推進者取組事例006

 
 
 
 
    株式会社 サンテック
教育とは流水に文字を書くようなもの・・・でも
 
 
 
 
情報掲載年度 2017年度
情報掲載日 2017/12/01
都道府県 山口県
資本金 1000万円以上~5000万円未満
 
従業員数 100人以上~300人未満
産業分類 建設業
推進者の役職名 顧問
推進者としての従事年数 4~10年
 
 
株式会社トクヤマの協力企業として、「生産力の向上」「品質管理の徹底」「安全管理の強化」「人材育成」を目標に、地域の中堅企業として、お客様の幅広いニーズに対応すべく日々、努力・研鑽している。
[主な事業内容]
 ◎鉄鋼物製造 ◎配管工事 ◎プラント建設 ◎仕上・製缶 ◎設備保全  ◎機械加工 ◎非破壊検査


( 株式会社 サンテックウェブサイト)
 
 
<1>MHS作戦(Make Haste Slowly)急がば回れ
それが回り道であっても、確実に一歩一歩進めていく
<2>管理職は、総合力を持った人材として、15~20年かけてじっくり育てる
<3>SCQSの推進
S:Safety(安全第一)
C:Cost(適正コスト)
Q:Quality(納得品質)
S:Speed(機敏な行動)
 
 
<1>新入社員教育について(トータル3ヶ月)
・前期集合教育(4月1日~15日)
・仮配属(4月16日~6月15日)3つの作業班で実作業を経験する
・後期集合教育(6月16日~30日)
集合教育機関は、毎朝の3分間スピーチや数回のグループ討議等を行い、受動的な授業だけでなく、自分達で考える教育も目指している。
また、後期には、社外講師研修も加えるようになった。(社外講師は山口職業能力開発サービスセンターへ派遣を依頼)

<2>自主学習教育(2~3ヶ月毎成果確認テストを実施)
将来の技能検定受験を目指して、ポンプ、ファン、配管、電気等のテキストを学習し、2~3ヶ月毎にその成果を確認するテストを実施している。
テストは通常の点数を競うものではなく、内容を理解することに重点を置いてきた。5教科が終了すれば、業務に必要な資格に挑戦できるルールにしており、今までに、65名の教育が終了した。

<3>班長・監督者ミーティング(討論会)の実施
不定期ではあるが、テーマを決めて、討論会を実施してきた。
良い意見や参考になる意見も多く出されており、業務の改善に繋がるものもある。

<4>教育体系表について
自分の現在の位置が見えるように、教育体系表を作り、毎年のように更新を続けている。
 
 
<1>資格取得の推進
資格を取得することは、自分が今までに何をやって来たかの証でもある。
製缶工は、3年以内に最低でもJIS溶接技能者(基本級)が取れるように推進しており、また、技能検定は最も力を入れてきた資格で、機械保全技能士、機械加工、仕上げ、鉄工等、毎年、多くの技能士が生まれている。
当社では、最初の受験費用等は、全て、会社負担であり、不合格後も合格すれば、費用は会社から返却されることになっている。
 
 
<1>OFF-JTとOJTの連携について
OFF-JTとOJTがなかなか連携できない。OFF-JTは、期間も数%程度であり、社内教育の大半はOJTに掛かっているといっても良いと思うが、うまく連携できれば、大きな効果につながるはずである。
よって、2017年度の新入社員から、「計画的OJT」を開始した。まだ、始めたばかりで成果は出ていないが、今後も工夫を重ねて続けてみたい。

<2>離職率の低減について
中小企業の宿命か、環境の変化か、当社も離職者が出る。辞めると決断した後では対策の打ちようがないが、その前に何とかできるのではないかと頭を悩ませている。
 
 
<1>森信三氏の「教育とは流水に文字を書くようなもの・・」という言葉が、ますます身に染みて実感できる頃である。でも、頑張っていこう。
 
 
<1>継続とマンネリは表裏一体なのか、特に、教育は続けていくとマンネリ化が進みやすい。新入社員教育も、油断すると、マンネリ化が起こってくる。そうならないよう、少しずつ変化もさせながら7年間続けてきた。今後も、いろいろな局面で、工夫しながら変えていきたいと思っている。