第204回労働政策審議会職業安定分科会 議事録

日時

令和6年2月29日(木)17:00~17:30

場所

会場
厚生労働省 職業安定局第1会議室及びオンライン
(東京都千代田区霞が関1丁目2番2号 中央合同庁舎5号館12階公園側)
傍聴会場
厚生労働省 職業安定局第2会議室
(東京都千代田区霞が関1丁目2番2号 中央合同庁舎5号館12階国会側)

議事

議事内容
2024-2-29 労働政策審議会職業安定分科会(第204回)
 
○山川分科会長 それでは、定刻になりましたので、ただいまから第204回「労働政策審議会職業安定分科会」を開催いたします。
 皆様方、大変お忙しい中、御出席を賜りまして誠にありがとうございます。
 本日の委員の御出欠ですが、労働者代表の小倉委員と久松委員、それから、使用者代表の小野委員、小阪委員、馬渡委員が御欠席と伺っております。
 カメラ撮影がありましたら、ここまでとさせていただきます。
 本日の分科会は、Zoomによるオンラインと会場での開催となります。オンラインでの発言方法につきましては、事前に事務局から送付しております「職業安定分科会の開催参加方法について」に沿って御操作をお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 本日の議題は、建設労働者の雇用の改善等に関する法律施行規則の一部を改正する省令案要綱についての諮問となっております。
 では、事務局から説明をお願いします。
○島田建設・港湾対策室長 建設・港湾対策室長の島田でございます。
 それでは、資料1-1でございますが、こちらが省令案要綱になっております。
 御説明は、資料1-2のほうでさせていただければと思います。
 資料1-2の裏面の2ページ目、横置きの資料で御説明させていただきます。
 こちらにございますとおり「令和6年能登半島地震に係る人材確保等支援助成金(作業員宿舎等設置助成コース)による対応について」でございますが、今般、当該助成金により作業員宿舎等の設置を支援するため、省令改正を行わせていただきたいというものでございます。
 1の趣旨にございますように、能登半島地震の被害が甚大な地域は主要都市から離れており、復旧・復興に当たり、建設需要が増大していく中で、建設労働者を確保しようとする中小建設事業主が工事現場で作業員宿舎等を賃借する場合の費用について、人材確保等支援助成金により支援するものとしております。
 2の制度概要でございますが、中小建設事業主が能登半島の被災地である石川県に所在する工事現場において、作業員宿舎、賃貸住宅、作業員施設の賃借を行う場合に、対象経費を助成することとしておりますが、公共事業で措置されたものは対象外としております。
 助成金の支給対象となる作業員宿舎等の要件や支給額についてですが、マル1の作業員宿舎については、2人以上の建設労働者が居住する作業員宿舎を賃借する場合、建設労働者1人25万円としております。
 従来は、有期事業ごとの作業員宿舎のみ助成対象としておりましたが、小規模な建設工事が多数発生することが予想されることを踏まえ、複数事業に係る作業員宿舎も助成対象としておりますが、その場合、当該作業員宿舎に居住する建設労働者の4分の3以上が民間工事に従事していることが必要としております。
 支給に当たっては、民間工事に従事する労働者を基礎に、稼働日数を勘案して規模を判定することとしております。
 2つ目の賃貸住宅につきましては、遠隔地より新たに採用するために住宅を賃借する場合に、賃借費用の3分の2、1人、月3万円上限を支給することとしております。
 3番目の作業員施設につきましては、建設現場で快適な環境で仕事ができるための休憩室などの施設を賃借する場合、賃借費用の3分の2を支給することとしております。
 この3つの施設を合わせて1事業年度当たり、合わせて200万ということとしております。
 施行につきましては、迅速に対応したいことから、明日3月1日に省令を公布、同日施行とさせていただければと思っております。
 説明は以上になります。どうぞよろしくお願いします。
○山川分科会長 それでは、本件につきまして、御質問、御意見がありましたら、挙手またはZoomの手を挙げるボタンをクリックしていただいて、こちらで指名させていただいた後に、お名前をおっしゃってから御発言をお願いいたします。
 御質問、御意見等ございますでしょうか。
 冨髙委員、お願いします。
○冨髙委員 ありがとうございます。
 1点質問ですが、マル1の作業員宿舎について、今回、労働者1人当たり25万円の定額支給に変更になっておりますが、この金額の算出はどのようにされたか、確認をさせていただいてよろしいでしょうか。
○島田建設・港湾対策室長 これまでは、作業員宿舎の賃借費用で6か月分とか、その賃借料をみて支給するという形にしておりましたけれども、今回は迅速支給という観点から、初期段階で設置に要した経費を、現行制度に相当する分ぐらいを勘案し、1人25万円ぐらいが適当ということで算出しているところでございます。
○山川分科会長 冨髙委員、いかがでしょうか、何かございますか。
○冨髙委員 速やかに支給するための御判断ということで、理解いたしました。
 今後の支援についても、現場の実態等を踏まえて、引き続き、御検討をお願いしたいと思います。
 また、今回の能登半島地震に対して、今まで迅速かつ柔軟に様々な支援を実施していただいていると思いますが、ほかの省庁を含め、今後どのような支援が予定されているのか、全体の支援パッケージを示していただければと思います。今回の施策も含めて、各省の支援策が十分に活用されることが重要だと思っており、各省庁と連携しながら適切なタイミングで、適切な支援を実施し、事業主や被保険者に対して、分かりやすく周知をしていただければと思いますので、その点、お願いしたいと思います。
 以上でございます。
○島田建設・港湾対策室長 ありがとうございます。
○山川分科会長 ありがとうございました。
 事務局からは、追加では特によろしいでしょうか。
 ほかにはいかがでしょうか。
 よろしいでしょうか。
 では、特にございませんでしたら、先ほど周知等の御要望がありましたが、それはよろしくお願いしたいということで、この厚生労働省案につきましては、当分科会として妥当と認めて、その旨を私から御報告申し上げたいと考えておりますが、こういう方針で御意見ございますでしょうか。
 特に御意見ございませんでしたら、報告文案の表示をお願いいたします。
(報告文案表示)
○山川分科会長 報告文案は、先ほど申し上げましたとおり、厚生労働省案は妥当と認めるということになっております。
 この報告文案によって、労働政策審議会会長宛てに報告するということとしてよろしいでしょうか、御異議ございませんでしょうか。
(異議なしの意思表示あり)
○山川分科会長 それでは、御異議ございませんでしたので、そのように報告をさせていただきます。
 本議題は以上となります。
 予定されておりました議題は、以上で終了いたしましたけれども、この際、委員の皆様から、何か御発言等ございますでしょうか。
 よろしいでしょうか。
 それでは、本日の分科会は、これで終了いたします。皆様、大変お疲れさまでした。