第77回WHO総会 B委員会

- ■日付:
- 2024年5月26日(日)~2024年6月1日(土)
- ■場所:
- スイス連邦(ジュネーブ)
- ■担当局:
- 大臣官房国際課
第77回WHO総会(世界保健総会) B委員会に、迫井医務技監が副議長として出席しました。
B委員会は、WHOの監査報告や職員規則などの組織運営や健康危機に関する議題などについて議論を行うものです。
今次B委員会では、パレスチナやシリア・ゴラン占領地域の健康状況などの緊急的な対処が求められている議題について、議長国ヨルダンの代理として迫井医務技監が議長役を務め、会議終了後、テドロスWHO事務局長から議長役を務めた証のガベル(木槌)を受け取りました。
また、迫井医務技監は、WHO、パートナー機関、市民社会が一同に会する戦略的円卓会議のうち「すべての人の健康とウェルビーイングのための経済と財政」に登壇し、2025年、東京エリアに「UHCナレッジハブ(※1)」を設置することや、関係機関の代表を集めて「UHCハイレベルフォーラム」を開催する予定があることを紹介しました。
さらに、厚生労働省・WHO西太平洋地域事務局・WHO南東アジア地域事務局が共催した「AMR(※2)に関する朝食会」「WHO社会的つながり委員会」「ヘルシーエイジング(健康的な高齢化)」「ストップ結核パートナーシップ」に関するサイドイベントに出席した他、ジョイ・プマピ世界健康危機モニタリング委員会(Global Preparedness Monitoring Board:GPMB)副議長と個別会談を行いました。
- ※1UHCナレッジハブ
UHC((Universal Health Coverage)ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)とは、全ての人が、適切な健康増進、予防、治療、機能回復に関するサービスを、支払い可能な費用で受けられる状態を指す。UHCナレッジハブは、UHCの実現に向けて、主に低・中所得国の保健財政を強化するため、WHOと世界銀行が連携し、各国の保健省と財務省の政策立案者に対する能力開発を支援することを目的として設置する拠点のこと。 - ※2薬剤耐性(Antimicrobial Resistance(AMR))
特定の種類の抗菌薬や抗ウイルス薬等の抗微生物剤が効きにくくなる、又は効かなくなること。こうした耐性を持った細菌やウイルスが増えると、従来の薬が効かなくなることから、これまでは感染、発症しても軽症で回復できた感染症の治療が困難になり重症化・死亡に至る可能性が高まる。


右からテドロスWHO事務局長、迫井医務技監、マイク・ライアンWHO健康危機プログラム上級局長



