自然毒のリスクプロファイル:カエンタケ(Podostroma cornu-damae), ニクザキン科ツノタケ属

カエンタケ(Podostroma cornu-damae), ニクザキン科ツノタケ属

特徴:
傘の大きさ
 
形と色 表面はオレンジ色から赤色、細長い円柱状または棒状で、土から手の指が出ているように群生または単生する。中は白く、硬い。
発生時期 夏から秋
発生場所 ブナ、コナラなどナラ類などの広葉樹林の地上に群生して発生する。
その他  
間違いやすい
食用キノコ
ベニナギナタタケ(シロソウメンタケ科ナギナタタケ属)
症状 食後30分から、発熱、悪寒、嘔吐、下痢、腹痛、手足のしびれなどの症状を起こす。2日後に、消化器不全、小脳萎縮による運動障害など脳神経障害により死に至ることもある。
毒性成分

トリコテセン類:毒性は強く、食べても、触っても毒である。死亡例あり。
(注意)見た目は気味が悪く、食用に見えないが、薬用と勘違いして酒に浸して飲んで中毒が起き、死亡した例がある。

 
カイエンタケの写真

カエンタケ
ブナ、ナラに、地上から手の指が出ているように発生する。

ベニナギナタタケの写真

似ている食用きのこ
  ベニナギナタタケ
カエンタケに比べて細長く、柔らかい点が異なる。

1-1 毒性成分 環状トリコテセン類のサトラトキシン( satratoxin ) H とその類縁体、 ベルカリン( verrucarin ) J 、ロリジン( roridin ) E など
1-2 食中毒の型  
1-3 中毒症状

下痢、嘔吐、腹痛、手足しびれ、喉の渇きのほか、消化器不全、脳障害を示し、死亡例もある。

1-4 発症時間  
2-1 発症事例

中毒症状参照

2-2 患者数
※厚生労働省発表

 

カエンタケ

年度

発生件数

摂食者総数

患者数

死者数

2015

0

0

0

0

2014

0

0

0

0

2013

0

0

0

0

2012

0

0

0

0

2011

0

0

0

0

2010

0

0

0

0

2009

0

0

0

0

2008

0

0

0

0

2007

0

0

0

0

2006

1

3

3

0

2005

0

0

0

0

2004

0

0

0

0

2003

0

0

0

0

2002

0

0

0

0

2001

0

0

0

0

2000

1

2

2

1

2-3 中毒対策  
3 毒性成分の
分析法
 
4 諸外国での
状況
 
5 その他の参考
になる情報
 
6 間違いやすい
キノコ
ベニナギナタタケ
引用・
参考文献
1)Saikawa Y, Okamoto H、 Inui T、 Makabe M、Okuno T、 Suda T、 Hashimoto K、 Nakata M. ”Toxic principles of a poisonous mushroomPodostroma cornu-damae” Tetrahedron.57、8277-8281(2001).doi:10.1016/S0040-4020(01)00824-9.