職業能力開発計画事例084

 
 
 
 
    アイコムソフト(株)
 
 
 
 
 
情報掲載年度 2013年度
情報掲載日 2014年2月6日
都道府県 福岡県
資本金 5000万円以上~1億円未満
 
従業員数 50人以上~100人未満
産業分類 情報通信業
助成金の申請 キャリア形成促進助成金
助成メニュー 訓練等支援給付金
 
 
当社はシステム構築のご提案だけでなく、経営課題に関するコンサルティング・品質管理・情報の保護や安全管理においても、お客様の事業発展に関するご提案・アドバイスができる会社としてお役に立ちたいと考えている。また激しい環境変化の中で当社がIT企業としての責任を果たし続けるためにも、システム開発を行う人材の育成においてはますます教育への取り組みを強化する必要があると考えている。以下の理念を基軸として、高付加価値・高品質なシステムやサービスを提供し、お客様に信頼される企業として発展し、社会に貢献していく。

<経営理念>
・ SIで社会に貢献できる企業であれ
・ お客様に信頼と価値を認めて頂ける企業であれ
・ 失敗を恐れず何事にもチャレンジする企業であれ
・ 情熱を持って社員育成に取り組む企業であれ
・ 環境変化に柔軟に対応できる企業であれ

<人材育成の基本方針・目標>
上記の理念の元、目指すべき人材像を次のように考える

・ 各人が自立した社会人として、自ら学び、考え、主体的に行動できる人材。レベルに応じた研修を実施し、また、従業員の自発的訓練を支援する
・ 本人の資質および意欲に応じて、未経験者も積極的に登用し、OJT・OFF-JTを通して育成する。その前提として、積極的に学ぶ、謙虚に反省する、組織の中でのコミュニケーションを大事にする強い意志を持つ人材
・ 人との繋がり、コミュニケーションを大事にする人材
 
 
<従業員のキャリア形成(育成)に則った採用・配置等の方針>
・未経験者を積極的に採用し、OJT、OFF-JTを通して一から育成する。
・スピーディな事業の拡大を図るため、中途採用により即戦力を採用。その適正な配置で従業員間の技術交流等の相乗効果を期待する
・従業員の配置については、組織の必要性に基づき、従業員の能力・特性を公正かつ適正に評価して決定する。
・適材適所の配置を視野に入れ、自主性を持って臨む従業員には現職以外の分野も含めた教育訓練を積極的に推進する。

<昇進昇格・人事考課に関する方針>
・考課内容、基準
資格別基本要件(SEとしての資格と職務能力要件を規定)
・考課の方法
自己分析シートによる対象期間の評価(マネジメント能力、設計能力、開発能力、基礎能力、専門技術・知識、資格認定による評価)
・考課時期
毎年一回 3月
・考課者
各部門のマネージャ、部長
昇進昇格の決定の仕方および基準
資格昇進上申書を各部門マネージャが記載し、自己分析管理シートを添付して業務管理部門に提出する。上申内容は役員会議にて審議し決定する。
 
 
<セクション(部門)毎に必要な職業能力の明示>
・ソリューションシステム(開発部門) ヒューマンスキル。システム設計・開発技術。ソフトウェア保守。SIコンサルティング。IT知識。インフラ構築・管理・保守。システム提案・プレゼンテーション。業務分析。プロジェクトマネジメント。品質管理。情報セキュリティ。社内外とのコミュニケーション能力。
・業務管理 社内外とのコミュニケーション能力。電話対応、接遇マナー。PC・事務処理能力および合理化を図る応用力。社保・年金処理知識。
人事労務関連知識。コンプライアンス関連知識。売上・原価管理。決算処理、会計業務。全社予算計上。
・SIコンサルティング
自社商品・サービス知識。顧客開拓能力、顧客の意向を漏れなく把握するヒアリング能力、意向に的確に対応できる能力。トラブルや突発事に柔軟に対応できる能力。案件の収支管理能力。

<職務等の遂行に必要な職業能力(役職、レベル毎)の内容の明示>
・部 長:経営的視点から担当部門全体の運営を行い、事業計画を立てて実行する。業界全体の情報および広範高度な知識を有し、基幹組織をマネジメントする。
・課 長:部の戦略に従い、部内の中規模組織の運営を行う。課員の育成・管理、課内の目標設定からその達成に至るまでを統括する。部門・課の計画をかみ砕いて部下に浸透させ、実行に導く。
・主 任:上長の指示の元、担当グループの管理を行う。部・グループの方針を理解し、主体性をもって係内の業務を遂行する。部下が扱えない特定事項・トラブル対応等の処理が出来、仕事ぶりを管理監督出来る。
一 般:予め定められた職務の処理基準および個々の指示に従って、定型的な担当業務を遂行する。自己啓発の意欲を持って、基本修得後は知識・ 技能のスキルアップを図る。
 
 
当社のビジネスを明確にした上で求められる能力は何なのかを十分検討することが重要だと思います。
全社レベルで意識が合ったところで部門、役職ごとに役割をブレークダウンし目標を決めるよう心掛けました。
その後で目標を達成する手段を考えるのが良いと考えました。
周りの環境によりビジネスは変わっていくものです。最初から完璧なものを作ることを考えるより、まずは顧客満足度向上ため上記の考え方でPDCAが回せるしくみを作ることを意識して計画を作成しました。