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政策統括官(総合政策担当)付政策統括室

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和田 幸典
主査
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報道関係者 各位

高校生向け社会保障教育指導者用マニュアル「人生100年時代の社会保障を考える」を公表しました

令和4年4月の高等学校公民科「公共」の授業開始に向け、社会保障教育の推進を図っています

 厚生労働省は、3月29日、厚生労働省ウェブサイトに、高校生向け社会保障教育指導者用マニュアル「人生100年時代の社会保障を考える」(別添)を掲載しました。
 このマニュアルは、高校生向け社会保障教育モデル授業の指導案・副教材・ワークシートなどを収録したもので、現役の高等学校の教員や高校生、大学生の意見を聞きながら開発したものです。4月上旬頃、各高等学校に対して送付する予定です。
 今年4月、高等学校の新学習指導要領の公民科の新科目「公共」の授業が、来年度(令和4年度)入学する高校1年生から順に始まります。新要領には、公共の授業で「少子高齢社会における社会保障の充実・安定化」を取り扱う旨が記載されています。そこで厚生労働省では、社会保障教育のより一層の推進を図るため、昨年3月から約1年間、社会保障教育モデル授業等に関する検討会(座長 小野 太一 政策研究大学院大学教授)を開催し、マニュアルの準備を行ってきました。
 (※)令和3年3月12日から令和4年3月4日の期間に4回開催
 厚生労働省では、このマニュアルの周知を通じて、若い世代が社会保障の意義や仕組みを理解し、必要な制度を活用できること、さらには、変化する社会における社会保障について当事者意識をもてるよう、社会保障教育の推進に取り組んでいきます。

[別添]

高等学校新学習指導要領対応 人生100年時代の社会保障を考える「主体的・対話的で深い学び」実現のための高校生向け社会保障教育指導者用マニュアル

[PDF]高校生向け社会保障教育指導者用マニュアル(令和4年3月掲載)

[資料掲載先]

厚生労働省ウェブサイト 社会保障教育特集ページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/shakaihoshou/kyouiku/

[指導者用マニュアルのポイント]

○モデル授業は、学習の題材として主に「公的年金保険」または「公的医療保険」を扱うモデル授業(50分×2コマ)がそれぞれ2種類、計4種類。

○それぞれのモデル授業について、生徒への発問、基本的な制度の知識の説明方法等を盛り込んだ「指導案」、回答例入りの「ワークシート」、グラフやイラストを多く盛り込んだ「副教材」を収録。

○授業準備の際に基本的な制度の理解を深めたり、少し詳しい内容を生徒に説明したい場合に活用できる「コラム」を9本掲載。
 (※)年金保険料の「学生納付特例制度」、公的医療保険における「高額療養費制度」等。

○このモデル授業を活用することで、以下2点を題材に課題解決的な学習の過程を展開しながら社会保障について教えることが可能。
・社会保険の仕組みや社会保障と財政などを含む社会保障総論
・おおむね20歳から保険料を支払うこととなる公的年金保険または乳幼児期から高齢期まで一生涯の医療を支える公的医療保険という社会保障各論

○1年間の授業の流れや、生徒の関心等に応じて一部を抜き出して活用したり、学習内容によっては家庭科等他教科において活用したりすることも可能。

[PDF]令和4年3月29日報道発表関係資料