人材育成事例118

 
 
 
 
    株式会社トーカイ
思いやりの心を育てる
 
 
 
 
情報掲載年度 2013年度
情報掲載日 2013/9/5
都道府県 香川県
 
資本金 5000万円以上~1億円未満
従業員数 300人以上
産業分類 医療・福祉
 
 

●病院関連事業 … 病院リネンなどのリースおよびクリーニング゙、院内業務請負、ネクサージ

●寝具リース・ホテルリネンサプライ事業 … ホテル・産業リネンなどのリースおよびクリーニング

●メディカルシステムサービス事業 … 各種医療器材の滅菌業務代行

●CIC事業 … 半導体、精密機器などの工場で使用する清浄衣のリースおよびクリーニング


(株式会社トーカイウェブサイト)
 
 

人材育成については、階層別(新入社員~管理職)、コース別(全社・事業本部・自己啓発)に研修を受講できる体系としており、スパイラル方式で個人がその時々に必要なキャリアを形成できうる仕組みとしている。(研修体系 参照)

 

また、人材育成において最も大切にしていることは、個々人の「人間力の向上」であり、「人として正しい生き方ができる人」「自責の念を持ち主体的に行動できる人」をベースに、その幹となる“人格”が育つよう、以下の施策を展開している。

 
 
人間力・・・社内木鶏会(※1)、ニューモラルの配付(※2)を通して、人としての在り方を学び合い、個々が成長することで「さすがトーカイ」と言われる会社(組織)づくりを目指している。
(※1)致知(月刊誌)を希望者に配布し、その中から毎月テーマを決め感想文を持ち寄りグループごとに意見交換をする集まりのこと。お互いの良いところを見つめ、尊重し合いながら成長する“美点凝視”を大切にしている。
(※2)3分位で読める心を育てる月刊誌(ニューモラル)を全従業員に配布することで、心の在り方(心遣い・考え方)の大切さを考える機会を提供している。
 
5S活動・・・仕事を行なう上でのベースであり、長期的な視点での成果(業績向上)に繋がる最も大切な手段と捉えている。月1回行なわれるTOP(社長)による5S巡視に始まり、各現場で日々の清掃活動に加え、週1回の全社清掃活動を実施。また、赤札作戦や考えようボード、心の躾(お客様を見かけると手を止めその人に向かって挨拶する、落ちているゴミを自然と拾うetc)を通して、従業員一人ひとりが5Sを当たり前にできる風土を醸成している。

障がい者の戦力化・・・障がい者個々の“良いところ”を伸ばすことができる体制づくりの一環として「就労支援係」を開設。障がい者専用ラインを設け、個々をしっかりと見てフォローできる体制をつくったことにより、1年間で生産性が約2倍に上がった。また、障がい者の長所である優しさや素直さにより、5S活動やサンクスカードを積極的に取り組んでいる姿が、他の従業員の模範となり、少しずつではあるが、お互いが認め助け合う風土が醸成できてきている。

サンクスカード・・・お互いにありがとうの気持ちを素直に表現するツールとして全社で展開。サンクスカードを書くのが目的ではなく、個々の心が豊かになった結果、サンクスカードが書かれるようになると考えている。また、会社(組織)を家族と捉え“家族愛”が深まったかを見ていく上でのバロメーターとなっており、現在では、各工場の掲示板は、常にサンクスボードで埋め尽くされるようになってきている。

ES・・・  ESなくしてCSなし。職場環境の改善・整備をソフトとハードの両面から実施し、従業員の働きやすい環境づくりに努めている。(ハード面:空気還流システム、ミスト噴霧、スポットクーラー、自動化の促進etc、ソフト面:くるみんマークの認定、WLBの促進(ノー残業デー、20時消灯、有給休暇取得促進のため計画・実施一覧を作成し見える化を行なうetc))
 
 

「はたらきやすい組織」から「はたらきがいのある組織」へと進化していくこと。

個々人が“はたらきがい”を見出せることができるようするためには、主体的に行動できる組織づくりが大切であり、今後の課題であると考えている。

そのために“FUN”仕事の中に楽しみや喜びを見出せる「明るい組織」、理不尽な厳しさではなく道理ある厳しさがある「知的体育会系組織」、手取り足取り言い過ぎない「任せて見守る組織」をつくる必要がある。

 
 
研修体系