G7長崎保健大臣会合

 

G7保健大臣会合とは


G7サミット(主要国首脳会議)は、フランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダ(議長国順)の7か国、及び欧州連合(EU)の首脳が参加して毎年開催される国際会議です。世界経済、地域情勢、様々な地球規模課題を始めとするその時々の国際社会における重要な課題について、自由、民主主義、人権などの基本的価値を共有するG7各国の首脳が自由闊達な意見交換を行い、その成果を文書にまとめ公表します。
G7保健大臣会合は、G7サミットに関連して開催される閣僚会合で、国際保健分野の諸課題についてG7の閣僚間で議論を行うものです。2023年はG7長崎保健大臣会合を長崎県長崎市で開催いたします。

開催概要

  • 日程:2023年5月13日(土)~14日(日)
  • 場所:長崎県長崎市

開催地のご紹介

長崎県は、大部分を海に囲まれた、日本で一番島が多い県です。五島列島、壱岐、対馬といった島々や、世界有数の活火山である雲仙岳を擁する島原半島など、豊かな自然に恵まれており、水揚げされる魚の種類は日本一を誇ります。 開催地の長崎市は、貿易港として古くから海外との交流が盛んであり、日本における西洋医学伝来の地です。また、高度感染症研究センターや熱帯医学研究所を有する長崎大学を中心に、世界の医療・公衆衛生分野の発展に貢献してきた実績を持ち、国際保健分野の諸課題についての議論を行うにふさわしい街です。

写真提供:(一社)長崎県観光連盟

開催結果

今回の会合では、「より健康な未来に向けた協働」を目指して、将来の公衆衛生危機に対する予防・備え・対応の強化、より強靱、より公平、より持続可能なユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成への貢献、それらを下支えするためのヘルス・イノベーションの促進について議論を行い、G7の方向性及び行動を以下の「G7長崎保健大臣宣言」として取りまとめました。また、2030年に向けて世界全体のUHC達成のための取組を加速すべく、G7として取るべき行動を取りまとめた「G7 UHCグローバルプラン」を保健大臣宣言の附属文書として合意しました。
 
【議題】
1.公衆衛生危機対応のためのグローバル・ヘルス・アーキテクチャーの構築・強化
2.保健システムの強化を通じたより強靱、より公平、より持続可能なユニバーサル・ヘルス・カバレッジ達成への貢献
3.様々な健康課題に対応するためのヘルス・イノベーションの促進
 
【成果文書】
別紙1 G7長崎保健大臣宣言(英文)[385KB]
別紙2 G7長崎保健大臣宣言(抄訳)[536KB]
別紙3 G7 UHCグローバルプラン(英文)[430KB]
別紙4 G7 UHCグローバルプラン(抄訳)[360KB]
別紙5 G7長崎保健大臣会合(概要)[919KB]

また、5月13日にG7財務大臣・保健大臣合同会合をオンラインで開催しました。健康危機対応にも資する保健システム強化を進めるためには、平時からの緊密な財務・保健連携が重要であること等について議論を行い、以下の「財務・保健連携強化及びPPRファイナンスに関するG7共通理解」を取りまとめました。
 
別紙6 「財務・保健連携強化及びPPRファイナンスに関するG7共通理解」(英文)[305KB]
別紙7 「財務・保健連携強化及びPPRファイナンスに関するG7共通理解」(仮訳)[190KB]

G7長崎保健大臣会合において、パンデミックや薬剤耐性(AMR)をはじめとした分野横断的な保健課題に対してワンヘルス・アプローチのもとで取り組む重要性について強調し、10月31日に「G7ワンヘルス・ハイレベル専門家会合」をオンラインで開催しました。ヒトの健康、動物の健康、環境に関するG7の関係省庁が参加し、各国や地域における取組や好事例を共有するとともに、G7としてワンヘルス・アプローチをさらに促進していくことを示した「ワンヘルス・アプローチに関するG7共通理解(G7 Shared Understanding on One Health Approach)」に合意しました。
 
別紙8 「ワンヘルス・アプローチに関するG7共通理解」(英文)[311KB]