第2回 特定技能制度及び育成就労制度の技能評価に関する専門家会議 議事要旨

日時:令和16日() 10:00~12:00 
場所:Web会議 
出席者:漆原委員、後藤委員、佐久間委員、武雄委員、花山委員、堀委員 
厚生労働省人材開発統括官海外人材育成担当参事官室、出入国在留管理庁政策、外務省領事局外国人課、外国人技能実習機構 
 
議題 
工業製品製造分野(紙器・段ボール業務区分、コンクリート製品製造業務区分、RPF製造業務区分、印刷・製本業務区分)について 
自動車整備分野(自動車整備業務区分)について 
航空分野(航空機整備業務区分)について 
鉄道分野(軌道整備業務区分)について 
 
【概要】 
 議題に示す業務区分で活用する特定技能評価試験、育成就労評価試験等について分野所管行政機関から説明があり、委員から主として以下のような意見があった。委員意見を踏まえて、各分野所管行政機関において試験の改善を検討することとなった。 
 
【各分野共通事項】 
 特定技能1号評価試験に合格すればOJTなしで日本に来て就労できる技能レベルとなっていることが確認できているか。 
○ 特定技能評価試験をCBT方式で継続実施するのであれば、内容の高度化、学科試験の問題数を増やすの取組が必要ではないか。 
○ 現地の日系企業に支援を依頼することで海外でも製作等評価試験を実施することができないか。 
○ 海外に部品やテスター等を持ち込むことで、海外でも製作等作業試験を行うことができないか。 
○ 育成就労制度で活用する3年目試験として特定技能1号評価試験を安易に使うべきではない。各分野の技能検定3級と異なり特定技能1号評価試験の実技試験は判断等試験だけ行うものもある。育成就労制度を通じ育成する技能を評価する試験として適切と言えるのか。 
 同じ業務区分にもかかわらず、業務区分の業務全般を行うために必要な技能を主たる技能として育成する場合と業務区分の業務のうち特定の業務を行うために必要な技能を主たる技能として育成する場合が併存することが認められている。前者は特定技能評価試験、後者は育成就労評価試験で技能を評価することとなるが、異なる試験で評価することに違和感がある。 
○ 各分野・業務区分間の試験のレベルは出来るだけ統一すべき。 
 航空機整備、自動車整備、軌道整備の業務において問題が発生すると大きな事故につなが。そのような公共の安全にかかわる分野の技能評価試験は、試験内容を慎重に検討すべき。 
○ 答えが一意に決まらないといった問題ミスがないか、誤字脱字がないか、ヘボン式ローマ字になっているかといった基本的な部分も十分に精査してほしい 
 
【自動車整備業務区分に係る事項】 
 ハイブリッド車や電気自動車の整備に関する労働災害発生リスクについて、これらの車の普及状況を踏まえ、どの程度見積もり、優先順位をどの程度に位置付けているのか。その結果を踏まえ、労働安全衛生法令で規定する電気自動車の整備に関する特別教育の内容については、その理解度を確認する観点から試験に含めることを検討すべき 
 自動車整備区分の特定技能評価試験の問題に誰でわかるような簡単な問題がある 
 
【航空機整備業務区分に係る事項】 
 航空機整備業務区分の特定技能2号評価試験は合格すれば指導者レベルとなる試験である割にはレベルが低いのではないか。試験内容の改善を検討してほしい。 
 
軌道整備業務区分に係る事項】 
 軌道整備業務区分の特定技能評価試験の問題に点数を取らせるための初歩的な問題が散見される 
 
(以上)