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自然毒のリスクプロファイル:ヒメアジロガサ(Galerina marginata) フウセンタケ科ゲコガサタケ属

ヒメアジロガサ(Galerina marginata) フウセンタケ科ゲコガサタケ属

特徴 傘の大きさ 傘径:小型から中型 
形と色 

傘 :黄褐色で,成熟するとほぼ平らに開き,周辺部に条線がある。

ひだ:黄褐色で,密である。

柄 :褐色で,下の部分には鱗片が見られる。 
発生時期  夏~秋 
発生場所  落ち葉の多い地上に群生または散生する。 
間違いやすい食用キノコ 

ヒメアジロカサモドキはナラタケ(食用)と群生し,似ていることから間違えやすいので注意が必要である。  

その他

よいだしが出て,味もよいことから食する事があるが,食用にすべきではない。

症状  

アマニチン,アマトキシン類を含み,タマゴテングタケ様の激しい消化器系の中毒症状が現れる。食後数時間から24時間程度で嘔吐,下痢,腹痛などコレラ様の症状。その後,数日して肝臓肥大。 

毒性成分   アマトキシン類を含有する 。

 

 
似ているきのこ

ヒメアジロガサモドキ も毒キノコである。 3-5 cm 程度で,粘性はなく平滑、黄褐色。ひだはやや粗である。 は膜質のつばがあり下部が暗褐色である。 ( 写真はやや老菌である )

似ている食用きのこ

ナラタケ

 1

(1)毒性成分

アマトキシン類

(毒性分については,ドクツルタケの項を参照 ) 
(2)食中毒の型  

(3) 中毒症状

毒成分としてアマニタトキシンを含むためタマゴテングタケによる中毒と同様の中毒を起こす。

死亡例がある。

 

タマゴテングタケの症状

中毒症状が 2 段階に分けて起こる。比較的潜伏期間が長いのが特徴。食後 6~24 時間ほどしてコレラ様の症状(嘔吐、下痢、腹痛)が現れるが一日くらいで回復する。その後 4~7 日くらいして肝臓肥大、黄疸、胃腸の出血などの内臓の細胞が破壊された結果の症状が現れ死に至る。 

 

(4)発症時間 食後数時間
(1)発症事例
 
中毒症状参照 
(2)患者数
※厚生労働省発表
 

ヒメアジロガサ

/ 年度

発生件数

摂食者総数

患者数

死者数

2015

0

0

0

0

2014

0

0

0

0

2013

0

0

0

0

2012

0

0

0

0

2011

0

0

0

0

2010

0

0

0

0

2009

0

0

0

0

2008

0

0

0

0

2007

0

0

0

0

2006

1

2

2

0

2005

0

0

0

0

2004

0

0

0

0

2003

0

0

0

0

2002

0

0

0

0

2001

0

0

0

0

2000

0

0

0

0

(3)中毒対策  
(1)毒性成分の分析法 ドクツルタケの項参照 
(1)諸外国での状況   

(1)その他の参考になる情報

 
間違いやすいキノコ   
一般名  ナラタケ,エノキタケ 
学名   
区別できる特徴   
引用・参考文献

1)

Tyler VE, Smith AH. 

Chromatographic detection of Amanita toxins in Galerina venenata.

Mycologia , 55, 358--359 (1963).

 

Benedict RG, Tyler VE, Brady LR, Weber LJ.

Fermentative production of Amanita  toxins by a strain of Galerina marginata.

J. Bacteriology , 91, 1380--1381 (1966). 

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