太平洋保健大臣会合「ヘルシー・アイランド・ビジョン」に関する特別イベントについて



 令和7年10月25日(土)、フィジー・ヤヌカ島において、第76回WHO西太平洋地域委員会の開催に併せ、1995年に開催された太平洋島嶼国の保健大臣による初の太平洋保健大臣会合で承認された「ヘルシー・アイランド・ビジョン」に関する特別イベントが開催されました。厚生労働省は、2019年から太平洋保健大臣会合に準加盟国として参加しています。

 本イベントでは、1995年に承認された「ヘルシー・アイランド・ビジョン(Healthy Islands Vision)」について、30年の歩みを振り返るとともに、気候変動やデジタル化などの将来を見据え、2050年ブルー・パシフィック戦略を踏まえた新たな「ヘルシー・アイランド・ビジョン2050(Healthy Islands Vision 2050)」が承認されました。

 日本からは、これまでの貢献の実績として、太平洋・島サミット(PALM)プロセス、JICAを通じた支援、WHOを通じた支援について紹介したほか、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の達成に向けたUHCナレッジハブの取組について紹介しました。その上で、UHCの達成に不可欠な保健システムの強化が、健康危機、人口動態の変化、気候変動と健康などの課題に対応するための基盤であり、引き続き、太平洋島嶼国を含む各国と共に、国際保健の課題解決のために積極的に貢献していく旨を発言しました。


※写真提供:WHO西太平洋地域事務局


(参考)
第76回WHO西太平洋地域委員会について
WHO「ヘルシー・アイランド・ビジョン」に関するホームページ(英語)
第10回太平洋・島サミット(PALM10)について(外務省ホームページ)