2025年 結核登録者情報調査年報集計結果について
当該年報は、2025年1月1日から同年12月31日の間に、新たに登録された結核患者及び潜在性結核感染症(LTBI)の者と、2025年12月31日現在に登録されているすべての登録者に関する状況について、感染症サーベイランスシステム上の結核登録者情報システムに全国の保健所から入力されたものを、取りまとめたものである。
2025年 結核登録者情報調査年報集計結果[574KB]
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2025年 結核登録者情報調査年報集計結果について
~表ごとの解説~
諸外国と日本の結核罹患率について
2025年の結核罹患率(人口10万対)は8.0であり、前年より0.1減少となっている。結核低まん延国の水準である10.0以下を2025年も継続している。
日本の結核罹患率は、米国や西ヨーロッパなどの結核低まん延国の水準に年々近づき、近隣アジア諸国に比べても低い水準にある。
2025年の都道府県別の結核罹患率( 人口10万対)は、大阪府、徳島県、岐阜県、鹿児島県、兵庫県の順に高く、山梨県、岩手県、新潟県、秋田県、宮城県の順に低くなっている。大阪府の結核罹患率は13.4であり、最も低い山梨県の結核罹患率4.5の3.0倍となっている。
2025年の結核による死亡数は1,474人(概数)で、前年の1,462人に比べ12人増加している。死亡率(人口10万対)は1.2で前年と同率である。
日本の結核罹患率は、米国や西ヨーロッパなどの結核低まん延国の水準に年々近づき、近隣アジア諸国に比べても低い水準にある。
結核罹患率の都道府県別おもな順位について
結核の死亡数及び死亡率の年次推移について
新登録結核患者数及び罹患率の年次推移について
(1)2025年に、新たに結核患者として登録された者の数( 新登録結核患者数) は9,899人で、前年より152人(1.5%)減少している。減少率を見ると、2024年の前年からの減少率は0.4%( 10,096人→ 10,051人) の減少であったので、2025年の減少幅は1.1ポイント大きくなっている。(表4 - 1 )
(2)2025年の結核罹患率( 人口10万対)は8.0となっており、結核低まん延の水準である罹患率10.0以下の状態を2021年以降継続している。2024年の結核罹患率は前年と同率(8.1)であったが、2025年は前年から0.1の減少となっている。(表4 - 1 、図1 )
(3)2025年の喀痰塗抹陽性肺結核の患者数は3,259人で、前年より93人( 2.8%) の減少となっている。(表4 - 2 )
(4)2025年の喀痰塗抹陽性肺結核の罹患率( 人口10万対) は2.6であり、前年の2.7より0.1減少している。喀痰塗抹陽性肺結核の患者が全体に占める割合は32.9%で、前年から0.4ポイントの減少となっている。(表4 - 2 )
(2)2025年の結核罹患率( 人口10万対)は8.0となっており、結核低まん延の水準である罹患率10.0以下の状態を2021年以降継続している。2024年の結核罹患率は前年と同率(8.1)であったが、2025年は前年から0.1の減少となっている。(表4 - 1 、図1 )
(3)2025年の喀痰塗抹陽性肺結核の患者数は3,259人で、前年より93人( 2.8%) の減少となっている。(表4 - 2 )
(4)2025年の喀痰塗抹陽性肺結核の罹患率( 人口10万対) は2.6であり、前年の2.7より0.1減少している。喀痰塗抹陽性肺結核の患者が全体に占める割合は32.9%で、前年から0.4ポイントの減少となっている。(表4 - 2 )
年次別・年齢階級別 新登録結核患者数および潜在性結核感染症新登録者数について
(1) 2025年の年齢階級別の新登録結核患者数は、5~ 9歳、15~ 19歳、20~ 29歳の年齢階級で増加となっている。特に20~ 29歳では337人(26.1%)の増加となっている。0~ 14歳の小児結核は31人で前年から1人の増加となっている。患者数の減少が最も大きかったのは80~ 89歳で153人(5.4%)の減少となっている。各年齢階級別で全体に占める割合は、80~ 89歳が27.3%と最も大きくなっている。(表5 - 1 )
(2)2025年の年齢階級別の喀痰塗抹陽性肺結核新登録患者数では、15~ 19歳、20~ 29歳、30~ 39歳で増加となっている。特に20~ 29歳で80人(27.7%)の増加となっている。0~ 14歳の小児喀痰塗抹陽性肺結核患者の発生は0となっている。患者数の減少が最も大きかったのは70~ 79歳で69人(11.1%)の減少となっている。各年齢階級別で全体に占める割合は、80~ 89歳が32.8%と最も大きくなっている。( 表5 - 2 )
(3)2025年の小児結核患者( 14歳以下) のうち重症結核例である粟粒結核および結核性髄膜炎の発生は0となっている。( 表5 - 3 )
(4)2025年に新たに登録された潜在性結核感染症の者の数は5,475人で、前年より492人(8.2%)の減少となっている。5~ 9歳、15~ 19歳、20~ 29歳の年齢階級では増加しており、特に20~ 29歳では214人(27.8%)の増加となっている。減少数が最も大きかったのは70~ 79歳で201人(17.0%)の減少となっている。0~ 4歳の登録数は292人で、全体の5.3%となっている。( 表5 - 4 )
(5)2025年の新登録結核患者数に対する潜在性結核感染症新登録者数の比は、全体では0.6と潜在性結核感染症新登録者数の方が少なくなっているが、14歳以下の年齢階級では4.0以上となっており、潜在性結核感染症新登録患者数の方が多くなっている。特に0~ 4歳は18.3となっている。また、50~ 59歳で1.1と、潜在性結核感染症新登録患者数の方が多くなっている。( 表5 - 5 )
(6)2025年の職業別にみた潜在性結核感染症新登録者数では、医療職(看護師・保健師、医師、その他の医療職)及び介護職は954人で、割合は17.4%となっており、前年の17.5%から0.1ポイントの減少となっている。教員・保育士と高校生以上の生徒学生等での新登録者数が増加となっており、特に高校生以上の生徒学生等では新登録者数は192人(50.8%)の増加で、全体に対しての割合も6.3% から10.4% へと増加となっている。( 表5 - 6 )
(7)2025年の外国生まれ新登録結核患者数は、前年から372人(18.8%)増加して2,352人となっている。新登録結核患者における外国生まれの者の割合も23.8%と前年の19.7%から4.1ポイントの増加となっている。特に、20~ 29歳では外国生まれ新登録結核患者数は前年に比べて322人(27.7%)増加して1,483人となっており、同年齢階級での外国出生結核患者の割合は91.1%と前年から1.1ポイントの増加となっている。15~19歳の外国生まれ新登録結核患者数は99人、30~39歳は421人で、それぞれ同年齢階級での外国出生結核患者の割合は86.1%、73.3%となっている。( 表5 - 7 )
(8)2025年の外国生まれ新登録結核患者のうち、入国5年以内の者は前年の1,166人から304人(26.1%)増加し1,470人となっている。外国生まれ新登録結核患者のうちで入国5年以内の者が占める割合も62.5%となっている。最も患者数が多い20~ 29歳の年齢階級では、前年から274人(31.9%)増加して1,133人となっている。( 表5 - 8 )
(9)2025年の日本生まれ新登録結核患者数は、前年の7,911人から511人(6.5%)減少して7,400人となっている。年齢階級別では80~ 89歳の患者数が最も多く2,634人で日本生まれ新登録結核患者の35.6%となっている。20~ 29歳の日本生まれ新登録結核患者数は15人(11.9%)増加の141人となったが、30歳以上の年齢階級では、新登録結核患者数は減少となっている。( 表5 - 9 )
(2)2025年の年齢階級別の喀痰塗抹陽性肺結核新登録患者数では、15~ 19歳、20~ 29歳、30~ 39歳で増加となっている。特に20~ 29歳で80人(27.7%)の増加となっている。0~ 14歳の小児喀痰塗抹陽性肺結核患者の発生は0となっている。患者数の減少が最も大きかったのは70~ 79歳で69人(11.1%)の減少となっている。各年齢階級別で全体に占める割合は、80~ 89歳が32.8%と最も大きくなっている。( 表5 - 2 )
(3)2025年の小児結核患者( 14歳以下) のうち重症結核例である粟粒結核および結核性髄膜炎の発生は0となっている。( 表5 - 3 )
(4)2025年に新たに登録された潜在性結核感染症の者の数は5,475人で、前年より492人(8.2%)の減少となっている。5~ 9歳、15~ 19歳、20~ 29歳の年齢階級では増加しており、特に20~ 29歳では214人(27.8%)の増加となっている。減少数が最も大きかったのは70~ 79歳で201人(17.0%)の減少となっている。0~ 4歳の登録数は292人で、全体の5.3%となっている。( 表5 - 4 )
(5)2025年の新登録結核患者数に対する潜在性結核感染症新登録者数の比は、全体では0.6と潜在性結核感染症新登録者数の方が少なくなっているが、14歳以下の年齢階級では4.0以上となっており、潜在性結核感染症新登録患者数の方が多くなっている。特に0~ 4歳は18.3となっている。また、50~ 59歳で1.1と、潜在性結核感染症新登録患者数の方が多くなっている。( 表5 - 5 )
(6)2025年の職業別にみた潜在性結核感染症新登録者数では、医療職(看護師・保健師、医師、その他の医療職)及び介護職は954人で、割合は17.4%となっており、前年の17.5%から0.1ポイントの減少となっている。教員・保育士と高校生以上の生徒学生等での新登録者数が増加となっており、特に高校生以上の生徒学生等では新登録者数は192人(50.8%)の増加で、全体に対しての割合も6.3% から10.4% へと増加となっている。( 表5 - 6 )
(7)2025年の外国生まれ新登録結核患者数は、前年から372人(18.8%)増加して2,352人となっている。新登録結核患者における外国生まれの者の割合も23.8%と前年の19.7%から4.1ポイントの増加となっている。特に、20~ 29歳では外国生まれ新登録結核患者数は前年に比べて322人(27.7%)増加して1,483人となっており、同年齢階級での外国出生結核患者の割合は91.1%と前年から1.1ポイントの増加となっている。15~19歳の外国生まれ新登録結核患者数は99人、30~39歳は421人で、それぞれ同年齢階級での外国出生結核患者の割合は86.1%、73.3%となっている。( 表5 - 7 )
(8)2025年の外国生まれ新登録結核患者のうち、入国5年以内の者は前年の1,166人から304人(26.1%)増加し1,470人となっている。外国生まれ新登録結核患者のうちで入国5年以内の者が占める割合も62.5%となっている。最も患者数が多い20~ 29歳の年齢階級では、前年から274人(31.9%)増加して1,133人となっている。( 表5 - 8 )
(9)2025年の日本生まれ新登録結核患者数は、前年の7,911人から511人(6.5%)減少して7,400人となっている。年齢階級別では80~ 89歳の患者数が最も多く2,634人で日本生まれ新登録結核患者の35.6%となっている。20~ 29歳の日本生まれ新登録結核患者数は15人(11.9%)増加の141人となったが、30歳以上の年齢階級では、新登録結核患者数は減少となっている。( 表5 - 9 )
新登録結核患者数及び結核罹患率 都道府県別・年次推移について
(1)2025年の都道府県別の新登録結核患者数は、47都道府県のうち19で前年から増加している。新登録結核患者数が最も多いのは大阪府の1,172人で、次いで東京都の1,101人となっている。
( 表6 - 1 )
(2)2025年の都道府県別の結核罹患率は、47都道府県のうち22で前年から増加している。結核低まん延の水準である罹患率が10.0以下の都道府県の数は、42に達している。最も低い山梨県の罹患率は4.5となっている。罹患率が最も高い大阪府は13.4で山梨県の3.0倍となっている。 ( 表6 - 2 )
2025年末現在の結核登録者数は21,495人と、前年の21,621人より126人減少している。そのうち、活動性全結核の患者数は6,474人と、前年より238人減少している。また、2025年末の結核有病率は、前年の5.4から0.1減少し、5.3となっている。 (表7 )
( 表6 - 1 )
(2)2025年の都道府県別の結核罹患率は、47都道府県のうち22で前年から増加している。結核低まん延の水準である罹患率が10.0以下の都道府県の数は、42に達している。最も低い山梨県の罹患率は4.5となっている。罹患率が最も高い大阪府は13.4で山梨県の3.0倍となっている。 ( 表6 - 2 )
年末時結核登録者数及び有病率の年次推移について
新登録結核患者の疫学的特徴について
<再治療者>
<発見の遅れ>
(イ)診断が遅れた( 受診から結核の診断までの期間が1 か月以上)患者の割合は、前年から0.8ポイント増加して23.2%となっている。このうち30~ 59歳の有症状菌喀痰塗抹陽性肺結核患者に限定すると、診断が遅れた患者の割合は18.1%で、前年から0.9ポイントの増加となっている。( 表9 - 2 )
(ウ)発見が遅れた( 症状発現から結核の診断までの期間が3 か月以上)患者の割合は、0.9ポイント増加して22.7%となっている。このうち30~ 59歳の有症状菌喀痰塗抹陽性肺結核患者に限定すると、発見が遅れた患者の割合は30.9%で、前年から0.9ポイントの減少となっている。( 表9 - 3 )
<薬剤耐性>
*: 2023年までは、新登録肺結核患者のうち結核菌培養検査での結果陽性患者。2024年は、新登録肺結核患者のうち治療歴なし、または治療歴不明では、結核菌培養検査またはその他の結核菌検査での結果陽性患者。治療歴ありでは、結核菌培養検査での結果陽性患者。
<糖尿病、HIV合併>
<医療従事者>
(イ)2025年の新登録結核患者のうち、医師の登録患者は20人で、前年と同数となっている。新登録結核患者中の割合は0.2%となっている。20歳から79歳の各年齢階級別新登録結核患者中割合は0.0~ 0.7%となっている。( 表12- 2 )
(ウ)2025年の新登録結核患者のうち、理学療法士、作業療法士、検査技師、放射線技師など、看護師・保健師・医師以外の者で医療機関に勤務する者の登録患者数は342人で、前年の265人から77人の増加となり、新登録結核患者のうちの割合は3.5%となっている。年齢階級別では、20~ 29歳が最も多く162人で、前年の115人から47人の増加となっており、同年齢階級新登録結核患者の10.0%となっている。( 表12- 3 )
<無職臨時日雇など>
また、男性患者に占める無職臨時日雇等の者の年齢階級別割合は55~ 59歳が最も高く24.8%で、前年からは3.2ポイントの減少となっている。( 表13- 1 、13- 2 )
<治療成績>
2024年新登録再治療結核患者の2025年末での治療成績は、治療成功が67.5%、死亡21.3%、失敗0.0%、脱落・中断4.0%、転出1.7%、治療中5.0%、不明0.5%となっている。 ( 表14- 2 )
2024年潜在性結核感染症新登録者のうち治療を開始した者の2025年末での治療完了率は85.8%となっている。脱落・中断は7.8%となっているが、高齢者で高くなる傾向がみられており、80~ 89歳で13.0%、90歳以上では11.6%となっている。 ( 表14- 3 )
2023年新登録結核患者で多剤耐性結核患者の2025年末での治療成績は、対象46人のうち治療成功56.5%、死亡17.4%、失敗0.0%、脱落・中断0.0%、転出17.4%、治療中8.7%、不明0.0%となっている。( 表14- 4 )

