健康・医療開発状況について

ワクチン開発と見通し

一般に、ワクチンの開発は、基礎研究、非臨床試験、臨床試験の大きく3つのステップで進められていきます。その中で、候補物質の探索、有効性・安全性の確認、品質を担保しつつ大量生産が可能かどうかの確認などを行う必要があり、開発には一般に年単位の期間がかかります。


 現在、新型コロナウイルス感染症のワクチンについては、早期の実用化を目指し、国内・海外で多数の研究が精力的に行われています。通常より早いペースで開発が進められており、現在、世界では複数のワクチンが承認され、接種が進められています。日本でも、ファイザー社のワクチンが令和3年2月14日に薬事承認され、同月17日から接種が開始されました。また、モデルナ社ならびにアストラゼネカ社のワクチンが令和3年5月21日に薬事承認され、同月24日からモデルナ社のワクチンの接種が開始されました。アストラゼネカ社のワクチンについては、同年8月3日より予防接種法に基づく接種の対象となった後、令和4年9月30日をもって接種が終了しました。
 また、令和4年4月19日には武田社のワクチン(ノババックス)が薬事承認され、同年5月25日から予防接種法に基づく接種の対象となった後、令和5年12月25日をもって接種が終了しました。

ワクチンの種類

国内・海外において、不活化ワクチン、組換えタンパクワクチン、ペプチドワクチン、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン、DNAワクチン、ウイルスベクターワクチンなど様々な種類のワクチン開発が行われています。


 不活化ワクチン、組換えタンパクワクチン、ペプチドワクチンは、不活化した新型コロナウイルスの一部やウイルスの一部のタンパクを人体に投与し、それに対して免疫ができる仕組みです。

 メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン、DNAワクチン、ウイルスベクターワクチンは新型コロナウイルスの遺伝情報をそれぞれメッセンジャーRNA、DNAプラスミドとして、あるいは別の無害化したウイルス等に入れて、人に投与するものです。それが、人の細胞に入り、ウイルスのタンパク質を作ることによってウイルスのタンパク質に対して免疫ができる仕組みです。

現在の国内でのワクチンの開発状況<主なもの>

国内では数多くの企業や研究機関がワクチンの開発や生産体制の整備に取り組んでいます。




<令和5年12月20日更新>

 

ワクチンの確保に関する取組

日本政府は、実用化されたワクチンを日本国内に供給できるように、海外の企業等と協議を進めています。現在、協議や合意が公表されているものについては以下をご覧ください。



<令和4年3月25日更新>

新型コロナウイルスワクチンによる国際貢献について

日本政府は、新型コロナウイルスワクチンを、COVAXファシリティ等を通じて各国・地域に供給していくこととしています。

 現在、海外への供与が公表されているものについては以下をご覧ください。



<令和4年9月30日時点>

生産体制整備の支援

国内外で開発されたワクチンを日本国内で生産、充填する設備の整備について、ワクチン生産体制等緊急整備事業等を通して支援を行っています。具体的な採択結果、支援は以下の通りです。




<令和5年1月13日時点>

新型コロナウイルスワクチンの早期実用化に向けた厚生労働省の取組

ワクチン開発「加速並行プラン」では、研究や生産までの全過程の加速化を支援しています。




<令和2年9月8日更新>


 

ワクチン生産体制等緊急整備事業評価委員会 事後評価結果

ワクチン生産体制等緊急整備事業評価委員会において実施された事後評価結果を掲載しています。

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