細川大臣閣議後記者会見概要

H23.08.23(火)8:44~8:52 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。今、閣議・閣僚懇が終わりましてこちらに参りました。 今日は、私の方から平成23年版の厚生労働白書につきまして閣議でご報告をいたしました。この23年版の厚生労働白書につきましては、半世紀を迎えました国民皆保険・皆年金を中心に社会保障の検証と展望をいたしたところであります。現在進めております社会保障改革について国民の皆様の議論を深める一助になればと思っているところでございます。私からは以上です。

質疑

記者:
民主党代表選の方で、前原前外務大臣が出馬の意向を固めたというお話がありますが、受け止めをお願いします。
大臣:
私は、今は閣僚の1人でありまして、マスコミの報道によれば閣僚の中でも立候補に意欲を示されている方もおられるということで、私としては、代表選についてはコメントはしないという立場をずっと取ってきています。前原さんについてもコメントは差し控えさせていただきたいと思います。
記者:
別の話ですが、東京都杉並区の方で、里子が虐待死するという事件がありましたが、その受け止めをお願いします。
大臣:
里親が、子どもを虐待ということで警察に逮捕されたという事件でありますから、まだ事実関係については定かではありませんが、里子が亡くなるという事態が発生していることについては、私としては大変遺憾だと思っています。里親制度というのは、大切な制度でありまして、恵まれないお子さんが里親のもとで健全に成長されるという制度については、さらに充実させなければならないと思っております。様々な事実問題がだんだんと分かってくると思いますが、里親も苦労されている点もあるとすれば、これは色々と検討していかなければならないと思います。いずれにいたしましても事件になっておりますから、司法当局の解明を待ってから、さらに検討させていただくというふうに思っております。
記者:
里親の関係ですが、事件の解明を待つより先に、例えば認定の制度の基準を考え直すとか、監査や指導の在り方を考えるということを厚生労働省として検討を始めるお考えは無いのでしょうか。
大臣:
この事件をきっかけにというお話ならば、この事件がどういう背景のもとに起こって具体的にどういう形で虐待が行われたかということが解明されないと、それに対しての対応はなかなか難しいのではないかと思います。したがって、里親制度について検討するとすれば、この事件をきっかけに事実関係が解明してから検討させていただきたいと思っております。
記者:
厚生労働白書の中のアンケートで、若い世代ほど保険料を払った分だけ将来給付が貰えないのではないかという割合が非常に高くなって、若い世代と高齢者とで年金に対する考え方のギャップが出ていた思うのですが、その受け止めと、若い人達にどういうふうに働きかけていくかということをお考えなのでしょうか。
大臣:
社会保障における世代間格差ということが、色々と議論されておりまして、今の現役世代の特に若者が将来的に社会保障での恩恵がしっかり受けられるかどうかということについて、いろんな疑問や不信な点を抱かれている方が多くなっていることは事実だと思います。したがって、「今後の社会保障と税の一体改革」の中で強調しておりますように、世代間の格差を無くして、あるいは世代の中での格差もありますが、それらを解消していくための努力をしっかりしなければいけないと思っております。

(了)