食べきれなかった料理を持ち帰る際の留意事項

安全に食べるために、リスクを十分に理解し、ご自身でしっかり管理しましょう

飲食店で提供され、数時間、常温に置かれた料理は、提供後すぐの状態の料理と比較し、食中毒のリスクが高まります。
食べきれなかった料理を持ち帰る場合は、食中毒のリスクを十分に理解した上で、ご自身でしっかり管理しましょう。

消費者の方へ

  • ◆ 持ち帰りは、刺身などの生ものや半生等加熱が不十分なものは避け、帰宅後に加熱が可能なものにし、食べきれる量を考えて、行いましょう。
  • ◆ 自ら料理を詰める場合は、手を清潔に洗ってから、清潔な容器に、清潔な箸などを使って入れましょう。
  • ◆ 水分はできるだけ切り、早く冷えるように浅い容器にい小分けしましょう。
  • ◆ 料理は暖かいところに置かないようにしましょう。
  • ◆ 時間が経過することにより、食中毒のリスクが高まるので、寄り道をしないようにしましょう。また、帰宅までに時間がかかる場合は、持ち帰りは止めましょう。
  • ◆ 持ち帰った料理は帰宅後できるだけ速やかに食べましょう。
  • ◆ 中心部まで十分に再加熱してから食べましょう。
  • ◆ 少しでもあやしいと思ったら、口に入れるのは止めましょう。

飲食店の方へ

  • ◆ 持ち帰りの希望者には、食中毒等のリスクや取扱方法等、衛生上の注意事項を十分に説明しましょう。
  • ◆ 持ち帰りには十分に加熱された食品を提供し、生ものや半生など加熱が不十分な料理は、希望者からの要望があっても応じないようにしましょう。
  • ◆ 清潔な容器に、清潔な箸などを使って入れましょう。
  • ◆ 水分はできるだけ切り、残った食品が早く冷えるように浅い容器に小分けしましょう。
  • ◆ 外気温が高い時は持ち帰りを休止するか、保冷剤を提供しましょう。
  • ◆ その他、料理の取り扱いについて、注意書きを添えるなど、食中毒等の予防をするための工夫をしましょう。

食べきりの促進

 持ち帰る前に、消費者・飲食店それぞれの立場から、まずは、おいしく、適量を、残さず、食べきりましょう。

消費者の方へ

飲食店で食事をするときは
  • ◆ 出来たての最も美味しい状態で提供された料理を食べましょう。
  • ◆ 自分自身の食事の適正量を知り、食べきれると思う量を注文するようにしましょう。
  • ◆ 小盛りや小分けメニューを上手に活用しましょう。お店選びの際にも、こうしたメニューを設定しているお店を選ぶことを考慮しましょう。
  • ◆ 食べ放題のお店では、元を取るために無理をして皿に盛ったり、食べ残すのはやめましょう。

宴会や結婚披露宴等の際には
  • ◆ 企画側であれば、参加者の嗜好や年齢層、男女比を考えながら食べきれる量に配慮してお店やメニューの選択をしましょう。
  • ◆ お店を予約する際は、こうした参加者の情報をお店側に事前に伝えましょう。
  • ◆ 食べる時間を作りましょう。例えば、乾杯後の30分間は、提供された出来たての料理に集中して食べることや、お開き前の10分間は食べ残しをしないよう幹事が声を掛けるなど、料理を食べ切るようにしましょう。

飲食店の方へ

  • ◆ 食べ残しは、廃棄することになり飲食店にとっても損失となるものです。食べきっていただくように料理を出すタイミングや、客層に応じた工夫をしましょう。
  • ◆ 消費者が、食事量の調整・選択ができるように、小盛りや小分けの商品をメニューに採用しましょう。
  • ◆ 宴会等、大量の食事を準備する際には、食べ残しが発生しないよう幹事と食事量やメニューを相談しましょう。
  • ◆ 宴会等において、食べきったらサービス券を配付するなど、食べきることにインセンティブを持たせることも方法の一つです。
     

参考情報

リンク

◆ 食中毒
◆ 外食時の食べきり(消費者庁ホームページ)
◆ 外食における食品ロス対策(農林水産省ホームページ)
◆ motteECO(環境省ホームページ)