令和3年度第29回医薬品等安全対策部会安全対策調査会 議事録

日時

令和3年2月28日(月) 10:00~12:00

場所

厚生労働省 仮設第一会議室
(オンライン会議場)

議事

○医薬安全対策課長 それでは、定刻を若干過ぎまして申し訳ございません。「令和3年度第29回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会」を開会いたします。
本日御出席の先生方におかれましては、お忙しい中、どうもありがとうございます。
今回は会議の公開については、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、ユーチューブによるライブ配信で行うこととしておりますので、御理解、御協力のほどよろしくお願いいたします。議事録につきましては、後日、厚生労働省ホームページに掲載いたします。
また、今回もウェブ開催としており、対面での進行と一部異なる部分がございます。議事に先立ちまして、審議の進行方法等について事務局より説明させていただきます。
○事務局 事務局より御説明申し上げます。
まず、ハウリング防止のため、御発言時以外はマイクをミュートにしていただきますようお願いいたします。
御意見、御質問をいただくときは、ミュートを解除し、初めにお名前をお知らせください。
御発言のタイミングが重なったりした際は、順に発言者を指名させていただきます。
その他、システムの動作不良などがございましたら会議の途中でも結構ですので、事前にお伝えしている事務局の電話番号まで御連絡をお願いいたします。
また、もし事務局のサーバーがダウンするなどのトラブルが発生した場合には、事務局から一斉にメールで御連絡いたしますので、御確認をいただけますと幸いです。
御不便をおかけしておりますが、何とぞ御理解、御協力のほどお願い申し上げます。
事務局からは以上になります。
それでは、ここからの議事進行につきましては、調査会長の岡先生にお願いいたします。
○岡座長 調査会長の岡でございます。座長を務めさせていただきますので、委員の皆様も円滑な議事の進行に御協力をお願いいたします。
さて、今回もウェブ開催ということで事務局から御説明がございましたが、これまでの御説明に何か御意見、御質問等ございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、議事に入る前に、委員の出欠状況等について、事務局から御説明をお願いいたします。
○事務局 本日の委員の出欠状況ですが、6名中6名の委員に御出席いただいております。薬事・食品衛生審議会の規定により、本日の会議は成立することを御報告申し上げます。
続きまして、本日、参考人として参加いただく先生を御紹介させていただきます。
議題1「要指導医薬品のリスク評価について」の関係で、日本産科婦人科学会より、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科茨城県地域産科婦人科学講座(寄附講座)教授の寺内公一先生に御出席いただいております。
以上になります。
○岡座長 続きまして、審議参加に関する遵守事項について御説明をお願いします。
○事務局 御説明を申し上げます。
本日御出席の委員及び参考人の方々につきまして、議題1の対象品目の製造販売業者からの過去3年度における寄附金・契約金などの受け取り状況を報告いたします。なお、競合品目・競合企業については、配付資料のとおり、今回は該当なしとなっております。
対象品目・対象企業について、事前にリストを各委員・参考人にお送りして確認をいただいたところ、舟越委員より、ゼリア新薬工業株式会社より50万円以下のお受け取りと御申告をいただいております。
よって、全ての委員におかれましては、意見陳述、議決のいずれにも加わっていただくことができます。また、参考人につきましても意見陳述が可能なことを確認しております。
なお、これらの申告については、追ってホームページで公表させていただきます。
続きまして、所属委員の薬事分科会規程第11条への適合状況の確認結果につきまして、報告させていただきます。
薬事分科会規程第11条においては、「委員、臨時委員又は専門委員は、在任中、薬事に関する企業の役員、職員又は当該企業から定期的に報酬を得る顧問等に就任した場合には、辞任しなければならない。」と規定されております。
今回、全ての委員の皆様より、薬事分科会規程第11条に適合している旨を御申告いただいておりますことを報告させていただきます。
報告は以上になります。
○岡座長 ただいま事務局から御説明のありました、審議参加に関する遵守事項についてはよろしいでしょうか。
特にないようですので、競合品目、競合企業の妥当性を含め、御了解いただいたものとさせていただきます。
それでは、事務局より、本日の資料の確認をお願いいたします。
○事務局 それでは、資料の確認をさせていただきます。
資料はあらかじめお送りさせていただいておりますとおり、資料1-1から1-2がございます。
このほか、議事次第・資料一覧、委員・参考人一覧、及び競合品目・競合企業リストをお送りしております。お手元に御用意のない委員がいらっしゃいましたら、お知らせください。
なお、資料は厚生労働省ホームページにも掲載しておりますので、オンラインで傍聴されている方は、そちらを御参照くださいますようお願いいたします。
以上になります。
○岡座長 よろしいでしょうか。お手元にございますでしょうか。
それでは、議題1「要指導医薬品のリスク評価について」の審議を行いたいと思います。事務局から御説明をお願いいたします。
○事務局 それでは、議題1「要指導医薬品のリスク評価について」の御説明をさせていただきます。資料1-1「要指導医薬品のリスク評価について」を御覧ください。
表に記載されている品目は、現在要指導医薬品に指定されており、このたび製造販売後調査期間の終了見込みに伴い、一般用医薬品としての適切性を確認するためのリスク評価をお願いするものです。
初めに、要指導医薬品の一般用医薬品への移行の評価手順について簡単に説明させていただきます。2ページを御覧ください。「スイッチOTC薬等のリスク評価について」は、リスク評価手続について、平成25年12月に開催された医薬品等安全対策部会において決定していただいたものです。本日の御審議は、この部会決定に基づいて実施していただくこととなります。背景から順に御説明いたします。
平成25年の薬事法改正により、適正使用のために薬剤師による対面による情報提供や薬学的知見に基づく指導が必要な医薬品として、一般用医薬品とは別に要指導医薬品という新たな医薬品カテゴリーが設けられました。この要指導医薬品のうち、スイッチOTC薬やダイレクトOTC薬には、それぞれ一定期間の製造販売後調査の実施が義務づけられており、この調査期間が経過すると一般用医薬品に移行することとなるため、移行の際には、一般用医薬品としての販売の可否を確認するためのリスク評価を行う必要があります。
2のとおり、一般用医薬品としての販売可否に関する評価については、スイッチOTC薬の場合は原則3年間の製造販売後調査の終了までに行うこととし、製造販売後2年以降の時点において、製造販売後調査の中間報告の結果などを基に、製造販売承認の拒否事由に該当する状況にないことを確認しております。なお、今回評価いただくのはダイレクトOTC薬ですので、5のとおり、8年の再審査期間中に実施される製造販売後調査の終了までに同様に確認していただくことになっております。
この確認については、3に記載されているとおり、本安全対策調査会において行っていただくこととしており、また、本日の審議結果については、医薬品等安全対策部会に御報告させていただくこととしております。
要指導医薬品から一般用医薬品への移行の流れについて御説明いたします。5ページを御覧ください。企業は承認後、製造販売後調査を実施し、その間は要指導医薬品と区分されます。ダイレクトOTC薬については、承認後2年間は半年ごと、期間中1年ごとに安全性定期報告書が提出されます。再審査期間終了の1年前までの安全性定期報告書等をもって、安全対策調査会で一般用医薬品としての販売の可否について評価をいたします。一般用医薬品への移行が認められた場合、製造販売後調査期間が終了した時点で第1類医薬品に移行します。今後、製造販売後調査終了後の1年の間に企業から提出される再審査に係る調査などの結果から、一般用医薬品としてのリスク区分を安全対策調査会及び部会での審議などを経て決定することになります。
繰り返しになりますが、今回お願いさせていただきます評価は、5ページ目、中ほどにございますマル1の第1類一般用医薬品としての販売の可否についての評価となります。
続いて、チェストベリー乾燥エキスについて御説明いたします。
資料1-2を御覧ください。販売名はプレフェミンとなります。効能・効果は月経前の次の諸症状、乳房のはり、頭痛、いらいら、怒りっぽい、気分変調の緩和です。用法・用量は成人女性(18歳以上)に1回1錠、1日1回服用です。
製造販売後調査概要を御覧ください。特別調査とは、個別に薬局と契約をしてモニター店舗でアンケート調査票を配ってアンケートによる調査を実施するものです。この特別調査では、調査症例数5,709症例で、副作用が417例544件ございました。このうち重篤と判断された症例として、乳がん1件、未知の副作用として不正子宮出血、下痢、悪心等が報告されました。使用者もしくは薬剤師からの自発報告という形での一般調査では、75例86件の副作用がございました。このうち重篤と判断された症例はなく、未知の副作用として、月経中間期出血、頭痛、腹痛等が報告されました。
特別調査で報告された重篤と判断された症例である乳がんにつきましては、本剤の有効成分であるチェストベリーにがん原性を示唆するような文献情報がないことや、これまでに報告された悪性腫瘍関連の国内副作用報告は1例のみであり、ほかに本剤投与後に悪性腫瘍を認めたとの症例報告はないことから、本症例を根拠に乳がんについて注意喚起等の対応を実施することは現時点では不要と考えております。
医薬品医療機器法第68条の10第1項に基づく副作用の個別症例報告についてですが、第7回安全性定期報告書のデータロック後から、本年1月31日までに報告された個別症例報告はございませんでした。
資料の説明は以上となります。御審議のほどよろしくお願いいたします。
○岡座長 それでは、本日御出席いただいております日本産科婦人科学会の寺内参考人より御意見をいただけますでしょうか。
○寺内参考人 日本産科婦人科学会の寺内と申します。
問題になりますのは、安全性ということの中で、1つは乳がんということになるかと思いますけれども、先ほどお話がありましたように、これまでの海外の報告等を見ても、特に乳がんリスクの上昇を示唆するようなデータがないということと、あと、今回の内服開始後の年数からいっても非常に短期間で起こっているということを考えますと、関連性を考えることは難しいと考えています。
その他の様々な副作用につきましても、必ずしもこの医薬品由来のものと考えることはなかなか難しいものもあると思いますので、基本的には、私どもとしては、安全であるというふうに考えていいかと思っております。
以上です。
○岡座長 ありがとうございました。
それでは、委員の皆様より、本件につきまして御意見、御質問などはございますでしょうか。よろしくお願いします。
伊藤清美委員、お願いいたします。
○伊藤委員 ありがとうございます。資料1-2の例えば14ページから15ページ辺りを見ますと、副作用の発現割合が全体的に低いことは低いのですが、アレルギー歴があったりとか、合併症、併用薬剤の使用ありの方々が副作用の発現割合がなしと比べて有意に高いとあるのですけれども、この違いというのは何か原因といいますか、理由が考えられますでしょうか。あとは、このぐらいの発現割合であれば特に、添付文書には今、アレルギー歴と漢方製剤を服用している人については、医師または薬剤師に相談してくださいとあるのですけれども、ほかの合併症ですとか併用薬剤は特に注意事項にないのですが、それは特に問題ないと考えてよろしいでしょうか。
○岡座長 ありがとうございます。
事務局のほうからいかがでございますか。
○事務局 御質問いただきありがとうございます。御指摘をいただいた解析についてですが、この解析というものが併用薬の有無という区分けで解析を行っているものですが、企業にも合併症等の症例について照会を行ったところ、特定の合併症ですとか併用薬により副作用が発現しているといった傾向がないことを確認しております。また、今後の症例集積等によりまして、特定の合併症や併用薬において、副作用の発現傾向が高いという因果関係が考えられる場合には、漢方薬と同様の適切な注意喚起を行っていきたいと考えております。
○伊藤委員 ありがとうございます。そうすると、今の時点での副作用の発現頻度程度でしたら、特に注意喚起は必要ないと考えてよろしいのでしょうか。
○事務局 特定の合併症や併用薬については確認をしておりまして、注意喚起は不要と考えております。
○岡座長 伊藤委員、いかがでしょうか。
○伊藤委員 特定のというのは、何か特定の薬剤についてということでしょうか。すみません。ちょっと理解ができなかったのですが。
○事務局 御認識のとおりです。
○伊藤委員 一般的に合併症がある方とか、ほかの薬を飲んでいる方が心配しなくてもいいということでよろしいのでしょうか。
○岡座長 事務局のほう、どうでしょうか。
○事務局 薬の併用の有無という観点ではなく、特定の薬を併用している方で副作用の発現頻度が高いといった傾向は認められておりませんで、漢方薬等と同様の注意喚起は不要と考えております。
○伊藤委員 分かりました。統計的に有意というふうに書かれていますと、少し心配になったのですけれども、かといって併用薬のある方が全員服用できないということにも、それは問題だと思いますので、その辺については分からないのですけれども、今後もデータを集めていただけるということで理解いたしました。ありがとうございます。
○岡座長 ありがとうございます。
舟越委員、お願いいたします。次に柿崎委員にお願いいたします。
○舟越委員 ありがとうございます。舟越です。
私も1つ目は、資料1-2の13ページ目の「2.2.2 安全性に影響を与えると考えられる要因」の分析で、伊藤清美委員と同じように、有意差があるという部分で併用薬や合併症の部分はある程度特定されているのかなということを質問しようと思いましたが、今後さらなる解析をするということで、現時点では漢方同様に発出をすることは特に考えていないということで理解しました。
もう一つは、参考人の寺内先生に御教示いただきたいのですけれども、こちらは今、要指導の中で1箱30錠で、1か月間ぐらい継続的に服用することで有効性が出てくるというところがあるのですが、3か月飲んでいても効果がある程度見られない場合には、医師に相談を受けてくださいと書かれています。こちらの薬として服用をし続けるやめどきといいますか、そこの部分は医師のほうではどういう形で服用の継続性を考えていらっしゃるのでしょうか。
○岡座長 お願いします。
○寺内参考人 寺内です。お答えいたします。
これはPMSに限らないかもしれないですけれども、漢方薬であっても、そのほかの薬剤であっても、やはり3か月程度経過を見るということは通常行われるところかなと思います。特にPMSは月経の周期性に関わる問題ですので、1か月見るということは、単純に1周期の観察をするということにしかすぎなくなりますので、その点でも、やはり3か月程度は、つまり3周期程度の評価は必要だろうということになりますが、一方で、3周期投与しても効果が見られない場合に、その後、同じ薬剤をずっと服用するかどうかということになりますと、基本的にはあまりお勧めはできない状況かと思いますが、そうなってきますと患者さんの日常生活に支障を与える影響の度合いとか、そういうことによって決まってくるのかなと考えております。
○舟越委員 ありがとうございます。もう一つですが、従来、漢方で当帰芍薬散とか加味逍遥散といったものを使われているケースも多かったと思うのですけれども、添付文書といいますか、患者さんへの説明文書の中にも、併用している場合には相談してくださいみたいな話があるのですが、現時点ではこういった生薬、漢方、患者さんによって、症状によって使い分けると思うのですが、こちらを最初に使うような患者さんはどういった方を勧められるのでしょうか。
○寺内参考人 寺内です。これを先にという、そのこれは、どちらに当たりますか。このプレフェミンになりますか。
○舟越委員 今回の。
○寺内参考人 私の理解では、このプレフェミンというのが、いわばOTCということになりますので、当帰芍薬散、加味逍遥散、もちろんそういったOTCもありますけれども、基本的には私たちの立場からいえば、病院にいらっしゃった方たちに漢方薬を処方するのであって、その前段階としてOTC薬を求められた患者さんが服用されるということになるかと思いますので、基本的には、まずは軽症の方がこういったOTCの薬剤を試して、それで3か月程度たって改善しない場合に病院にいらっしゃるという構造かなと理解しております。
○舟越委員 ありがとうございました。
○岡座長 ありがとうございます。
そうしましたら、次に柿崎委員、そして石井委員、お願いしたいと思います。柿崎委員、お願いいたします。
○柿崎委員 柿崎です。先ほどの伊藤委員と舟越委員からの御質問の併用薬にも関連しているのですが、作用機序があまり分かっていないようですが、ドパミン受容体への結合能があるようです。ドパミン受容体の作動薬、例えばパーキンソン病や、あるいは精神科の患者さんがドパミン受容体の作動薬を飲まれていて併用されたときというのも含めて、問題ないという理解でよろしいのでしょうか。この薬剤を飲まれる方がその系統の薬剤を併用していることは少ないかとは思うのですけれども。
○岡座長 これは事務局のほうでしょうか。
○柿崎委員 事務局にお願いします。
○事務局 御質問ありがとうございます。おっしゃるとおり、本剤はドパミンD2受容体に対する結合能が示されておりまして、薬剤相互作用を引き起こす可能性は否定できないところです。一方で、市販後にドパミン受容体の作動薬であるカベルゴリンと併用されているという症例は3例集積しております。そのうち1例が月経遅延及び性欲減退の発現が認められておりますが、薬物相互作用によってその副作用が発現をしたということが不明確であることから、現時点での注意喚起は不要と判断をしています。
○柿崎委員 ありがとうございます。
○岡座長 ありがとうございます。
先ほど石井委員が手を挙げておられたでしょうか。お願いいたします。
○石井委員 1つは柿崎委員と同じことだったのですが、もう一つは、皆さん副作用を起こしても軽快とか回復されていて受診はしていないということを書かれてあったのですが、そういった方たちはまた服用を継続されているのでしょうか。それともこの時点でおやめになっているのでしょうか。その辺りの情報はございますでしょうか。
○岡座長 事務局のほう、いかがでしょうか。
○事務局 石井先生、御質問ありがとうございます。こちらで把握している限りでは、確かに本剤の服用を中止しているというケースが多くございます。一方で、全ての副作用の最終的な経過までというのは把握し切れていないところがございますので、把握している限りでは、中止している例が多いという御回答でとどめさせていただきます。
○石井委員 ありがとうございます。それに1つ加えまして、症例数に対して副作用の数が多いですよね。これは1回に2つが出ているのか、それとも間を置いて同じ人がしばらくたって出ているのか。先ほどの質問にも連結してくるのですが、情報はございますでしょうか。
○事務局 件数につきましては、延べ数で計算しておりますので、申し訳ございませんが、これが同一の患者であったかというところは数値として精査をしていないところです。1例において複数の副作用が発現していた場合にも、件数としては1人に3件ということでカウントをされますので、そういった計算の仕方をしているということです。
○石井委員 ありがとうございます。
○岡座長 よろしいでしょうか。そのほか大丈夫でしょうか。
そうしましたら、ただいまの質疑に基づいて議決をさせていただきたいと思います。
このチェストベリー乾燥エキスについて、一般用医薬品とすることについて賛成いただける委員の先生は、挙手機能で出していただくようにしましょうか。挙手のマークを出していただけますでしょうか。
(賛成者挙手)
○岡座長 ありがとうございます。
そうしましたら、皆さん挙手をいただいたかと思います。それで、先ほどいただいた意見の中で、伊藤清美委員の今後も副作用の報告を受けていくというような御発言があったかと思いますけれども、事務局に確認ですが、今回承認して一般用医薬品になった場合、その後の副作用報告はどういう形になるのでしょうか。
○事務局 今後、一般用医薬品としてのということでよいでしょうか。
○岡座長 そうですね。
○事務局 通常の医薬品と同様に、重篤ですとか未知の副作用についてはPMDAのほうに報告がされまして、それらの症例について調査会等で評価を行っていただくこととなります。
○岡座長 分かりました。そうしますと、その中で問題があればまた出てくるという理解でよろしいですかね。
○事務局 御理解のとおりです。集積例が多いような副作用については、また添付文書に追記をするですとか、注意喚起をするですとか、そういう措置が問題があればされることとなります。
○岡座長 分かりました。
そうしますと、先ほどチェストベリー乾燥エキスについては一般用医薬品とすることでよろしいということで御意見をまず御賛成いただいて、一応、通常の一般用医薬品としてのそうした報告を受ける体制で見ていくということでよろしいでしょうか。
ありがとうございます。
そうしましたら、御異議なしということで、承認ということで進めさせていただきます。
それでは、本議題に関する今後の進め方について、事務局から御説明をお願いいたします。
○事務局 ありがとうございます。御説明の前に、先ほど石井先生より御質問をいただいておりました、1例の事例において重複で副作用報告がされることが多いのか、それともそうでない事例のほうが多いのかという件に関しましては、事務局で把握している副作用の限りでは、1例の患者さんから、その後、副作用がまた報告されるということは少ないと理解をしておりますという御回答とさせていただきます。
御議論いただき、ありがとうございました。
製造販売後調査終了までの間、報告される副作用等を評価し、本日御審議いただきました結果に変更がないことを確認しつつ、一般用医薬品に移行する手続を進めてまいります。
また、本日の結果については、次の医薬品等安全対策部会に御報告させていただきます。ありがとうございました。
○医薬安全対策課長 安全対策課長です。
追加で説明申し上げますと、先ほど岡先生から御指摘いただきましたけれども、この製品については、いわゆるダイレクトOTCでありまして、それが要指導医薬品ということになります。いわゆる処方箋なしで販売される医薬品でありまして、それが第1類医薬品、これはインターネット販売も可能になりますけれども、薬剤師が関与する医薬品になります。そういう意味でいくと、今回、使用成績調査というのはなくなりますが、通常の安全対策による副作用報告が上がってくる段階になります。
ただ、1年間は薬剤師が必ず扱うということで、普通のOTC医薬品より厳しく管理されるということです。そして、その1年後にまたもう一度先生方に御審議いただいて、その後、2類、3類に行くのか、それとも1類にとどまるのかというような御審議をいただきたいと考えてございます。
制度の説明です。以上です。
○岡座長 ありがとうございます。先ほどの図もありましたけれども、あれに沿ってということかと思います。
何か事務局からの御説明について御質問等ございますか。よろしいでしょうか。
それでは、本議題は終了したいと思います。ありがとうございました。
予定しておりました議題は以上ですけれども、事務局から何かございますか。
○事務局 次回開催については、改めて御連絡をさせていただきます。
事務局からは以上になります。
○岡座長 ありがとうございます。
それでは、本日の調査会を閉会とさせていただきます。ありがとうございました。