照会先

社会・援護局 事業課
鑑定調整専門官 安永 直之 (内線3502)
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報道関係者 各位

映画『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』 とタイアップします

先の大戦における戦没者の遺骨収集事業の広報を目的にポスターを作成

 厚生労働省は、先の大戦における戦没者の遺骨収集事業の広報を目的に、12月5日全国公開となる映画『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』とタイアップし、ポスターを作成しました。
 映画の舞台でもあるペリリュー島は、先の大戦における激戦地の一つです。令和6年9月、同島で行った遺骨収集では、米軍が同島に造営した日本人戦没者の集団埋葬地(埋葬者1,086名)と思われる地点を調査し、同地点が集団埋葬地であると判断しました。現在、厚生労働省はペリリュー島の遺骨収集体制を強化し、この集団埋葬地の遺骨収集を行っています。
 平成28年度に成立した「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」(平成28年法律第12号)において、戦没者の遺骨収集は国の責務とされ、現在、令和11年度までを遺骨収集の集中実施期間として事業に取り組んでいます。
 また、厚生労働省は、収集した戦没者のご遺骨をご遺族にお返しするためのDNA鑑定も実施していますが、DNA鑑定を行うには、ご遺族からDNA鑑定の申請をしていただくことが必要なため、この事業を広く周知しています。
 このタイアップポスターは、全国の都道府県庁、市区町村役場などに掲示される予定です。今回の取り組みが、厚生労働省が行っている遺骨収集事業を知っていただくきっかけとなることを期待しています。

 

【作品紹介】映画『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』
 太平洋戦争末期、南国の美しい島・ペリリュー島。そこに、漫画家志望の兵士・田丸がいた。
絵を描くことが得意な田丸は亡くなった仲間の最期の勇姿を遺族に向けて書き記す「功績係」を任命される。時に嘘を交えて美談に仕立てる仕事に「これは正しいことなのか?」と良心の呵責に苛まれる。
 そんな彼の支えとなったのは、同期ながら頼れる上等兵・吉敷。2人は共に励ましあい、苦悩を分かち合いながら、特別な絆を育んでいく。
 襲いかかる4万人以上の米軍の精鋭たち。日本軍は1万人。繰り返される砲爆撃に、鳴りやまない銃声、脳裏にこびりついて離れない兵士たちの悲痛な叫び。さっきまで隣にいた仲間が一瞬で亡くなり、いつ死ぬかわからない極限状況の中で耐えがたい飢えや渇き、伝染病にも襲われる兵士たち。次第に追い詰められた日本軍は玉砕すらも禁じられ、苦し紛れの時間稼ぎで満身創痍のまま持久戦を強いられてゆく――。そして、最後まで生き残った日本兵はわずか34人。それぞれに生活があり、家族がいた。誰一人、死にたくなどなかった。ただ、愛する者たちの元へ帰りたかった。過酷で残酷な世界でなんとか懸命に生きようとする田丸と吉敷。若き兵士2人が狂気の戦場で見たものとは――。

 

声の出演:板垣李光人 中村倫也  天野宏郷 藤井雄太 茂木たかまさ 三上瑛士 他
原作:武田一義「ペリリュー –楽園のゲルニカ-」(白泉社・ヤングアニマルコミックス)
監督:久慈悟郎
脚本:西村ジュンジ・武田一義
制作:シンエイ動画×冨嶽
2025年12月5日全国公開
 
■遺骨収集事業の概要
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/senbotsusha/index.html
 
■DNA鑑定の申請手続き等
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137645_00006.html
 
■映画『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』公式サイト
 https://peleliu-movie.jp/