人材育成事例115
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当社は株式会社トクヤマの協力企業として、 「技術力の向上」 「品質管理の徹底」 「安全管理の強化」 「人材育成」を目標に、地域の中堅企業として、お客様の幅広いニーズに対応すべく、日々、努力・研鑽している。 (資料1 会社紹介 参照)
(株式会社サンテック ウェブサイト) |
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(MHS作戦)
MHSとは、Make Haste Slowly
のことで、「急がば回れ」を意味している。 コミュニケーション力を含め、マネジメント力や品質管理、コスト管理など、総合力を持った人材を15~20年かけて育てたい。なぜなら管理者には、作業人員「ヒト」、製品品質「モノ」、実行予算「カネ」を動かすチカラが必要不可欠で、じっくり時間をかけて着実に身に付けてほしいからである。 |
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■キャリア形成支援の導入に至った背景、時期
*平成22年8月、会長より、仕上班の技能レベル低下が心配であるとの話しがあった。
仕上班は、若年者の人数割合が70%を超えており、若年者の教育が急務であった。 *ミーティングの中で、新入社員教育の目的を何も考えず、淡々と以前からのメニューを繰り返しているだけの現状が見えてきた。
*安全研修修了資格などを調査すると、職長教育などは圧倒的人数が受講しており、中には、20歳でも受講済みである。受講すればもらえる修了証ではあるが、ある程度の経験をさせないと取る意味もないのではないか。
(受験の人選を考える必要がある) *人の出入りがあり、中途入社者も多く、企業常識が徹底しないことがある。
*企業内教育では、OJTが最も重要であり、教育の効果も90~99%はOJTであると言われている。
OJTを行なう班長や監督者とのミーティングを実施 ■具体的な取り組み まずは、教育に目的を持ち、機会をみつけてグループ討議を行なっていく。 a.本音の意見が言えるか
b.発表できるか、また、意見が集約できるか c.参加者から評価(肯定・否定)が受けられるか ◎新入社員教育
内定者教育 1日(入社前)
集合教育 1ヶ月(Off-JT) 仮配属教育 6ヶ月(OJT) a.新入社員教育の目的を明確に設定した
*社会人となるために必要な常識を持つ *サンテックへの理解を深める *安全意識を身に付ける *現場に出るに必要な最低限の技能を身に付ける b.受身教育からの脱却を試みる
*3分間スピーチやグループ討議をメニューに *仮配属中にも3回のグループ討議 (資料2 新入社員教育スケジュール、資料3 我々はなぜ働くのか 参照) ◎自主学習指導
a.教育の目的
*テキストを読みきる訓練 *学習しているという雰囲気を感じてもらう b.対象は若年者で、延べ42名が参加してきた
c.2~3ケ月で1冊のテキストを読破し、成果確認テストを受ける。合格すれば次に進む。
テストは良い点を取ることが直接の目的ではないため、テキストが参照でき、質問も受け付ける。 d.アンケートの実施
自主学習教育を修了した人にアンケートを実施したところ、76%の人が、基礎を勉強することは良いことであると答えた。 その他、活字を読むのは勘弁して欲しい(1名)や、自主ではなく常設の教育体制が欲しい(1名)などの意見も出されており、今後に生かして更に、改善していきたい (資料4 自主学習で使うテキスト類 参照) ◎グループミーティング
(1) 第1回班長ミーティングの実施
*実施時間 1日(休日の土曜日を利用) *参加人数 22名 *形 態 グループ討議(発表を含む) *主たるテーマ a.班長の役割とは何?
b.自分(又は班)の「強み」と「弱み」は? c.班長が行なうべきOJTは何? d.班長の決意表明と企業内教育への要望について (2) 第1回監督者ミーティングの実施
*実施時間 半日(平日の午後を利用) *参加人数 23名 *形 態 グループ討議(発表を含む) *主たるテーマ a.自分の弱点を出し(多数)、克服の方策を検討目標を20件/人としたが、
平均で10数件の弱点が出された。 (話がヘタとか、文章を書くのが苦手・・・等々) (3) 第2回班長ミーティングの実施
*実施時間 半日(平日の午後を利用) *参加人数 10名 *形 態 グループ討議(発表を含む) *主たるテーマ a.班長が行なっているOJTの内容
b.現在困っていることと、その解決策 *OJTを円滑に進めるために(アドバイス)
a.指示は、より具体的に b.小山をたくさん作る c.できるまで繰り返す d.OJT計画(教育計画)を立てよう e.成功談より失敗談 (資料5 班長ミーティングのひとこま、資料6 グループ討議事例、資料7 教育の経過(準備) 参照) ◎資格取得支援
技能検定・JIS溶接・WES(溶管)
非破壊検査・ボイラー整備士・施工管理者・・・ 特別教育・技能講習・安全研修 入社後は複数の部署を経験し、知識や基礎ノウハウの習得、チームの連携の仕方などを学びます。 資格取得の支援も含め、企業としても全面的にバックアップしていきます。 |
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若年技能者のレベルアップ
(1)OJTとOff-JTとの良いコラボを作る
製缶班のJIS溶接技能者受験への挑戦(試行中) OJTの「見える化」・共通の目標を持つ (2)実技講習への取り組み
テーマ・方法・講師を調査/検討中 (3)社内講師の育成
教えることが当人にとっても一番の勉強となる 順次、講師ができるような体制を作りたい 成果が出にくい、あるいは、成果が分かりにくいものの代表が、「教育」であろうと思います。 教育とは、流水に文字を書くようなものだ!! ・・・・・ ある哲学者が言った言葉だそうですが、でも、諦めず、懲りず、挑戦していこうと思っています。 |
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