDFはこちら
 

視聴覚教材(動画版「薬害を学ぼう」)

全編

パート別


上部の動画は、以下の動画のプレイリストになっています(視聴後、自動で次の動画が再生されます)。

被害者の声(個人別動画)


上部の動画は、以下の動画のプレイリストになっています(視聴後、自動で次の動画が再生されます)。

代表的な薬害


上部の動画は、以下の動画のプレイリストになっています(視聴後、自動で次の動画が再生されます)。

指導案やワークシート等


「薬害に関する授業実践事例集」に掲載した授業で作成いただいた指導案等を掲載しています。
番号は事例集中の番号に対応しています。
1(1)大阪府立 野崎高等学校 公共 指導案(Word[28KB]PDF[215KB]
ワークシート(PDF[320KB]
1(3)埼玉県立 入間向陽高校 政治・経済 指導案(Word[24KB]PDF[144KB]
ワークシート(PDF[795KB]
1(4)大阪府立 牧野高等学校 現代社会 指導案(Word[542KB]PDF[349KB]
参考資料(PDF[1.2MB]
1(5)学校法人志学会学院 志学会高等学校 現代社会 指導案(Word[27KB]PDF[156KB]
ワークシート(Word[20KB]PDF[112KB]
2(2)兵庫県立 尼崎小田高等学校 看護医療総合 指導案(Word[24KB]PDF[183KB]
ワークシート(Word[26KB]PDF[224KB]
2(4)①大阪府立 牧野高等学校 人権講演会 感想等(Word[33KB]PDF[107KB]
感想等結果(PDF[123KB]
3(1)国立大学法人 筑波大学附属中学校 公民的分野 指導案(Word[39KB]PDF[245KB]
配付資料(Word[22KB]PDF[204KB]
3(2)学校法人駿台甲府学園 駿台甲府中学校 公民的分野 指導案(Word[31KB]PDF[224KB]
4(5)京田辺市立 田辺中学校 人権学習 指導案(Word[21KB]PDF[74KB]
ワークシート(Word[70KB]PDF[230KB]
 

その他の活用事例

  • 立命館宇治中学校(京都府宇治市)が作成したワークシートを基に、厚生労働省が改編したものを掲載しています。
  「薬害を学ぼう」用ワークシート(厚生労働省改編版) Word[28KB]PDF[151KB]
  • 立命館宇治中学校(京都府宇治市)の活用事例(平成24年2月15日~17日)について、平成24年3月22日開催の第9回薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会で報告をいただきました。
  資料1:中3公民・薬害問題学習について[639KB]
  本庄氏提出資料[252KB]
  • 甲府市薬剤師会が開催した「中高生向け薬害に関する公開講座」における活用事例(平成24年3月17日)について、平成24年3月22日開催の第9回薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会で報告をいただきました。
  資料2:中高生向け薬害に関する公開講座 指導計画[238KB]
  望月氏提出資料[1.6MB]

 

モデル授業

モデル授業に挑戦してみませんか?

  • 先生方の授業実施の参考となる「実践事例集」を充実するため、モデル授業に挑戦していただける中学校・高等学校を募集しています
  • 厚生労働省職員と打合せをしながら、授業計画の策定に向けた支援や、講師派遣の調整等の各種サポートをいたします
  • 授業当日の厚生労働省職員の見学や、アンケート回答に御協力ください
  • 教材の追加配送も、ご連絡いただければ対応いたします

ご相談・応募先

厚生労働省医薬局総務課 医薬品副作用被害対策室
メール:fukutai01[アットマーク]mhlw.go.jp ※[アットマーク]を@に変換してください
 電話:03-3595-2400
FAX:03-3501-2052

講師派遣

薬害被害者の方の講師派遣が可能です
  • 全国薬害被害者団体連絡協議会(薬被連)において、薬害被害者の方の講師派遣を行っています
  • 出前授業や講話をお願いすることが可能です

問い合わせ先

全国薬害被害者団体連絡協議会 講師派遣専用アドレス
yakuhiren.lecturer[アットマーク]gmail.com
※[アットマーク]を@に変換してください
※モデル授業にご応募いただき、授業の中で出前授業や講話を実施する場合は、厚生労働省にて薬被連と調整いたしますので、改めて薬被連に依頼する必要はございません

独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)

https://www.pmda.go.jp/
薬による健康被害を受けた人たちを救済するために、「医薬品副作用被害救済制度」などの公的な救済制度があります。これは、サリドマイドやスモンを契機として作られたものです。このサイトでは、薬の副作用情報も見ることができます。

「医薬品の副作用情報に関する情報」
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuSearch/

「医薬品の副作用による被害の救済に関する情報」(救済制度特設サイト)
https://www.pmda.go.jp/kenkouhigai_camp/index.html

「薬害の歴史展示室」
https://www.pmda.go.jp/about-pmda/exhibition-room/0001.html
PMDA内の「薬害の歴史展示室」では、薬害に関する解説パネルの他、被害者の方の証言映像等の資料を展示しています。
 

一般社団法人くすりの適正使用協議会

https://www.rad-ar.or.jp/
薬のリスクとベネフィットを一般消費者にわかりやすく解説しているサイトです。「くすりのしおり」では、現在使われている約15,000種類の薬の詳しい情報を見ることができます。

「くすりのしおり」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/
 

全国薬害被害者団体連絡協議会(薬被連)

http://hkr.o.oo7.jp/yakugai/
主な薬害被害者団体が加盟している協議会のサイトです。各被害者団体のサイトにリンクしています。
 

「学校保健」ポータルサイト

https://www.gakkohoken.jp/
公益財団法人日本学校保健会が運営するこどもたちの保健に関する情報を集めたサイトです。
「医薬品と健康(高校生)」では、薬に関する様々な情報が掲載されたテキストをダウンロードできます。

「医薬品と健康(高校生)」
https://www.gakkohoken.jp/books/archives/37
 

医薬品等行政評価・監視委員会

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/index_00005.html
令和元年に成立した改正医薬品医療機器等法(薬機法)に基づき設置されました。
医師、薬剤師、法律家、薬害被害者などの専門的立場から、医薬品行政を監視し、施策の実施状況を評価する役割を担う委員会です。
第三者の立場から、自ら議題を決めて審議を行い、必要に応じて、対応すべき施策に関する意見や勧告等を行い、医薬品等の安全性確保や薬害の再発防止を図っています。

担当:医薬局総務課 医薬品副作用被害対策室