健康・医療鳥インフルエンザA(H5N1)について

2003 年以降、ヒトでの感染事例が東南アジアを中心に、中東など世界各地で報告されています。
ヒトが感染した場合には、重篤な症状となることが多く、多くの患者が直接的又は間接的に家きん等との接触があったことが報告されています。
また、これまでのところ、ヒトからヒトへの持続的な感染は確認されておりません。

1.鳥インフルエンザA(H5N1)について

1 病原体

A型インフルエンザウイルス(H5N1亜型)

2 感染動物

鳥類(主に水禽類)

なお、2021年以降、鳥類における鳥インフルエンザ(H5N1)の世界的な感染拡大に伴い、海棲哺乳類を含む野生の哺乳類や農場のミンクなどでも感染が報告されています。

3 感染経路

ヒトは、感染した家きんやその排泄物、死体、臓器などに濃厚に接触することによってまれに感染することがあります。
日本では発症したヒトは確認されていません。
また、 これまでのところ、ヒトからヒトへの持続的な感染は確認されておりません。

4 世界での発生状況

鳥類(家きん及び野鳥)の感染事例は、2024年3月現在、欧州、アジア、北米、南米において報告が続いています。

ヒトでの感染事例は、2003年から2024年2月26日時点までに東南アジアを中心に報告されています。

5 潜伏期

概ね2 ~ 8日

6 診断と治療

(1)    臨床症状:
初期症状の多くが、高熱と急性呼吸器症状を主とするインフルエンザ様疾患の症状を呈する。下気道症状は早期に発現し、呼吸窮迫、頻呼吸、呼吸時の異常音がよく認められ、臨床的に明らかな肺炎が多く見られる。

呼吸不全が進行した例ではびまん性のスリガラス様陰影が両肺に認められ、急性窮迫性呼吸症候群(ARDS)の臨床症状を呈する。

死亡例は発症から平均9~10日(範囲6~30日)目に発生し、進行性の呼吸不全による死亡が多く見られる。

(2)    病原体診断

(3)    治療:タミフル等を用いた治療を検討

7 発症予防

鳥との接触を避け、むやみに触らない。

生きた鳥が売られている市場や養鶏場にむやみに近寄らない。

手洗いの励行(特に発生国では徹底してください)。

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2.リンク

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