自然毒のリスクプロファイル:巻貝:唾液腺毒(テトラミン)

概要版


ヒメエゾボラの貝殻(左)とむき身(右、矢印は唾液腺)
 
有毒種 エゾバイ科エゾボラ属(Nepunea)に属するムカシエゾボラ、ヒメエゾボラ、エゾボラモドキ、ヒメエゾボラモドキなど(エゾボラ属の巻貝はすべて有毒と思われる)。その他、エゾバイ科エゾバイ属のスルガバイ、フジツガイ科のアヤボラおよびテングニシ科のテングニシも有毒である。これら巻貝はツブやツブ貝として市販されている。
有毒部位 唾液腺
中毒発生状況 毎年数件程度の中毒が発生している(2008年は件数12、患者数24人と非常に多かった)
中毒症状 激しい頭痛、めまい、船酔い感、酩酊感、足のふらつき、眼底の痛み、眼のちらつき、嘔吐感など。食後30分から1時間で発症し、数時間で回復。死亡することはない。
毒成分 テトラミン(CH3)4N+

厚生労働省健康・生活衛生局食品監視安全課

水産安全係

電話 03-5253-1111(内線4244)