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IDESコラムvol.88
「IDES応募から研修開始後3ヶ月までを振り返って」
2026年1月30日
IDES養成プログラム11期生:倉本 純子
感染症危機管理専門家養成プログラム(IDES)11期生(2025年10月入省)の倉本純子です。2013年に高知大学を卒業し、山口県で初期臨床研修後、九州大学麻酔科蘇生科での勤務、休職期間等を経て、当プログラムに応募しました。
IDESは、国内外の感染症危機管理に対応できる人材に必要となる感染症の知識、行政能力(マネジメント)及び国際的な対応能力を習得するため、国内及び海外で研修を行う養成プログラムです。
私自身、学生時代は公衆衛生・感染症分野に進む考えはありませんでしたし、ハワイ大学やニューヨーク・ベスイスラエル病院に短期留学した経験(写真1)があるものの、将来的に海外に行くことは視野に入れていませんでした。
私がIDESへの参加を志望する大きなきっかけになったのは、高知県の宿泊療養施設での新型コロナウイルス感染症の診療経験です。2021年9月から2年弱の間、診療に従事する中で、一度に多くの人の健康・生命が脅かされる感染症の恐ろしさと対策の必要性、公衆衛生行政とそこで働く専門職の役割の重要性、刻々と状況が変化する感染症対応において、情報を収集し、エビデンスに基づいて方針を立てる必要性、の3つの気づきがありました。
このことから、感染症と公衆衛生行政について学び、今後新たな感染症が生じた際には、先頭に立って対応できるスキルを身につけたいと考えるようになり、公衆衛生分野で働く親族に相談したところ、本プログラムを勧められました。
2025年4月に応募し、6月に面接試験、7月に内定通知、10月に辞令交付を受けてからは、本当にあっという間でした。
IDESのプログラムでは、研修生各々の関心や希望に合わせたローテーションが組まれ、私の場合は入職から現在まで、厚生労働省の健康・生活衛生局 感染症対策部 感染症対策課で業務を行っています。担当業務は人材育成、性感染症、国際案件に関することです。
2025年11月には、性感染症に関する特定感染症予防指針が一部改正されました。国内における感染症の発生動向や国が定めた制度・指針を周知し、取組の推進や評価・改善を行っていく過程に携わる貴重な経験をしています。
厚生労働省での業務と並行して、各種研修・訓練にも参加しています。国立健康危機管理研究機構(JIHS)で感染症危機管理についての能力開発講義を受講。BSL4訓練では患者さんを国立国際医療センター(NCGM)へ搬送し、治療を開始するシミュレーションを体験しました。成田空港・羽田空港での空港検疫所措置訓練では、中東呼吸器症候群(MERS)や鳥インフルエンザの感染者を想定したシナリオで関係機関との連携を確認しました(写真2)。「危機管理は平時からの積み重ねであり、訓練や演習を受けただけで終わりではない」と肝に銘じつつ、日々学んでいます。
今後は、2026年3月以降、NCGM、国立感染症研究所(実地疫学専門家養成コース(FETP)の初期導入コース含む)、横浜検疫所・成田空港検疫所での研修後に、10月から海外研修の予定です。具体的な派遣先は未定で、IDES事務局と相談しながら調整する必要があるので、できるだけ早く準備を進めていきたいと考えています。IDESは、好奇心や向上心を持って努力できる方には様々なチャンスがあるプログラムだと思います。興味をお寄せいただけましたら、まずはホームページをご確認ください。
(写真1)ニューヨーク留学中の思い出

▲Beth Israel Hospital ▲Killip分類を提唱した故Dr.Killipと
(写真2)成田空港検疫所措置訓練

IDESは、国内外の感染症危機管理に対応できる人材に必要となる感染症の知識、行政能力(マネジメント)及び国際的な対応能力を習得するため、国内及び海外で研修を行う養成プログラムです。
私自身、学生時代は公衆衛生・感染症分野に進む考えはありませんでしたし、ハワイ大学やニューヨーク・ベスイスラエル病院に短期留学した経験(写真1)があるものの、将来的に海外に行くことは視野に入れていませんでした。
私がIDESへの参加を志望する大きなきっかけになったのは、高知県の宿泊療養施設での新型コロナウイルス感染症の診療経験です。2021年9月から2年弱の間、診療に従事する中で、一度に多くの人の健康・生命が脅かされる感染症の恐ろしさと対策の必要性、公衆衛生行政とそこで働く専門職の役割の重要性、刻々と状況が変化する感染症対応において、情報を収集し、エビデンスに基づいて方針を立てる必要性、の3つの気づきがありました。
このことから、感染症と公衆衛生行政について学び、今後新たな感染症が生じた際には、先頭に立って対応できるスキルを身につけたいと考えるようになり、公衆衛生分野で働く親族に相談したところ、本プログラムを勧められました。
2025年4月に応募し、6月に面接試験、7月に内定通知、10月に辞令交付を受けてからは、本当にあっという間でした。
IDESのプログラムでは、研修生各々の関心や希望に合わせたローテーションが組まれ、私の場合は入職から現在まで、厚生労働省の健康・生活衛生局 感染症対策部 感染症対策課で業務を行っています。担当業務は人材育成、性感染症、国際案件に関することです。
2025年11月には、性感染症に関する特定感染症予防指針が一部改正されました。国内における感染症の発生動向や国が定めた制度・指針を周知し、取組の推進や評価・改善を行っていく過程に携わる貴重な経験をしています。
厚生労働省での業務と並行して、各種研修・訓練にも参加しています。国立健康危機管理研究機構(JIHS)で感染症危機管理についての能力開発講義を受講。BSL4訓練では患者さんを国立国際医療センター(NCGM)へ搬送し、治療を開始するシミュレーションを体験しました。成田空港・羽田空港での空港検疫所措置訓練では、中東呼吸器症候群(MERS)や鳥インフルエンザの感染者を想定したシナリオで関係機関との連携を確認しました(写真2)。「危機管理は平時からの積み重ねであり、訓練や演習を受けただけで終わりではない」と肝に銘じつつ、日々学んでいます。
今後は、2026年3月以降、NCGM、国立感染症研究所(実地疫学専門家養成コース(FETP)の初期導入コース含む)、横浜検疫所・成田空港検疫所での研修後に、10月から海外研修の予定です。具体的な派遣先は未定で、IDES事務局と相談しながら調整する必要があるので、できるだけ早く準備を進めていきたいと考えています。IDESは、好奇心や向上心を持って努力できる方には様々なチャンスがあるプログラムだと思います。興味をお寄せいただけましたら、まずはホームページをご確認ください。
(写真1)ニューヨーク留学中の思い出

▲Beth Israel Hospital ▲Killip分類を提唱した故Dr.Killipと
(写真2)成田空港検疫所措置訓練

- 当コラムの見解は執筆者の個人的な意見であり、厚生労働省の見解を示すものではありません。
- IDES(Infectious Disease Emergency Specialist)は、厚生労働省で平成27年度からはじまったプログラムの中で養成される「感染症危機管理専門家」のことをいいます。

