健康・医療ブルセラ症について
1.ブルセラ症について
1 病原体
原因菌(Brucella abortus、B.suis、B.melitensis、及びB.canis)
2 感染経路
感染動物の加熱殺菌が不十分な乳・チーズなど乳製品や肉の喫食による経口感染が最も一般的である。
家畜の流産仔や悪露への直接接触、汚染エアロゾルの吸入でも感染する。
ヒト-ヒト感染は、授乳、性交、臓器移植による事例が報告されているが極めてまれである。
B. canisは流産仔や悪露、血液などへ接触することにより感染するが、尿中に排菌されることも知られている。
3 潜伏期
通常1~3週、時に数ヶ月との報告がある。
4 診断と治療
(1) 臨床症状:
倦怠感、発熱、発汗、腰背部痛、関節痛、悪寒などインフルエンザ様で、その他、関節炎、リンパ節腫脹、脾腫、肝腫、中枢神経症状が見られることもある。合併症として、仙腸骨炎、心内膜炎、肺炎、骨髄炎、膵炎を呈することがある。未治療時の致死率は5%程度で、心内膜炎が死亡原因の大半を占める。男性では20%程度の患者に、精巣上体炎・精巣痛があらわれる。
(2) 診断:血液、骨髄、膿瘍から病原体の検出、 血清から抗体の検出
(3) 治療: テトラサイクリン系薬などの抗菌薬が有効であるが、細胞内寄生であるため、リ ファンピシンやキノロン系薬などの抗菌薬を併用する必要がある。
5 予防
2.自治体向けの情報
2020年10月21日掲載 | 検査実施機関の変更について[86KB] |
2008年9月11日掲載 | ブルセラ症に関する感染予防について(通知)[163KB] |
2004年1月14日掲載 | イヌブルセラ症の発生に関する対応について[123KB] |
2003年11月27日掲載 | 静岡県内の犬繁殖施設におけるイヌブルセラ症の流行について[262KB] |