令和5年度第2回医薬品等安全対策部会安全対策調査会 議事録

日時

令和5年5月10日(水) 14:00~16:00

場所

厚生労働省 仮設第一会議室
(オンライン会議場)

議事

○医薬安全対策課長 それでは、若干定刻より早いのですけれども「令和5年度第2回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会」を開会いたします。
 本日の御出席の先生方におかれましては、お忙しい中、御出席をいただきまして、どうもありがとうございます。
 今回の会議の公開については、YouTubeによるライブ配信で行うこととしておりますので、御理解、御協力のほどお願いいたします。議事録につきましては、後日、厚生労働省ホームページに掲載いたします。
 また、今回もWeb開催としておりまして、対面での進行と一部異なりますので、先立ちまして審議の進行方法等について事務局より説明させていただきます。
○事務局 事務局より御説明申し上げます。
 まず、ハウリング防止のため、御発言時以外はマイクをミュートにしていただきますようお願いいたします。
 御意見、御質問をいただくときは、ミュートを解除し、初めにお名前をお知らせください。
 発言のタイミングが重なったりした際は、調査会長から順に発言者を御指名いただきます。
 その他、システムの動作不良などがございましたら、会議の途中でも結構ですので、事前にお伝えしております事務局の電話番号まで御連絡をお願いいたします。また、もし事務局のサーバーがダウンするなどのトラブルが発生した場合には、事務局から一斉にメールで御連絡いたしますので御確認をいただけますと幸いです。
 御不便等をおかけするかもしれませんが、御理解、御協力のほど、お願い申し上げます。
 事務局からは以上になります。
 それでは、ここからの議事進行につきましては、調査会長の岡委員にお願いいたします。
○岡座長 調査会長の岡でございます。座長を務めさせていただきます。委員の皆様には円滑な議事進行に御協力をお願いいたします。
 今回もWeb開催ということで、ただいま事務局から御説明がございましたけれども、これまでの説明に何か御意見、御質問等はございますか。よろしいでしょうか。
 それでは、議事に入る前に、委員の出欠状況等について、事務局から御説明をお願いします。
○事務局 本日の委員の出欠状況について御報告いたします。現時点で6名中6名の委員に御出席いただいておりますので、薬事・食品衛生審議会の規程により定足数に達しており、本日の会議は成立することを御報告申し上げます。
 続きまして、本日、参考人として御参加いただく先生方を紹介させていただきます。
 議題1「一般用医薬品フルチカゾンプロピオン酸エステルのリスク区分について」の関係で、京都第二赤十字病院副院長・気管食道外科部長の出島健司先生、
 議題2「緊急承認された医薬品の市販後安全対策について」の関係で、国立感染症研究所ハンセン病研究センターセンター長・真菌部部長の宮﨑義継先生に御出席をいただいております。
 また、少し遅れているようですが、同じく議題2の関係で、東京女子医科大学呼吸器内科学講座教授・基幹分野長の多賀谷悦子先生にも御出席いただける予定となっております。
 以上になります。
○岡座長 ありがとうございます。
 続きまして、審議参加に関する遵守事項について、御説明をお願いいたします。
○事務局 本日御出席の委員及び参考人の方々につきまして、議題1及び議題2の対象品目、競合品目の製造販売業者からの過去3年度における寄附金・契約金などの受取状況を報告いたします。
 対象品目・対象企業及び競合品目・競合企業について、事前にリストを各委員・参考人の先生方にお送りして御確認をいただいたところ、石井委員より、大正製薬株式会社、ファイザー株式会社より50万円以下のお受け取り。
 柿崎委員より、塩野義製薬株式会社より50万を超えて500万円以下のお受け取り。ギリアド・サイエンシズ株式会社より50万円以下のお受け取り。
 舟越委員より、ファイザー株式会社より50万円以下のお受け取り。
 多賀谷参考人より、MSD株式会社より50万円以下のお受け取りと御申告をいただいております。
 柿崎委員におかれましては、議題2の審議中、意見を述べることはできますが、議決に加わることはできません。
 その他の委員におかれましては、意見陳述、議決のいずれにも加わっていただくことができます。また、参考人につきましても、意見陳述が可能なことを確認しております。
 これらの御申告については、追ってホームページで公表させていただきます。
 続けて、所属委員の薬事分科会規程第11条への適合状況の確認結果について、報告させていただきます。
 薬事分科会規程第11条においては「委員、臨時委員又は専門委員は、在任中、薬事に関する企業の役員、職員又は当該企業から定期的に報酬を得る顧問等に就任した場合には、辞任しなければならない」と規定されております。
 今回、全ての委員の皆様より、薬事分科会規程第11条に適合している旨を御申告いただいておりますので、御報告させていただきます。
 報告は以上になります。
○岡座長 ただいまの事務局から説明について、御意見、御質問等ございますでしょうか。御確認いただけましたでしょうか。
 それでは、事務局より本日の資料の確認をお願いいたします。
○事務局 資料の確認をさせていただきます。
 資料は、あらかじめお送りさせていただいており、議題1に関して資料1-1及び1-2、議題2に関して資料2-1から2-4及び参考資料が2-1から2-3となっております。
 このほか、議事次第・資料一覧、委員・参考人名簿及び競合品目・競合企業リストがございます。お手元に御用意のない委員がいらっしゃいましたら、御連絡いただければと思います。
 また、資料は厚生労働省ホームページにも掲載しておりますので、オンラインで傍聴されている方は、そちらの御参照をお願いいたします。
 以上になります。
○岡座長 ありがとうございます。
 よろしいでしょうか。お手元にございますでしょうか。
 それでは、議題の1議題1「一般用医薬品フルチカゾンプロピオン酸エステルのリスク区分について」の審議を行いたいと思います。
 事務局より御説明をお願いします。
○事務局 資料1-1「製造販売後調査の終了に伴うリスク区分の検討について」を御覧ください。
 表に記載されている品目は、現在、第1類医薬品に指定されており、このたび、製造販売後調査の終了に伴い、一般用医薬品としてのリスク区分の検討をお願いするものです。
 まず、一般用医薬品のリスク区分の評価の流れについて御説明いたします。
 資料1-1の7ページの「スイッチOTC薬に係る要指導医薬品から一般用医薬品への移行の流れ」を御覧ください。図の左から順に御説明いたします。
 まず、販売開始後原則3年間は製造販売後調査が行われ、その期間は要指導医薬品に区分されます。製造販売開始後2年以降で、特別調査の目標症例数を集めた時点で中間報告書が提出されます。中間報告書をもって、安全対策調査会で、一般用医薬品としての販売の可否について評価します。
 次に、製造販売後調査終了から1年間は第1類医薬品として区分され、この1年間に、一般用医薬品としてのリスク区分を決定することになります。
 本日御議論いただくフルチカゾンプロピオン酸エステルは、現在この段階にあり、第1類医薬品に分類されています。本日は、図の2リスク区分の判断の安全対策調査会に当たります。
 リスク区分の検討手順としましては、まず、安全対策調査会の調査審議に当たり、必要に応じ、関係学会等の有識者等の出席を求め、意見を聴取し、事前整理を行います。その結果、リスク区分等の変更を行う必要があるとされた場合、厚生労働省は変更案についてパブリックコメントを行います。
 次に、医薬品等安全対策部会にて、安全対策調査会における事前整理やパブリックコメントの結果等について、調査審議を行い、リスク区分の変更の要否について答申を得るといった手続をすることになっております。
 続いて、一般用医薬品のリスク区分を説明させていただきます。資料1-1の6ページ「一般用医薬品のリスク区分」を御覧ください。
 第1類医薬品は、その副作用等により日常生活に支障を来す程度の健康被害を生ずるおそれがある医薬品であって、その使用に関し特に注意が必要なものとして厚生労働大臣が指定するもの、または、新一般用医薬品として承認を受けてから厚生労働省令で定める期間を経過しないものとされており、薬剤師により販売され、患者に対する文書による情報提供の義務がございます。
 第2類医薬品につきましては、その副作用等により日常生活に支障を来す程度の健康被害を生ずるおそれがある医薬品で、第1類医薬品を除くもので、厚生労働大臣が指定するものとされております。
 薬剤師または登録販売者により販売され、情報提供については努力義務とされております。第2類医薬品のうち、特別な注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するものについては、指定第2類医薬品とされており、販売は第2類医薬品と同様、薬剤師または登録販売者により行われ、情報提供についても努力義務ですが、薬局開設者等は、情報提供するための設備から7メートル以内の範囲に陳列する、指定第2類医薬品を購入する場合は、禁忌を確認すること及び専門家に相談することを勧める旨を、購入者が確実に認識できるようにするなどの措置を取ることとされております。
 第3類医薬品は、第1類医薬品、第2類医薬品に分類されないもので、薬剤師又は登録販売者により販売されます。
 続いて、今回御審議いただくフルチカゾンプロピオン酸エステルについて説明いたします。資料1-2を御覧ください。
 販売名は「フルナーゼ点鼻薬 季節性アレルギー専用」です。
 効能・効果は、花粉による季節性アレルギーの鼻づまり、鼻水、くしゃみのような症状の緩和です。
 用法・用量は、15歳以上の成人に1日2回朝夕、左右の鼻腔内にそれぞれ1回1度ずつ噴霧します。1年間に3か月を超えて使用しないこととされています。
 同じページ下の製造販売後調査概要を御覧ください。
 特別調査とは、個別に薬局と契約して、モニター店舗でアンケート調査票を配って、アンケートによる調査を実施するものです。
 この特別調査では、調査症例数1,028症例で、副作用が14例18件ございました。このうち、重篤と判断された症例はなく、未知の副作用として、異常感2件、無嗅覚、眼瞼痙攣、喘息、鼻閉、鼻漏、口内炎、口唇炎、腹部不快感、酩酊感、疼痛、心拍数増加及び気道内異物各1件が報告されました。
 使用者もしくは薬剤師からの自発報告という形での一般調査では、副作用が6例9件ございました。このうち重篤と判断された症例はなく、未知の副作用として、異常感、無気肺、鼻漏及び鼻臭各1件が報告されました。
 2ページ目を御覧ください。
 これまで御説明した副作用発現状況をまとめたものとなっており、本剤で報告された副作用及び類薬の副作用発現状況をその種類別にまとめております。また、同一有効成分を同量含有する医療用医薬品のデータも参考に掲載しております。
 また、適正使用に関して、資料1-2の17~19ページ、企業がまとめた「調査結果に関する見解と今後の安全対策」を御覧ください。
 不適正使用事例としては「2.適正使用状況に関する見解(副作用頻度調査)」に記載しておりますとおり、一日の用法・用量や使用期間を逸脱する事例が見られましたが、副作用は認められませんでした。
 企業は、適正使用からの逸脱があった事例について、消費者に直接注意喚起を行ったほか、モニター店に対しても、本製品の販売時に消費者へ適正な使用方法について重点的に説明するよう指導しており、現時点では特段の安全対策を行う必要はないと考えられるが、今後もなお一層、副作用情報収集・提供に努め、本製品の適正使用を推進していくこととしています。
 20~21ページ目は添付文書、22ページ目以降は使用者向けの説明資材を添付しています。
 説明は以上です。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
○岡座長 ありがとうございます。
 それでは、本日、御出席いただいております出島参考人より、御意見を頂戴できますでしょうか。
○出島参考人 京都第二赤十字病院の出島でございます。よろしくお願いいたします。
 このお薬は、長年処方薬として、我々は使用経験が多数ございます。非常に多く使われたお薬で、効果も高く、安全性も高いものであったと認識しております。
 今回いろいろな副作用頻度調査、一般調査等々の結果を見ましたところ、この鼻噴霧用ステロイド薬は、比較的安全で、既に先行して指定第2類になっている鼻噴霧用ステロイド薬と同様で、本剤につきましても、一般用医薬品の中では、指定第2類が適当と考えるものであります。
 以上です。
○岡座長 ありがとうございました。
 それでは、本件につきまして、委員の先生方から御意見、御質問等をいただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
 舟越委員、お願いいたします。
○舟越委員 舟越です。
 私も出島参考人と同様で、類薬に比べて留意する必要がある副作用は、あまり見られていないことから、指定第2類で妥当かと思います。
 ただ、一点、資料1-2の18ページ目の不適正使用の部分のところですが、他ステロイド点鼻薬との使用間隔、期間を合わせて1年間に3か月を超えてしまっている事例が18例、1.8%あったとあります。
 不適正使用が発生した理由が、医療従事者、特に医師の指示とかではなくて、消費者の自己判断だったり、あとは誤解だったことが理由として挙げられていますので、やはり御自身でチェックリストを評価した後、薬局での確認等もしたりとか、あとは、販売前にそういったものを指導したり、説明をすることが非常に必要かなと思いますので、その点は議事録も含めて、啓発はしておいたほうがいいのかなと思いました。
 以上です。
○岡座長 ありがとうございました。
 事務局のほう、どうぞ。
○事務局 すみません。事務局です。舟越先生、御意見ありがとうございました。
 厚労省のほうも企業に対し、不適正使用をした場合のリスクも含めて、引き続き、販売店等に情報提供するなど適正使用の重要性について注意喚起していただくようお伝えしているところです。
 以上です。
○舟越委員 ありがとうございます。
○岡座長 ありがとうございます。
 類薬も増えてきましたので、本当にその点は、大事な点かと思いました。ありがとうございます。
 そのほか委員の先生、いかがでしょうか。
 伊藤委員、お願いいたします。
○伊藤委員 ありがとうございます。
 分類につきまして、指定第2類ということで、私もそこは問題ないように思います。
 資料のところで少しお願いといいますか、資料1-2の2ページのところなのですけれども、副作用等発現状況を類薬ですとか、医療用の同一成分の薬と比較して掲載していただいているのですが、医療用同一成分で濃度も同じようですけれども、恐らく用法・用量も同じかと思うのですが、そういった情報を記載していただきますと、副作用の頻度なども直接比較が可能になるかと思いますので、今後、資料を作成する際に御検討いただけるといいかなと思いました。
 以上です。
○事務局 伊藤先生、御意見ありがとうございました。
 今後の資料作成時には、今、御意見をいただいたことについて検討していきたいと思います。ありがとうございました。
○岡座長 ありがとうございます。
 そのほか、いかがでしょうか。
 よろしいでしょうか。そうしましたら、議決を取りたいと思います。先ほど出島参考人からも、また、委員の先生方からも御意見をいただきましたけれども、類薬と同様に指定第2類ということでの御意見を頂戴したかと思いますが、一般用医薬品フルチカゾンプロピオン酸エステルのリスク区分については、指定第2類とすることでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○岡座長 皆さん、首肯していただいていることが確認できましたので、指定第2類ということで御異議なしとさせていただきます。ありがとうございました。
 それでは、本議題に関する今後の進め方について、事務局より御説明をお願いいたします。
○事務局 御議論いただき、ありがとうございました。
 本日御審議いただいた結果に基づいて、パブリックコメントの実施の手続を進めさせていただきます。
○岡座長 ありがとうございます。
 それでは、本議題は終了したいと思います。
 出島参考人におかれましては、貴重な御意見をいただき、ありがとうございました。
 これ以降は、御意見を求める予定はございませんので、途中で御退席いただいて差し支えございません。どうもありがとうございました。
○出島参考人 失礼いたします。
○岡座長 それでは、議題2「緊急承認された医薬品の市販後安全対策について」の審議を行いたいと思います。
 事務局から御説明をお願いいたします。
○事務局 資料2-1「緊急承認された医薬品(ゾコーバ錠)に係る対応について」を御覧ください。
 新型コロナウイルス感染症治療薬であるゾコーバ錠が緊急承認されたことに伴い、参考資料2-1としてお示ししている医薬品等安全対策部会での審議を踏まえ、安全対策調査会において副作用等報告の状況を考慮し、追加の安全対策の要否の評価をお願いするものです。
 製造販売業者からの副作用報告の状況について、御説明いたします。資料2-2を御覧ください。
 今回の調査会の集計対象期間は、11月24日から4月23日であり、製造販売業者からの報告に基づく推定使用者数は4万3220人です。推定使用者数は、3月31日から一般流通が始まったので、登録センターに登録された患者数に一般流通後にMRが医療従事者から確認した患者数を足した数で算出されております。
 当該期間において製造販売業者からの報告頻度は、2ページ別紙のとおりです。
 3ページの別添1に症状別報告件数をお示ししています。
 4ページの別添2の症例一覧を御覧ください。
 前回の調査会で示していた症例で追加の報告があったものは、アスタリスクを付しております。今回、新規の症例として報告されたのは、No.6のてんかんの1件の報告です。
 5ページから別添3で、基礎疾患等及び症例経過をお示ししています。
 8ページのてんかんの症例については、亡くなられていますが、死因は新型コロナ感染症であり、本剤との因果関係はなしであると、報告医及び企業から評価されています。
 なお、前回の調査会で報告した症例のうち、横紋筋融解症及び間質性肺疾患については、その後、報告医及び企業において因果関係が否定され、取下げとなっています。
 また、月経中間期出血については、その後得られた追加情報により、報告医及び企業において非重篤と評価され、取下げとなっております。
 次に、医薬関係者からの副作用報告の状況について、御説明いたします。資料2-3を御覧ください。
 集計対象期間において医薬関係者からの報告頻度は、2ページ別紙のとおりです。
 3ページの別添1を御覧ください。
 前回の調査会から追加されたものはございません。
 次に、製造販売業者の公表資料である市販直後調査の中間報告を御説明いたします。資料2-4を御覧ください。
 集計対象期間において非重篤な副作用の報告頻度は、2/11ページ別紙のとおりです。また、非重篤症例の副作用収集状況は、6~8/11ページのとおりです。
 9/11ページを御覧ください。
 RMPの重要な潜在的リスクである催奇形性に係る情報の更新はございません。
 11/11ページを御覧ください。
 RMPの重要な不足情報である中等度以上の肝機能障害患者での安全性に係る情報が収集されています。中等度以上の肝機能障害患者への投与は、前回調査会以降1例増えて計8例収集され、副作用等の発現は見られなかったとのことです。
 添付文書の改訂がありましたので、参考資料2-2を御覧ください。
 「9.4 生殖能を有する者」の項において、具体的な避妊期間が追記されました。この避妊期間については、これまでRMP資材で注意喚起していた期間と同一であり、本年2月に通知発出しておりますAMED研究班で取りまとめられた避妊の必要性等に関するガイダンスを踏まえた対応となります。
 説明は以上となります。御審議のほど、よろしくお願いいたします
○岡座長 ありがとうございます。
 それでは、本日御出席をいただいております参考人の先生方から、御意見をいただきたいと思います。
 まず、多賀谷参考人より御意見をいただけますでしょうか。
○多賀谷参考人 前回から、かなり使われている症例が増えておりますけれども、副作用報告のパーセンテージとしては少なく、先ほどのてんかん症例も、原因としてCOVID-19感染症による死亡ということでありました。
 それから、今までの審議会でずっと、妊婦さんに関する内容が検討されておりましたが、今回、問診票などかなり充実しておりますし、現在、先ほど御報告ありましたように、ちゃんと添付文書の中に日数も記載されて、その点の検討がなされており、審議会の内容がここで評価されて取り込まれているので、私としては、この状況でゾコーバの安全性について検討されているのは、妥当だと思っております。
 以上です。
○岡座長 ありがとうございました。
 続きまして、宮﨑参考人より御意見をいただけますでしょうか。
○宮﨑参考人 よろしくお願いいたします。
 私のほうも事務局から説明がございましたとおり、ゾコーバの重篤な副作用報告例に関する追加調査の状況をお聞きして、また、非重篤な副作用の報告状況も見させていただきましたけれども、いずれからも現時点では、喫緊に追加措置が必要となるような副作用等はないと判断いたしました。
 以上となります。
○岡座長 ありがとうございます。
 それでは、本件につきまして、委員の先生方から御意見、御質問等ございましたら、よろしくお願いいたします。
 佐藤委員、お願いいたします。
○佐藤委員 ありがとうございます。
 これまでどおりのリスク管理で進めていただければ、大丈夫ということがよく分かりました。
 最後のほうで、添付文書の変更について少し御紹介いただきましたけれども、一応念のために確認させていただければありがたいのですけれども、赤い囲みの併用禁忌の薬剤が増えたという理解でよろしいのでしょうか。
○事務局 今回4月27日に添付文書が改訂された部分については、禁忌の話ではなくて、生殖能を有する項の避妊期間の追記というものとなっております。
○事務局 2ページ目の9.4項というところになります。
○佐藤委員 2ページ目の星印がついているところですね、別に赤いところは、強調の赤であり、変更の赤ではないのですね。
○事務局 左様でございます。
○佐藤委員 分かりました。了解です。
○岡座長 ありがとうございます。
 そのほか、いかがでしょうか。
 石井委員、お願いいたします。
○石井委員 ありがとうございます。
 これまで議論してきたように、いろいろな医療従事者の方々が規則をお守りいただいて、処方されていることが出てきたと思います。
 ただ、5月8日以降、診る病院やクリニックの先生方も横が広がっていきますので、情報というか、注意喚起を怠りなくしていかなければいけない状況になったと解釈してございます。
 これは質問ではなく、私のコメントです。よろしくお願いいたします。
○岡座長 ありがとうございます。
 貴重な御意見かと思いますけれども、何か事務局のほうからございますか。よろしいですか。
○事務局 御意見をいただき、ありがとうございます。
○岡座長 そのほかございますか。
 大丈夫でしょうか。それでは、議決に移りたいと思います。
 柿崎委員におかれましては、利益相反に関するお申し出に基づきまして、議決への参加を御遠慮願います。
 今までの両参考人の先生方、そして委員の先生方の御意見等を踏まえますと、現状の報告状況を踏まえ、現時点において追加の安全対策は行わないということでよろしいでしょうか。
(首肯する委員あり)
○岡座長 ありがとうございます。
 そうしましたら、御異議なしとさせていただきます。
 それでは、本議題に関する今後の進め方について、事務局より御説明をお願いいたします。
○事務局 御議論いただき、ありがとうございました。
 引き続き、今後の症例集積を注視してまいります。
 また、本調査会での議論につきましては、安全対策部会に報告いたします。
○岡座長 それでは、本議題は終了したいと思います。
 多賀谷参考人、宮﨑参考人におかれましては、貴重な御意見をどうもありがとうございました。
 それでは、予定していた議題は以上ですけれども、事務局から何かございますか。
○事務局 特にございません。
 次回の開催につきましては、改めて御連絡をさせていただきます。
○岡座長 それでは、本日の調査会は閉会とさせていただきます。
 どうもありがとうございました。