職業能力開発計画事例026

 
 
 
 
    (有)S社
 
 
 
 
 
情報掲載年度 2012年度
情報掲載日 2012年11月22日
都道府県 広島県
資本金 1000万円未満
 
従業員数 50人未満
産業分類 医療・福祉
助成金の申請 キャリア形成促進助成金
助成メニュー 訓練等支援給付金
 
 

1.経営理念

当院は、創業100余年の歴史と伝統のある接骨院です。これからも『Sさん』の愛称でご愛顧いただきます様お願い致します。
当院は「あたたかい手によるこころと体にやさしい医療」をモットーに100年を越えて地域医療の一翼を担ってまいりました。
2007年には高齢者の寝たきり予防、介護予防を目的としたSデイサービスセンターを開設しました。
皆さまが元気で暮らせるように接骨院で長年培った技術を活かし、「手のぬくもりの伝わる介護」を実践しております。
おかげさまでご利用者様には大変好評で「腰の痛みがやわらいだ」「楽に歩けるようになった」などの喜びの声をたくさんいただくようになりました。

2.人材育成の基本方針・目標

当院は「あたたかい手によるこころと体にやさしい医療」との基本認識のもと、目指すべき人材像を次のとおり定める。

(1) 会社理念を理解し、これに共感して、主体的に仕事に取組むことのできる社員
(2) お客様に対して熱い心をもち、誠実に業務を遂行できる社員
(3) 常によりベターについて考え、行動し、また提案できる社員
(4) 自ら高い目標を設定し、困難な業務にも主体的・積極果敢に取組み、業務遂行を通じて自己実現を果たしたいとの意欲旺盛な社員
(5) 自らの業務遂行能力・スキルについても向上目標を明確にもち、飽くなき挑戦を続ける社員
(6) 個性豊でその個性に誇りを持つと同時に、他者の個性も尊重できる社員

人材育成の推進にあたっては、社員の主体的な能力開発への取り組み姿勢があってはじめて効果が発揮できることから、常に処遇・配置との関連をもたせながら継続的に意識づけを図り、学ぶ集団・自己実現のできる企業としての風土を醸成する。

人財育成の概要

・ IT等の技術革新や経済のグローバル化、競争激化等企業を取り巻く環境変化に対応できる人材を計画的に、しかも早期に育成する。
・ 階層別、職能別に従業員のキャリア形成に努めると共に従業員の自己啓発を促進するためのバックアップを行う。
・ 社内外の研修等に積極的に参加させ能力の向上を図る。

具体的な取組みとしては、会社と個人の能力開発ニーズを明確にしつつ、「OJT」「OFF-JT」「自己啓発」の能力開発三要素を計画的・段階的に組合せて「教育訓練体系」および「年間教育訓練計画」を策定し、相乗効果を発揮できるように実行する。

 
 

1.社員の配置に係る基本的な方針

社員の配置にあたっては、会社のニーズに基づき、社員の能力、特性を公正かつ適正に評価して決定するが、社員の主体的な業務取組みを期待する観点から、個人の職業能力開発目標や希望も勘案する。

具体的な配置にあたっては管理者の申請を受け、役員会で協議のうえ社長が最終決定を行なう。

2.昇進・昇格、人事考課等に関する事項

(1)人事考課のしかたと考課内容
[I]考課内容

・ 別に定める職能要件書に照らした職務遂行能力
・ 目標達成への意欲、責任感、忍耐力等の態度要件
・ 対象期間の勤務成績(目標達成度、対前年伸長度)

[II]考課のしかたとその活用

・ 別に定める職能要件書に照らした職務遂行能力および態度要件を個人別に公正に判定して昇給評価を行なう。 なお、勤務成績は原則として賞与評価の対象ではあるが、長期的には能力は勤務成績を伴うものとの観点から昇給評価の際の参考資料としている。
・ 対象期間の勤務成績(目標達成度、対前年伸長度)を判定して賞与評価を実施する。

[III]考課時期

・ 昇給のための考課を年1回、4月に実施。
・ 賞与評価のための考課は年2回、7月、12月に実施。

[IV]考課者

・ 考課にあたっては公平性が保たれるよう配慮し、1次考課は管理者、2次考課を役員、社長が最終決定を行なう。

(2) 昇進・昇格の決定のしかたと考課内容

・ 一定期間の考課結果(能力・態度・配置適性・勤務成績)と別に定める職能要件書の上位職能要件に照らし、1次考課は管理者、2次考課は役員、社長が最終決裁する。
・ なお、前記の一定期間の考課結果及び上位職能要件に加え、年令・職務経験・現在の職位滞留年数・職務関連資格取得状況等も勘案して決定する。

(3) 人事考課結果の活用、処置

・ 考課結果は(1) (2) で記載した「昇給・賞与」「昇進・昇格」に加え、「適正配置」「教育訓練計画」等に活用する。
・ なお、考課結果の取り扱いについては、社長が最終責任者となり、その他の役員および部門長が分担し、透明性・公平性・納得性を考慮しながらフィードバックを行い、あわせて今後のキャリア開発に対する意識づけを行う。
 
 
別途添付する「職能要件書」及び「教育訓練体系図」を参照してください。
 
 
地域医療の一翼を担える人材育成を主眼に能力開発計画を作成しました。
 
 
添付資料1(職能要件書)  
添付資料2(教育訓練体系図)