第76回WHO西太平洋地域委員会について

日時

令和7年10月20日(月)~24日(金) フィジー・ナンディ

出席者

江副聡国際保健福祉交渉官、他

主な議論概要

  1. 江副国際保健福祉交渉官による日本政府代表演説が行われた。江副国際保健福祉交渉官は、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)に係る我が国の取組と経験に触れ、2025年中に日本に設置されるUHCナレッジハブについて紹介した。また、「気候変動と健康」への取組の重要性にも言及した。
  2. WHO西太平洋地域事務局長によるWHO西太平洋地域事務局の活動報告が留意された。
  3. 事業予算:2024年-2025年予算の中間報告がされ、2026年-2027年予算案の詳細が示された。
  4. 気候変動:「西太平洋地域における気候変動と健康に関する世界行動計画の実施」が承認された。
  5. 国際保健規則(IHR)(2005)の改正:西太平洋地域における公衆衛生上の緊急事態への地域の対応力を強化するための優先行動を示す「西太平洋地域における国際保健規則(IHR)(2005)の改正の実施」が承認された。
  6. 口腔保健:西太平洋地域における口腔保健の向上を目的とし、基本サービスの拡充や地域等への予防支援の強化等を示した「口腔保健に関する世界戦略と行動計画のためのWHO西太平洋地域における実施計画」が承認された。
  7. アルコール対策:「WHO西太平洋地域におけるアルコール対策の加速:WHO行動計画2022-2030」が承認された。
  8. 基調講演「世界的な課題に対応するためのメンタルヘルスケアの転換」が行われた。
  9. 次回の第77回WHO西太平洋地域委員会は、2026年10月19日(月)から23日(金)にフィリピン・マニラで開催されることが決定された。

※ 参考
  第76回WHO西太平洋地域委員会HP(英語)