薬事・食品衛生審議会薬事分科会血液事業部会令和4年度第1回献血推進調査会議事録

日時

令和4年7月28日(木)14:00~16:00

開催形式

Web会議

出席者

出席委員(11名):五十音順、敬称略 ◎座長 ○座長代理

欠席委員(1名):敬称略

  • 田中 里沙

日本赤十字社:敬称略

  • 松田 由浩(日本赤十字社血液事業本部経営企画部次長)
  • 鹿野 千治(日本赤十字社血液事業本部経営企画部献血推進課長)

事務局:

  • 渡辺 顕一郎(血液対策課長)
  • 仲島 昌司(血液対策課長補佐)

議題

  1. 1.令和3年度実績報告について
  2. 2. 献血推進計画の在り方について
  3. 3.その他

配布資料

資料ページをご参照ください。

議事

議事内容

○仲島血液対策課長補佐 定刻となりましたので、ただいまから、薬事・食品衛生審議会薬事分科会血液事業部会令和4年度第1回献血推進調査会のWeb会議を開催いたしたいと思います。本日の議題は公開で行いますが、カメラ撮りは議事に入るまでとさせていただきます。マスコミ関係者の方におかれましては、御理解と御協力をお願いいたします。本日は、お忙しい中、御参集いただき誠にありがとうございます。この度、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、Webでの審議とさせていただきます。
本日のWeb会議における委員の出席についてですが、田中委員より御欠席との御連絡を頂いております。現時点で献血推進調査会委員12名中11名の出席を頂いていることを報告いたします。
次に、今般、委員の交代があり、北海道保健福祉部技監の人見嘉哲委員、全国学生献血推進実行委員会全国委員長の土田登也委員が新たに委員に就任されましたので、御紹介いたします。人見委員、御挨拶をお願いいたします。
○人見委員 聞こえますでしょうか。
○仲島血液対策課長補佐 聞こえております。
○人見委員 北海道保健福祉部の技監を拝命しました人見と申します。よろしくお願いいたします。
○仲島血液対策課長補佐 よろしくお願いいたします。続いて、土田委員、お願いいたします。
○土田委員 ただいま御紹介に与りました今年度、全国学生献血推進実行委員会全国委員長を務めます土田登也と申します。1人、学生という立場で緊張していますが、よろしくお願いします。
○仲島血液対策課長補佐 よろしくお願いいたします。それでは、続けさせていただきます。本日は、日本赤十字社血液事業部より、松田経営企画部次長、鹿野経営企画部献血推進課長に御出席いただいております。また、事務局に人事異動がありましたので、御報告させていただきます。血液対策課課長補佐の仲島です。よろしくお願いいたします。
続いて、全ての委員の皆様より、薬事分科会規程第11条に適合している旨を御申告いただいておりますので、御報告させていただきます。委員の皆様には、会議開催の都度、書面を御提出いただいており、御負担をお掛けしておりますが、引き続き御理解、御協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
議事に入る前に、会場にお越しいただいている委員の皆様におかれましては、本日の資料の確認をお願いいたします。タブレット上に、1.議事次第から参考資料までのPDFファイルが表示されているか御確認をお願いいたします。ファイルが表示されていない場合や不足がある場合には、お近くの職員に声を掛けてください。タブレットの使用については、お手元の「ペーパーレス審議会タブレット操作説明書」を御覧いただき、御不明な点等がございましたら事務局までお声掛けください。また、本日の調査会に際し、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、説明者においてはマスクを着用したまま説明させていただく場合がありますので、御了承いただければと思います。間もなく議事に入りますので、カメラの頭撮りはここまででお願いいたします。
それでは、以降の進行を佐々木座長にお願いしたいと思います。
○佐々木座長 かしこまりました。それでは、事務局から審議の進行方法の御説明をお願いいたします。
○仲島血液対策課長補佐 本日はWebでの審議のため、対面での進行と一部異なる部分がありますので、今回、委員の交代もあったことから、改めて審議の進行方法について説明させていただきます。審議中に御意見、御質問をされたい委員におかれましては、まず御自身のお名前と、発言したい旨を御発言いただきますようお願いいたします。その後、委員長から順に発言者を御指名していただきます。御発言いただく際は、マイクがミュートになっていないことを御確認の上、御発言ください。また、ノイズを減らすため、御発言が終わりましたらマイクをミュートにしていただきますようお願いいたします。なお、発言者が多くなり、音声のみでの判別が難しいほど混雑した際は、一度、皆様方の発言を控えていただき、発言したい委員については、チャットにその旨のメッセージを記入していただくようお願いいたします。事務局又は委員長からお願いする場合もありますので、その場合は記入されたメッセージに応じて、委員長より発言者を御指名いただきます。
○佐々木座長 ただいまの説明について、御意見、御質問があればお願いいたします。よろしいでしょうか。
それでは、議事に入らせていただきます。本日は、多くの議論が見込まれる議題2、「献血推進計画の在り方について」から議論を始めたいと思います。事務局から資料2の御説明をお願いいたします。
○仲島血液対策課長補佐 事務局です。資料2、「献血推進計画の在り方について」の説明をさせていただきます。本件については、前回、令和3年10月29日の第2回献血推進調査会で、一度、案の段階でお示ししたものと同等のものです。内容に簡単に触れさせていただくと、都道府県献血推進計画、血液法第10条第5項に示しているものなのですが、県の計画の策定義務の廃止や、都道府県がその地域の実情に応じて計画の期間を判断することを可能とすること等について検討するとしており、令和4年度中に結論を得るというものです。
次ページの県計画については、国、地方公共団体、採血事業者の関係として、国の責務、基本理念にのっとり、血液製剤の安全性の向上及び安定供給の確保に関する基本的かつ総合的な施策を策定するということと、地方公共団体においては、基本理念にのっとり、献血について住民の理解を深めるとともに、献血事業者による献血の受入れが円滑に行われるよう、必要な措置を講じる。採血事業者においては、基本理念にのっとり、献血の受入れを推進し、血液製剤の安全性の向上及び安定供給の確保に協力するということで、互いに協力関係にあるということが見て取れると思います。
次ページに進んでいただくと、推進計画、都道府県推進計画、献血受入計画の関係というものがあります。細かいメニューについての一つ一つの説明は割愛させていただきますが、国の推進計画については、基本方針に基づき、毎年度、翌年度の献血の推進に関する計画を定め、都道府県にその写しを送付するとされております。地方公共団体においては、基本方針及び献血推進計画に基づき、採血事業者による献血の受入れが円滑に実施されるよう、推進に関する計画を定めるとなっております。採血事業者においても、基本方針及び献血推進計画に基づき、毎年度、都道府県の区域を単位として、翌年度の献血の受入れに関する計画を作成するとなっております。いずれについても、各々協力関係であったりするということが、この資料からも見て取れるかと思います。
次ページに進んでいただくと、令和4年度の献血推進計画、献血受入計画の記載内容の目次メニューになっておりますが、受入計画についてもそれぞれリンクしているという状況です。次ページは、令和4年度献血推進調査会(予定)スケジュールとなっております。本日、7月28日、献血推進計画の在り方(第1回)として、キックオフ。関係者インタビューの進め方等を議論、第2回の推進調査会、9月22日に関係者インタビューということで、そこで意見交換をして、平場で皆さんの意見をお聞きしたいと考えております。本日、皆様に御議論いただきたいのが、どのような方々をインタビュー、関係者としてお呼びするのか、どういうことをお聞きするのかということを決めさせていただいて、本日はいろいろと御意見があると思いますので時間を取らせていただいて、8月10日ぐらいまでにはメールで頂くか何かして取りまとめて、先に進めさせていただきたいと考えております。資料の説明については以上です。
○佐々木座長 ただいまの御説明について、御意見、御質問があればお願いいたします。委員の先生方、よろしくお願いいたします。
○武田委員 武田ですが、よろしいでしょうか。
○佐々木座長 お願いいたします。
○武田委員 御説明いただいて、ありがとうございます。今後の関係者インタビューの進め方という所なのですが、前回、前々回の委員会でも申し上げたように、私としても都道府県で計画を立てていただくということは、大変重要なところだと思っております。前回、御説明いただいた中で、国から各都道府県に意見を聞いていただいた際に、都道府県の中には、この計画を立てたことで非常に献血がうまくいっているというようなお話もありました。実際に推進計画を都道府県で立てながら、うまく進めている好事例というか、このように進めていくと、きちんとした実のあるものになっていくというような実例もお話しいただいたほうがいいのかなと感じました。以上です。
○佐々木座長 ありがとうございます。ほかの委員の先生方、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。事務局から何か補足説明のようなものはありますか。
○仲島血液対策課長補佐 事務局です。今回、関係者インタビューを行うに当たって当方で考えているものとしては、誰を呼びたいとか、細かいそういうことは、今現在決まってはいないのですが、今、武田先生からあったように、好事例、きちんとやっている県の意見ももちろん取り入れてやっていきたいと思っておりますけれども、反対側として、こういうことがあるので、こういう県計画の削除をしたいという意見も多分にあると思いますので、そこら辺の意見も取り入れられるように、満遍なく人選をやっていきたいと思っております。聞く内容についても、好事例の反対、これだから嫌なのだというようなこと、あと、代わりにこういう方法であればやれるというような意見が、もしかしたらあるかもしれませんので、そこら辺も御意見として頂けたらと考えておりますので、意見は幅広く出していただけると有り難いと考えております。以上です。
○佐々木座長 いかがでしょうか。委員の先生方、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。どうもありがとうございました。献血推進計画の在り方の議論の方向性を示す上で、事務局においては8月10日(水)までに委員の意見を取りまとめて、次回の関係者インタビューの人選及びインタビューの内容について検討をお願いいたします。まとまりましたら、座長預かりで確認をさせていただき、内容に本日の御議論と相違がなければ手続を進めたいと思いますが、委員の皆様、よろしいでしょうか。特に御異議はございませんか。
それでは、座長預かりで確認とさせていただきたいと思います。それで手続を進めたいと思います。ありがとうございました。
次に、議題1、「令和3年度の献血実績の評価について」に進みます。資料1-1について日本赤十字社から、資料1-2、資料1-3について、事務局から続けて説明をお願いいたします。
○日本赤十字社血液事業部鹿野献血推進課長 日本赤十字社の鹿野と申します。よろしくお願いいたします。資料No.1-1、令和3年度供給・献血実績等について御説明させていただきたいと思います。2ページを御覧ください。今回、5つの内容について御説明させていただきたいと思います。3ページを御覧ください。供給実績になりますが、令和2年度の実績に対して0.7%増加の約1,725万本の供給実績でした。赤血球製剤については1.7%増加の約647.4万本、血漿製剤については0.6%減少の約209万本、血小板製剤については0.2%増加の約868.1万本の結果でした。
4ページを御覧ください。赤血球製剤の在庫推移につきましては、令和3年度の月別の状況を折れ線グラフでお示ししたものです。適正在庫の横線については、6万4,400単位の所に適正在庫が示されており、令和3年度の在庫推移は赤の折れ線グラフです。全ての月において適正在庫を上回った安定的な在庫の推移という結果となっております。
5ページを御覧ください。献血実績です。総献血者数は令和2年度比で1万5,278人増の0.3%、約505万3,000人の御協力を頂いております。左下段の血漿成分献血については、一昨年度と比較して-2.3%の約2万6,000人ほど減少しておりますが、それ以外の採血については全てプラスの状況という結果です。
6ページを御覧ください。左側が10代の16歳から19歳までの一昨年度、令和2年度と令和3年度の比較をした棒グラフです。10代全体では21万584名の御協力を頂いており、下段にも記載のとおり、前年度と比較すると7,117人、3.5%の増加という結果です。参考ですが、右側の20代以上については、昨年度、令和2年度と比較すると8,161人の増加となっております。全体では1万5,278人の増加という結果です。
7ページを御覧ください。左側から平成11年度から棒グラフで総献血者数をお示ししており、折れ線グラフについては年代別の実績といった状況です。10代の赤の折れ線グラフの一番右側の令和3年度を御覧いただきたいと思いますが、先ほどもお話ししたとおり全体で21万584人の御協力、前の年の令和2年度については20万3,467人ということで、若干増加しているという結果です。特に、50代以上の緑の折れ線グラフについては顕著に増加を示しているといった結果です。
8ページを御覧ください。こちらが年齢別の献血可能人口と献血率を示したものです。令和2年度と令和3年度の比較ということで、棒グラフについては人口、折れ線グラフについては献血率を示したものです。赤の折れ線グラフが令和3年度の実績ですが、17歳から23歳までは、一昨年度と比較すると増加傾向にあり、24歳以降についてはほぼ令和2年度と同等の結果となっています。
9ページを御覧ください。初回献血者の推移ですが、左から、平成19年度からの総献血者に占める初回献血者数を表したものが折れ線グラフとなります。赤の折れ線グラフ、10代ですが、一番右側で10万4,122人と前年度9万7,064人に対して7.3%増加している結果となっております。
10ページを御覧ください。都道府県別の10代の献血者数を表した表です。左側から献血の採血計画、その右隣が献血者数、その右隣が令和2年度の献血者数、達成率、前年度との比較の表です。右下段を御覧いただきたいと思いますが、令和2年度と比較すると、10代については先ほども御説明させていただきましたけれども、7,117名の増加という結果です。右下段の合計欄の左側から3番目を御覧いただきたいと思いますが、令和2年度は20万3,467人です。その右隣の77.9%については、各都道府県で立てた計画に対する令和3年度の実績の達成率が77.9%であったという結果です。その右隣は前年度の実績との比較で、103.5%の結果となった状況が10代です。
11ページについては20代の結果です。右下段を御覧いただきたいと思いますが、前年度と比較すると3,902名の増加です。計画比では88.9%、前年度比では100.6%の結果であったのが20代の状況です。
12ページは30代の結果です。右下段の合計ですが、前年度と比較すると-3万5,253名という結果です。計画比でいくと87.5%、前年度比でも95.7%の結果であった状況です。
13ページを御覧ください。献血血液確保に係る取組として、まず1つ目としては献血推進プロジェクトを展開しております。令和3年度9月から「いこう!献血」をスタートさせて、10代から30代の若年層世代を中心に献血を実施する施策に取り組んできました。
14ページを御覧ください。メインキャラクターということで、ぺこぱ、大政絢さん、鈴木福さん、宮世琉弥さん、小南光司さんを起用して、ポスター並びにテレビCM等で展開を進めてきました。
15ページを御覧ください。広報展開等の内容です。ラジオCM、公式WEBサイト、公式Twitter、月刊総務、TOKYO GRAFFITI、記念品の配布ということで進めてきております。16ページを御覧ください。Twitterキャンペーンについては、年に2回ほど実施して展開してきた状況です。17ページについては、記者発表会を展開して、テレビ18番組を含む合計で399媒体の露出獲得をさせていただき、広告換算費では約3億2,000万の広告費用となっております。
18ページを御覧ください。2つ目の施策としては、特別オンラインを展開して、献血セミナーを実施してきました。フリーアナウンサーの笠井信輔さんをお招きして、御自身の闘病中の実体験を含めて献血の大切さを訴えていただいております。
19ページ、3つ目ですが、テレビアニメとタイアップして、3月7日から4月6日まで展開してきた状況です。
20ページを御覧ください。4つ目の施策としては、献血の社会的重要性の認知度向上に向けた広報活動を展開してきました。国内分画事業者3社と共同して広報資材を作成し、DVD等をまいて献血者にしっかり訴えていくということを展開してきました。
21ページを御覧ください。5つ目の施策ですが、献血Web会員サービス「ラブラッド」を展開して、献血者への献血協力の促進を進めてきました。献血者数もお示しさせていただいておりますが、事前予約を展開しながら混雑回避も含めた展開を進めている状況です。
22ページを御覧ください。こちらが先ほどお話しした総献血者数で、505万人の献血者のうち、左側のラブラッド会員については358万9,184人と71%の方々がラブラッドの会員に登録いただき、献血を実施していただいている状況です。23ページについても、ラブラッドを活用した献血予約の推進を強化してきております。左側下段に記載のとおり、令和3年度については約296万人の登録を頂いております。右側の予約率についても年々増加している傾向です。
24ページを御覧ください。4つ目の新型コロナウイルス感染症に伴う対応としては、まず1つ目、献血会場における感染症対策、25ページの新型コロナウイルスワクチン接種者への対応、26ページの緊急事態宣言への対応等、様々な展開を日本赤十字社では進めてきております。
最後、27ページはまとめです。まず1つ目は、令和3年度のコロナ禍においても輸血用血液製剤及び原料血漿は、滞りなく安定供給が保たれました。2つ目は、今後もコロナ禍において、企業・学域等においては、テレワークやオンライン授業等の導入により、「新たな生活様式」はアフターコロナにあっても定着すると思われ、新たな献血推進施策等への転換が必要であると考えております。
3つ目は、献血Web会員サービス「ラブラッド」を活用し、献血の予約を推進することで献血会場の混雑回避及び待ち時間を解消する等、安全性並びに利便性を高め、献血に御協力いただける機会の増加を図っていきたいと考えております。
最後になりますが、将来の献血基盤となる若年層については、小学生から大学生への啓発、インターネットを活用したオンラインでの実施を取り入れながら、厚生労働省をはじめ国・行政との連携を密にしながら、積極的に展開を図っていきたいと考えております。説明は以上です。
○佐々木座長 ありがとうございました。これに続いて、事務局から資料1-2、資料1-3について説明をお願いして、その後に委員の先生方からの質疑をお願いしたいと思います。では事務局、お願いいたします。
○仲島血液対策課長補佐 それでは資料1-2、献血推進の施策について説明させていただきます。血液法では国の役割として献血に関する国民の理解と協力を得るための教育と啓発となっております。その普及啓発として(1)若年層に対する普及啓発、1.中学生への普及啓発。令和3年度の実績ですが、ポスターを1万852校に配布をさせていただいております。2.高校生の普及啓発として、献血に関する副読本(けんけつHOP STEP JUMP)を全国の高校に配布しておりまして、令和3年度の実績として5,254校に配布しております。1、2の両方とも令和元年度より学校における働き方改革の観点から、希望調査を行って実数を配布しております。
2のイ、高校等における献血に触れ合う機会の受入れの推進として日本赤十字社が実施している学校献血やセミナーを、積極的に受け入れてもらえるよう協力を依頼しているということで、こちらにつきましては令和元年度の実績の半分程度ではありますが、昨年度に比べましては大分持ち直してきているというところでした。3.大学生等への普及啓発として、平成30年度からの取組としては大学、短大、専門学校に普及啓発ポスターを配布しております。令和3年度の実績として5,252校に配布しております。今年から厚労省のHPのほうでポスターがダウンロードできるということで、配布部数のほうは若干減ってはいるのですが、普及啓発のほうはきちんとできていると考えております。4.10代、20代の若年層を対象とした普及啓発として「はたちの献血」キャンペーン、これは毎年1~2月に広報用ポスターを都道府県、関係団体等に配布しております。令和3年度実績として4万枚配布しております。
(2)その他の普及啓発として1.「愛の血液助け合い運動」、毎年7月に実施しているものですが、ア、広報用ポスターを都道府県関係団体のほうに配布しております。配布部数については4万枚となっております。イ、献血運動推進全国大会を開催、令和4年度の実績ですが、7月14日愛媛県で開催をいたしました。3年ぶりの開催となります。愛媛県を本会場として日赤本社のほうでサテライト会場を作りまして、そちらに秋篠宮皇嗣妃殿下と厚生労働大臣が集まりまして、愛媛県のほうにライブ配信をしたと、ハイブリッド形式という形でやらせていただきました。2.テレビ、ラジオ、新聞等を積極的に活用した普及啓発の実施としまして、令和3年度の実績としまして政府広報オンラインからラジオ、インターネットテキスト等をやっています。令和4年度も同様の取組をしているところです。
2番、若年層の献血者数の増加に向けた取組、これは平成29年度から10代から30代の年代別献血者数の目標値を設定して、若年層の献血者数の増加に向けた取組を実施するということでやっているものです。下の表を御覧いただきますと、10代、20代、30代が右に流れていまして、縦に2年度実績、3年度目標、実績、対2年度実績比、3年度達成率となっています。先ほど日赤さんからの御説明でもあったとおり、10代、20代については若干の伸びを示しているものの、30代については3万5,253名分減少となっているということでした。
続きまして資料1-3について説明いたします。「令和3年度の献血実績と今後の方向性について」。1.令和3年度の実績と評価です。一番上の○、令和3年度における実績としまして、延べ献血者数は、対前年度比約1.5万人増の505万人となっています。課題とされている10代~30代の献血者数につきましては、対前年度の約2.4万人減少となっています。全体的に見まして、令和2年度と同様に、3年度においても新型コロナウイルスの影響で、職場や学校への献血バスの出動回数が減少したというところです。減少したものの、多くの方の御協力により、輸血用血液製剤及び原料血漿の安定供給に必要な血液量の確保はできたというところでした。
若年層に対しましては、令和2年当初に、日本赤十字社が実施したHPやWeb会員サービスを用いた集中的な献血の協力依頼で、一定の効果があったということが確認できたというところです。
2番、令和5年度献血推進計画策定に当たっての方向性、こちらは(案)です。将来にわたって安定的に献血者を確保するためには特に若年層に献血の必要性を御理解いただきたいということで、行動変容を求める必要があるのではないかと考えています。行動変容と言いますと大変難しく、無関心であった方を関心に向け、準備期間を経て実際に献血していただいて、維持、これは複数回献血になると思うのですが、初回献血者が繰り返し採血所を訪れたくなるように、献血者のニーズを踏まえてソフト面ハード面から改善に着手していきたいと考えているところです。
2ページ、今後の対応としまして(1)~(3)を用意しております。10代につきましては、引き続き学校献血や各種普及啓発の実施を通じて、初回献血者の確保を中心とした取組を行っていきたいと考えています。20代・30代につきましては、仕事や家事で忙しい方が少しでも献血する機会を確保できるように、利便性を高めたいと考えています。一度献血された方が継続して献血し、献血に協力いただくための取組、こちらが大切になると思いますので、その検討をしていきたいと考えています。
3番として、新型コロナ感染症拡大による献血時の対応としまして、今後も状況を踏まえて引き続き記載を検討したいと考えています。説明は以上です。
○佐々木座長 どうもありがとうございました。御説明の内容、たくさんあったと思うので、ゆっくり見ていただいて委員の先生方から、日本赤十字社と事務局からのただいまの説明につきまして、御意見、御質問があればお願いしたいと思います。柑本委員、先に手が挙がりましたのでお願いします。
○柑本委員 柑本です。御説明をどうもありがとうございました。日赤さんと事務局に1つずつ質問させていただきたいと思います。まず、日赤さんのほうは、頂いた資料の13ページ以降に「いこう!献血」のいろいろなプロジェクトが掲載されていますが、この効果というのはどんなものだったのか教えていただければと思います。例えば19ページの、テレビアニメタイアップなどは、HPを拝見したら、クリアファイルを確か1万5千人に配布する感じになっていたのですけれども、これが直接的にものすごいスピードで献血に結び付いたのかどうかというようなところも、もし分かったら教えていただきたいです。
それから事務局には、資料1-3の2の「令和5年度献血推進計画策定に当たっての方向性」の所で、行動変容を若い人たちに求める必要があるのではないかと書かれているのですけれども、では具体的にどういった施策を講じることを考えているのかということをお聞きしたいです。例えば令和元年7月に厚生労働省で若い世代に対する献血推進活動についてというような意見聴取の事業をやっているのですけれども、もし行動変容を求める必要があるというようなときに、また同じようなものをなさる予定があるのかどうかということも教えていただけると有難いです。よろしくお願いします。
○佐々木座長 ありがとうございます。ではまず日赤さんのほうからお願いします。
○日本赤十字社血液事業部鹿野献血推進課長 御意見ありがとうございます。日本赤十字社の鹿野と申します。施策としましてはさまざまな若年層を取り込んでいくということで、先ほどお話したとおり令和2年度と比較しますと、7,117名増加をして御協力いただいたという結果となっていますので、若年層確保についてはある程度成功したのではないかと考えています。
また19ページの記載のアニメコラボですけれども、これは令和4年3月~4月に、若年層中心に計画を立てて実施をしました。クリアファイルの配布数は1万5千人ということでしたが、かなり全国的に好調だったものですから、若干追加をしまして展開を進めてきたということになりますので、こちらも好調だったと言えるのかなという結果でした。
○柑本委員 ありがとうございます。
○佐々木座長 続きまして事務局のほうからお願いします。
○仲島血液対策課長補佐 事務局からお答えします。1-3の2ポツ、令和5年度の計画策定に当たっての方向性ということで、行動変容についてですが、令和元年7月の意見聴取ということですが、こちらのほうはきっとお答えいただける方々というのは、非常に前向きな方の御意見というのも多いと思いますので、もしここのところでなぜ来なかったのか、なぜやりたくないのかというのを聞きたかったときに、聞けないグループになっているのかと思います。
もしできれば、そういう意見を、なぜ来なかったのかとかその辺のグループの意見を聞きたいと思っていますので、どうすればその辺の声を拾えるようになるのかというのを、ちょっと考えていきたいと思っているところです。
○柑本委員 ありがとうございます。この令和元年の調査の対象というのは、どういうふうに選定されたのですか。
○仲島血液対策課長補佐 すみません、ここのところの選定というのは、正直調べていなくて分かっていないところなのですが。
○柑本委員 分かりました。そうしましたら、どうして献血をやりたくなかったのか、行きたくなかったのかというような意見というのは、通常の統計調査のように、無作為に選ばなくてはいけないというわけではなくて、調査できる人たちを対象として調査するというようなことも考えているのでしょうか。例えば私が自分の持っている授業の中で学生さんたちにアンケートを取って、というようなことでも構わないという感じなのでしょうか。
○仲島血液対策課長補佐 事務局です。一番身近な意見としてはそういう意見を聞けたらと思うところですので、もしそれが可能であれば、お願いしたいと思っています。
○柑本委員 分かりました。私もそうですし、他の委員の先生方の中にも大学で授業を持っていらっしゃる方もおられると思うので、もし必要であればそういったこともやれればと思っているのですけれども、いかがでしょうか。
○仲島血液対策課長補佐 是非ともお願いしたいと考えるところです。
○柑本委員 分かりました。では、できる限りのことをしてみたいと思います。いろいろありがとうございます。
○佐々木座長 事務局のほうからそれについてはまた具体的に、何かこういう案をということがあればお知らせいただきたいと思います。
○仲島血液対策課長補佐 はい、分かりました。
○佐々木座長 柑本委員、よろしいでしょうか。
○柑本委員 結構です。どうもありがとうございました。
○佐々木座長 ありがとうございました。続きまして石田委員お願いします。
○石田委員 石田でございます。詳細な説明をどうもありがとうございました。柑本委員の質問と基本的に同じですが、いろいろな広報活動を行ったりセミナーを行ったり、あるいはキャンペーンを行ったりと活動をかなり展開しておられますが例えば先ほどのアニメのキャンペーンに関して1万4千人参加したのでうまくいったというのだけでは効果を計ることにはならないのではないかと思います。アニメのキャンペーンを行ったから、献血にどのぐらい結び付いたというように献血をアウトカムとして評価する必要があると思います。
同様に笠井さんのセミナーについても、例えば3月8日のセミナーを聞いたから献血に来た方がどのぐらいおられたというようなアウトカムを設定されると、これらの活動が意味があるかどうかを評価できると思いました。実際にそういうことをやっておられますでしょうか。
○佐々木座長 日本赤十字のほうでお願いします。
○日本赤十字社血液事業部鹿野献血推進課長 御意見ありがとうございます。日本赤十字社の鹿野です。実際この献血セミナー実施日とは別の日に献血を実施していただいたり、学生のほうからこのセミナーと献血を実施した感想をいただくようなことをさせていただいたり、実際実績も取ったりして検証はさせていただいている状況です。
またアニメにつきましても、先ほどお話をさせていただいたのですけれども、今回初めての試みとして全国展開して、好評だったということで献血に来場いただいた方にクリアファイルを配布し、10代、20代を中心に実績も取っています。こういった状況もまた次回御報告できればと思いますので、よろしくお願いいたします。
○佐々木座長 石田委員、いかがでしょうか。
○石田委員 ありがとうございます。そのような評価をしておられることはすばらしいと思いますが、どのキャンペーンあるいはどの広報が効果的であったかは、比較していく必要もあると思います。あれが良かったから来ましたという方がアンケートで10枚あったから有効であったというだけでは、なかなか評価が難しいのではないかと思います。有効性を数値化して評価できるような方法を何か御検討いただけるとより良いと思いました。ありがとうございました。
それから事務局に対する質問ですが、資料1-3の2.の点について、初回献血者が繰り返し採血所を訪れたくなるように、献血者のニーズを踏まえたソフト面ハード面からの改善とありますが、ソフト面でもハード面でも工夫がされ尽くされているように思うので、具体的に今どういう問題があるのか、それに対してどうするのかを、少し具体的に議論することが必要ではないかと思いました。
それからその次の10代についてはというところに関して、引き続き学校献血や各種普及活動の実施を通じてとありますが、これも今やれることはやれていると思うので、コロナでできなかったのはどういう部分があるのか、今までやれていなかった部分はどういうところなのか、効果が見込まれるところはどういうところなのかを、もう少し具体的に考えていかないと、今までと同じことを繰り返すだけなので、具体的な内容を取り混ぜたほうが実効性があると思いました。これは意見です。どうもありがとうございました。
○佐々木座長 ありがとうございます。事務局からよろしいですか、今の御意見について。
○仲島血液対策課長補佐 今、先生からいただいた御意見を参考というか取り入れまして、できるところから確認とか現体制の課題であったり、そういうことは確認させてもらって、できることから始めていきたいと考えています。
○石田委員 すみません、具体的に計画を立てていかなければ、できるところからやっていくというのでは効果が見込めない可能性があります。より具体的な計画を立てる必要があるのではないかというのが私の意見です。よろしくお願いします。
○仲島血液対策課長補佐 分かりました、ありがとうございます。
○佐々木座長 日本赤十字社のほうには、要するに数値的なエビデンスが欲しいという、そういう御意見ですね、石田先生。
○石田委員 そうです、数値的なものを見てアウトカムをきちんと評価していくことがすごく大事だと思いました。以上です。
○佐々木座長 よろしくお願いします。続きまして土田委員から手が挙がっています。お願いします。
○土田委員 はい、土田です。よろしくお願いします。まず資料の御説明ありがとうございました。意見したい資料として資料1-1の先ほどからお話に上がっている広報についてなのですが、私たちの若年層目線というか、若年層の立場で献血の普及を常に行っていて、特に先ほどからお話に上がっているアニメとのタイアップに関しては、私たちの運営しているツイッターやインスタグラム等のSNSで高い評価を得ていたので、これに関してはとても良い試みだったのではないかと学生目線で感じていたのですけれども、こういったアニメ、どのアニメとタイアップするかとか、どのような芸能人・有名人の方にお願いするのかというのは、誰が決めていたりするのかというのを教えていただきたいと思って、質問させていただきました。
○佐々木座長 では日本赤十字社、お願いします。
○日本赤十字社血液事業部鹿野献血推進課長 御意見ありがとうございます。日本赤十字社の鹿野です。まず献血推進のプロジェクトの施策につきましては、全国の各ブロックから若手の職員が代表で集まりまして、企業からのプロポーザルを実施して、企画内容を展開して評価をした上で、実施をしていくという考えで進めています。またアニメにつきましても、日本赤十字社の各血液センター職員で構成する献血推進戦略委員会で検討を進めまして、全国の若手の職員の意見を聞きながらこういったアニメの製作も含めて展開をしていくということで進めている状況です。
○土田委員 なるほど、それについてなのですけれども、学生目線で学生同士で会議とかをよくするのですけれども、その中でやはり今はやっているこんなアニメだったらもっと効果があるんじゃないかとか、もっとこういうふうにお願いしたらいいんじゃないかという意見が出るのですけれど、学生の力だけではどうも動かせない話で、例えばそういう話合いの場に学生を何人か入れてもらうとか、そういう会議に参加させてもらうことで、より若年層にフィットするといいますか、影響力のあるものができるのではないかと思っていて、その点どうでしょうか。そういう参加できたりということは可能なのでしょうか。
○日本赤十字社血液事業部鹿野献血推進課長 御意見ありがとうございます。日本赤十字社の鹿野です。時間と日にちとが合えば是非参加いただきたいという状況もありますし、年に数回学生の方々の全国会議を展開している中で、いろいろ御意見をいただいているかと思いますので、そういった状況においてもご意見を吸収させていただきながら進めていきたいと考えましたので、今後ともよろしくお願いします。
○土田委員 ありがとうございます、お願いします。
○佐々木座長 これは会議に直接会議に参加するという形ではなくても、何か意見を頂くという形も可能でしょうか。もしそういうことが学生の委員会のほうでも何か工夫が可能でしたら、どうぞ考えていただければと思います。
○土田委員 ありがとうございます。
○佐々木座長 喜多村委員お願いします。
○喜多村委員 大阪市こころの健康センターの喜多村です。私からは、赤十字さまからのパワーポイントの資料に関して質問があります。まず9ページの初回献血者総数のグラフですが、令和2年度から令和3年度にかけて確かに10代、20代では増えていますね。ただ、全体で見ますとまだまだ低い状況で、恐らく2年度の確保数が著しく落ち込んだためで、まだまだ低調というふうに私は読みました。それと、この復調の原因は何なのかと。今まで他の委員からもいろいろどのような取組が一番効果的だったのかを考えなければという話もありまして、私も聞きたいところです。広告に関する説明の17ページのイメージキャラクター登壇イベント、ここで3.2億円とありますが、この金額はこれだけ掛かったという理解でよろしいのでしょうか。
それともう一つは、何が有効であったかということで言いますと、ちょっとまた戻りますが、献血の現状という参考資料の一番最後のページ、目次でいうと11番、献血セミナーの実施状況について15ページです。献血セミナー実施状況、令和元年から令和3年度の実績では本当に見事に実施回数が2年と3年でぐっと増えていますね。これも、令和元年度に比べ令和2年度で下がって、令和3年度でまた上がってきていると。こういうのを見ますと、先ほどの初回献血者数、10代、20代の初回献血者数と連動しているように読みとれるので、やはり献血セミナーというのは有効なのかなと、実効性が高いのかなという印象を受けています。この辺りについてもう少し詳しくお聞きしたいと思います。
もう1点は事務局のほうにお尋ねしたいのですが、地方分権に伴って献血推進計画の策定義務廃止についてなのですけれども、これは義務を本当に廃止してしまうのか、それで大丈夫なのかというのが心配なことであります。パワーポイントで言いますと、国と地方公共団体と採血事業者の協力関係の三角の図がありますが、最も大事なのが地方公共団体と採血事業者、地方分権という観点からするとそこの協力関係は絶対に必須ですので、そこを義務化をなしにどのように運営していけるのかが、ちょっとなかなかふんわりしていて分かりづらいという気がします。
令和4年度推進調査会のスケジュールで9月22日にインタビューとかスケジュールはあるのですけれども、そこでどういうインタビューをどういう方にインタビューするかというので意見がほしいということでしたけれども、私も具体的にどういう方がいいのかよく分かりませんが、まず提案を出されている地方公共団体のところからの御意見をちょっと読みますと、非常に好事例を持っていると推察される都道府県とか、広域連合も含めた自治体かと思われるので、そういうところからの御意見を是非聞かせていただきたいと思います。以上です。
○佐々木座長 ありがとうございます。ちょっと確認なのですけれども、日本赤十字社の資料のほうでのご質問は、1つは令和2年度から令和3年度の間で10代の献血が上がったということについてのご質問ですか。
○喜多村委員 そうですね。ぐっと上がったという御説明でしたけれども、上がっているけれどもまだまだ元のレベルからすると低いのだという指摘と、上がった原因と一番連動しているのがセミナーではないかと思う。そういう読み取り方で正しいのかについて。逆に広告費何億円と掛かるのはその金額が妥当なのかどうかを考えますと、ちょっと私には理解できないというところです。
○佐々木座長 ではお願いします。
○日本赤十字社血液事業部鹿野献血推進課長 御意見ありがとうございます。日本赤十字社の鹿野です。まず9ページのこの初回献血者、令和元年度からがくっと下がっているのは、コロナの影響です。令和3年度に若干増加しているという状況があるのですが、やはり令和2年度から3年度に掛けても学域献血という学校で実施する献血が、まだまだ令和元年度までには戻っていないという状況があるのですが、若干令和2年度に比べると実施できるようになってきたということで、この人数が上がっている。さらに献血セミナーについても、令和元年度の学校で実施した回数1,950回、令和2年度908回、令和3年度1,082回ということで、令和元年度と比較するとまだまだ戻ってきていないという状況はあるのですが、令和2年度と比較すると学校でも、オンライン授業がありつつ、セミナーの受入れも実施していただいているということで、大分、回復してきているというような結果が、この初回献血とセミナーは顕著に現れているのかなというところがあります。
先ほどの広告の媒体なのですが、記者発表会を実施してテレビ番組の18番組で取り入れていただいて、全体で399の媒体で露出をしたということで、業界の広告換算にすると3億2,000万というような結果が出ているということで、こちらも18番組に取り上げていただいて、399の媒体で露出しているということを勘案すると、ある程度このぐらいの広告費用になるのかなということで、結果を出しているということです。以上です。
○佐々木座長 すみません、広告換算費というのは広告費とはちょっと違うということなのですね。換算ということがどのようなことか、委員の皆さんに分かるように。
○日本赤十字社血液事業部鹿野献血推進課長 御意見ありがとうございます。日本赤十字社の鹿野です。399の媒体に露出をすることで、1媒体幾らという金額が付きますので、それを合算すると3億2,000万というような費用になるという考え方になります。
○佐々木座長 分かりました。よろしいですか。
○喜多村委員 すみません、そうすると実際に支払われた金額とは違うのですか。
○日本赤十字社血液事業部鹿野献血推進課長 御意見ありがとうございます。日本赤十字社の鹿野です。それとはまた別で、露出した状況を費用として換算するとこのぐらいの費用がかかるはずのものが、露出できたということになるので、ある程度の目安という形で、御覧いただければと思います。
○喜多村委員 実際には支出していないということですか。
○日本赤十字社血液事業部鹿野献血推進課長 御意見ありがとうございます。日本赤十字社の鹿野です。はい、おっしゃるとおりです。
○喜多村委員 広告費としての支出はゼロ。
○日本赤十字社血液事業部鹿野献血推進課長 御意見ありがとうございます。日本赤十字社の鹿野です。はい、ゼロです。
○喜多村委員 分かりました。ありがとうございます。
○佐々木座長 あと事務局に喜多村委員からの御質問は、資料2のことについてですね。
○喜多村委員 はい、そうです。
○佐々木座長 では、お願いいたします。
○仲島血液対策課長補佐 事務局から説明させていただきます。策定義務の廃止ができるかどうかというストレートなお答えというのは、この場ではできないのではないかと思っています。それが廃止できるかどうか、それに代わるものがあるかどうかということを、今後、議論させていただけたらということで今回、頭出しということでこの場を設けさせていただきました。
先ほど、具体的にどのような人を呼ぶというか、分からないという話があったかと思いますが、好事例、要は県の中でもいろいろと策を持っている県、献血率の高い県などがありますので、そのような中から選んでみても、そういう答えが出てくるのかもしれませんというところで、考えさせていただきたいと思います。以上です。
○喜多村委員 ありがとうございます。そうしたら、先ほどは言う機会を逸してしまったのですが、地方公共団体と採血事業者の協力関係を、さらに強化するような何か新たな提案ということができないのかなと思います。そういうところで、好事例を持っておられる自治体があるのかということと、まだ今のところ好事例はないとしても、やはり献血推進計画に必要なものは、地方によって実情が違うので献血の供給量、受入計画と推進計画がリンクしなければならないと思うので、必要量と供給量のバランスなど、そういった量的関係を透明化できるような仕組みと、さらに実績やエビデンスに基づいて、ある程度、自治体でも自由度を持ちながら事業を運営できるようにすることが大切で、何かそういう計画の枠組みを提案していくのは国の役割なのかなと思います。以上です。
○仲島血液対策課長補佐 ありがとうございます。事務局です。地方公共団体、地方自治体等と採血事業者を強力に結び付けると言うか、新たな提案というようなお話がありましたが、御意見として承らせていただきたいと思います。
ほかのことについては、ちょっと、すみません。
○佐々木座長 ちょっと立場上、お答えしにくいというところでしょうか。喜多村委員のお考えとしては、この地方自治体が計画を策定することを止めてしまうのは、ちょっと心配という御意見でよろしいですか。
○喜多村委員 そうですね。やめてしまうこと自体はもちろん心配ですし、やめることによってさらに充実した内容にしていけるという利点が得られるというご意見かとは思いますが、これを読んでいますと義務付けると負担が増えるという御意見が多数のように思われます。自治体の負担感を減らすということはとても重要なのですが、献血推進事業に支障があってはいけないので、そこをどのように進めていくかという指針のようなものは、やはりあったほうが、私は地方公共団体の人間なので、そういう指針などがあったほうが計画を立てやすいと思いました。
○佐々木座長 指針というのは、厚労省のほうでという意味ですか。
○喜多村委員 そうですね。指針というか枠組みというか、やはり厚労省のほうで発出していただくものだと思います。厚労省のほうである程度、法律で定められたことを担保するために地方でフレキシブルに対応して良いが、それに関して計画を提出することは義務付けはしないという立て付けにするならば、その辺はどのように最低限の需給バランスを確保していくお考えなのか、きちんとしたものがあればいいのですが、ちょっと私には見えてこないものですから、心配しているということです。何も枠組みがないと、自由になり過ぎるので心配かなという懸念があります。
○佐々木座長 では、御意見を伺って、事務局のほうでよく考えてもらうというところでよろしいですか。ちょっと答えにくそうなので。
○喜多村委員 結構です。ありがとうございます。
○佐々木座長 ありがとうございました。続きまして、武田委員、お願いいたします。
○武田委員 ありがとうございます。先ほど土田委員から、日本赤十字社に御提言いただいたところ、非常に重要なところだと思いました。特にこの10代、20代、若い人たちが今どんなことに興味、関心を持ってというところを、現場の学生さんからも伺えるというのは、日赤にとっても非常に大事なことではないかと思います。会議への参加を含めて是非、前向きに検討していただきたいと思いますので、私からも重ねてそこをお願いしたいと思います。
併せて、その会議のみならず、普段から全国学生献血推進実行委員会と少し意見交換ができる場というか、学生さんたちのほうから今こんな意見が上がっているというようなこと、日常的に何かそういったことも話ができる場があればいいと感じました。今、ちょっとそういったことはどれくらいされているかということは、存じ上げないのですが、是非、そうしたところも御検討いただければと思います。以上です。
○日本赤十字社血液事業部鹿野献血推進課長 御意見ありがとうございます。日本赤十字社の鹿野です。学生さんとは、年に二度、三度、献血推進に関して検討会を重ねて進めさせていただいており、その中でもいろいろな御意見を頂いておりますので、そこで今お話いただいた内容も含めて、ご意見等を吸収できればいいかなと考えています。
先ほどの検討会も含めた施策の参加についても、前向きに検討していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
○佐々木座長 ありがとうございます。石田委員は、ほかに御意見はありますか。手が挙がっていますが、大丈夫ですか。
○石田委員 すみません、下げました。
○佐々木座長 宮川委員、お願いいたします。
○宮川委員 宮川です。先ほど、中央からの提案という形、資料2の所ですが、献血推進計画の在り方という所です。これはもともと法律で立て付けになっていることで了解してよろしいのでしょうか。法律として、この安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律ということで決まっている枠組みということで理解してよろしいのでしょうか。
○仲島血液対策課長補佐 事務局からお答えさせていただきます。血液法の第10条第5項で、法律として枠組みが決まっているところです。
○宮川委員 そうですよね、ということは、この形を地方公共団体で枠組みとして、これは無理だからこの立て付けを変えてほしいという意見として承るという考えですか。
○仲島血液対策課長補佐 事務局からお答えさせていただきます。法律、その枠組みとして無理だから受け付けるかどうかというのは、今現在では明確にお答えすることはできないのですが、検討した中で引き続きこの枠組みが必要であって、違う形で、要は省力化できることがあれば、そこのところをいかしていくなど、そういうことであれば、話も進むのではないかと考えたところもあります。
○宮川委員 私は従来から、この枠組みはしっかり堅持してほしいと願っています。これは地方公共団体の中の責務として地域の方々の健康、そういうものを守っていく、献血を通して守っていくということで、この形はしっかりと堅持しなければならないという認識で、従来から意見を申し上げていました。この法律が曲げられてしまうというか、形が変わってしまうということは、非常に各地域の特性に合わせたこの献血の形ということが維持できないということになるので、これはしっかりとした法律の立て付けとして維持していただければと願っています。そしてこの中で各地方自治体の特性というか、これは地方行政の力、地域特性によって随分違うことがあろうかなと思うので、こういう計画の立て方など、そういうものが十分できないという県に対しては、国が何らかの形で御支援申し上げることが重要です。そういう支援の中で、ある程度のフォーマットを作って、しっかりとした立て付けをしていくということが重要なのではないかということを昔から申し上げているので、そのような形でこのような推進調査会というスケジュールがなされるのだということで理解してよろしいでしょうか。
○仲島血液対策課長補佐 事務局からお答えさせていただきます。御指摘のとおりというところで考えています。
○宮川委員 では、やはりしっかりとした議論をして、いろいろな地方自治体として、いろいろ形は変わってもいいのですが、根本の形としてはしっかりとした国の中の立て付けとして国民を守る形をしっかり維持していただきたいとお願いです。以上です。
○佐々木座長 ありがとうございます。これは私から日本赤十字社さんに教えていただきたいことがあるのですが、これに関連して、献血で集めた血液等は、日本全国をまたいで供給、自由に動かせるというものでは特にないと考えてよろしいですか。つまり、その地域で必要なものは、ある程度限られた地域で集めていかなければいけないということがあるのですか。それによって随分変わってくるかなと思いますが。
○日本赤十字社血液事業本部松田次長 日本赤十字社の松田と申します。よろしくお願いいたします。今、お話があったとおり、都道府県それぞれの人口等の違いがありますので、都道府県の人口の増減と最近の献血実績を踏まえて算出するということで、結果的にはここの都道府県と管轄する血液センターとの協議を行い実際にどのぐらいの確保量が妥当であるかを決定いたします。これはあくまでも供給する血液単位数と献血側の数値は一致はしませんが、各都道府県で御協力いただく人数を算出していただくということです。
○佐々木座長 地産地消ではないけれども、一対一ではないけれども、そういうことが必要だということですか。
○日本赤十字社血液事業本部松田次長 基本的にはそのような考えです。
○宮川委員 宮川です。そのような立て付けなので、ということは各都道府県がその責務を放棄するという形になってしまうので、ここは非常に重要なことだろうと考えます。要はいわゆる都道府県の県民を守る、そのような責務を都道府県自治体が放棄するような形になってしまっては、やはりいけないのではないかと考えます。そのことを各都道府県がしっかりと認識していただくことが、重要だろうと、自分たちはただ受け手として、どこから何かあればいただくというようなことが、できるというようなことを考えてしまってはいけないので、やはり各県で自分の所の県民を守る、そのような考え方が非常に重要なので、そのことは理解していただかなければいけないのかなと思って、いつも御意見申し上げているつもりです。よろしくお願い申し上げます。
○佐々木座長 宮川委員、どうもありがとうございました。喜多村委員、手が挙がっていますが、よろしいですか。
○喜多村委員 すみませんでした。
○佐々木座長 村井委員、お願いいたします。
○村井委員 先ほど、献血の広報の話があったかと思いますが、メディアに随分、登場するようになりましたし、それから前回、一人1台端末の話をさせていただいたかと思いますが、それで生徒たちはYouTubeもどんどん見ることができて、それこそ献血の実際、ぺこぱですか、行って受付をして献血をしている映像もUPされていますが、それも見ることができています。メディア等の活用は高校生、10代の献血を増やしていくという意味では、有効だと感じています。
それに関連して、1点質問なのですが、資料1-2でしたか、HOP STEP JUMPの希望調査を取るようになったというお話があったかと思いますが、その理由が働き方改革の負担軽減という理由になっているのですが、それは何かアンケートを取るなどして配布が負担であるということが現場から出ているのでしょうか。このHOP STEP JUMPは必要だから、配ってくださいという形で学校に送られていると思います。以前からこのHOP STEP JUMPの活用についてはいろいろな議論があったかと思います。なかなか学校では、活用されていないというような実態の話もさせていただいたかと思いますが、その負担軽減のためという理由についてちょっとお聞かせいただければと思います。
○事務局 事務局です。ありがとうございます。HOP STEP JUMPの全国の高校への配布なのですが、以前は特に意向を確認せずに全国の学校に配らせていただいたのですが、それを受け取った学校側でどう活用するかという問題もあります。あと近年、話題になっている学校の先生の多忙の原因の1つになっていると言われている、働き方改革の観点からも事前に希望を取った上で配布したほうがいいのではないかということで、意向を確認しています。以上です。
○村井委員 分かりました。配るのが大変だから、その部数をいります、いりませんということではないと思います。その活用ができるのであれば、幾らでも配布をしますし、無駄だなと思ってしまえば、負担以前に配らないというような形になるかなと思います。活用しやすい形、方法等についてずっと議論がされていたかと思いますが、もちろん活用しようと思えばすごく内容は充実していますので、そういう意味でも一人1台端末のICT活用で、冊子ではなくてWeb上で見られるような形で送るというようなことも、活用が広がる一つの方法かなと、前回もお話させていただきましたが、そのようなことを感じました。以上です。
○佐々木座長 ありがとうございます。タブレットというのは、要するに全生徒が1つタブレットを持っているという意味ですね。
○村井委員 はい、それもなかなか全部の学校がということではないですが、徐々に一人1台iPadやChromebook、あるいは自分の携帯で授業に参加するような形で、進められてきていますので、今後どんどんそれは浸透していくかと思います。
○佐々木座長 冊子体でなくても配れるだろうと、そういうこと。
○村井委員 そうですね。ICT機器を使って生徒が見ることができるような形での配布が可能ではないかと思います。
○佐々木座長 ありがとうございました。続きまして、松本委員、お願いいたします。
○松本委員 三重大学の松本です。いろいろお話をお伺いしている中で、ラブラッドの話題が余り出てこなかったので、ちょっとコメントといったほうがいいのかもしれません。私は今月2年ぶりぐらいに三重の血液センターの献血ルームで健診をさせていただきました。そこの現場でお尋ねしたところ、やはりもう多くの方がラブラッドで予約を取ってきていただいているということと、これがやはり混雑の軽減などにも寄与しているということで、非常に役立っているとお聞きしました。これは非常にいいアプリだと思いますので、ますます会員数を増やしていって、もちろんこれも使って献血者を増やすということを考えていくとよろしいのかなと思います。
○佐々木座長 ありがとうございます。赤十字社さんから何かありますか。
○日本赤十字社血液事業部鹿野献血推進課長 ありがとうございます。日本赤十字社の鹿野です。私どもも、このラブラッドについてはコロナ禍においても、事前予約又は混雑回避など、現場の密集を避けるためにも推奨してきている状況がありますので、さらに機能を充実させて、献血者にご登録いただきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。ありがとうございます。
○松本委員 ありがとうございます。
○佐々木座長 続きまして、喜多村委員、お願いいたします。
○喜多村委員 ありがとうございます。すみません、なんども。私もラブラッドの件は賛成で、どんどんうなぎ登りに会員数は増えていますし、機能を充実していただきたいと思います。
少し戻るのですが、先ほどHOP STEP JUMPの件です。あれは冊子体で配られているということなのですが、どこかから、例えば日赤のホームページや厚労省のホームページからダウンロードできるようにするなど、既にそういうことになっているのでしょうか。以前、がんの予防の冊子を国立がん研究センターの研究班で作った経験があるのですが、それは小学生向けと中学生向け、高校生向けを作って、それぞれ冊子体でも希望者にお配りするようにしましたが、ダウンロードもできるようになっていました。ですので、タブレット端末を利用している場合は、ダウンロードできるようにしておけば、より活用されると思います。私も内容を拝見して、とても詳しく書かれているので勉強になりますから、是非、多くの方々に活用していただけるようにしてほしいです。献血事業について、もっと詳しいことを知りたい方は沢山いると思いますので、そういう方にはどんどん読んでいただけるように、もっと利用していただけるようにしたほうがいいかなと思います。以上です。
○事務局 ありがとうございます。事務局です。HOP STEP JUMP自体については、厚生労働省のホームページからはダウンロードをできるようになっていますので、ほかの媒体にリンクさせるということは検討させていただく必要があるのですが、御意見として承らせていただきたいと思います。ありがとうございます。
○佐々木座長 よろしいでしょうか。ほかに御意見はありませんか。
もしよろしければ、議題3、その他に移りたいと思います。令和3年度、下半期モニタリング結果について、事務局から説明をお願いいたします。
○仲島血液対策課長補佐 事務局から資料の説明をさせていただきます。令和3年度下半期モニタリング結果についてです。1.原料血漿の確保状況及び採血状況です。下半期ということで10月から3月までの状況を示させていただいています。これを見ていきますと、1月以降マイナス表示が出ています。これは第6波の影響ではないかと思われます。
続きまして、2.供給状況です。これも同様に10月から3月の数字を出しています。供給状況としては、年間を通してプラスとなっていますが、やはり1月から3月に掛けてマイナス表示が出ているので、この辺りもコロナの影響があったのではないかというところです。
最後、3ページ目です。令和3年度下半期献血者におけるラブラッド会員の割合です。先ほど委員の先生方からも御質問があったように、ラブラッド会員はプラスに転じていることが確認できます。説明は以上です。
○佐々木座長 ありがとうございます。ただいまの説明について、御意見、御質問があればお願いいたします。よろしいですか。どうもありがとうございます。引き続き報告のあったモニタリング項目については、献血推進の観点から調査会に御報告をお願いしたいと思います。
それでは、ほかに事務局から何かありますか。
○仲島血液対策課長補佐 事務局です。次回の調査会は、9月22日木曜日を予定しています。以上です。
○佐々木座長 ほかに委員の皆様から何か追加でありますか。よろしいでしょうか。どうもありがとうございました。本日の議題は以上ですので、これで終了にしたいと思います。本日は、御参加どうもありがとうございました。