細川大臣閣議後記者会見概要

H23.02.18(金) 11:02 ~ 11:15 省内会見室

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議が終わりましたのでこちらにまいりました。特に閣議、あるいは閣僚懇談会での報告はございません。 今日は資産公開がありまして、今回の対象は大塚副大臣と藤村前副大臣の資産公開でございます。資料をお配りしておりますのでご覧いただければと思います。

質疑

記者:
小沢元代表に近い議員の間で会派離脱の動きが表面化しましたが、政権の行く末にも少なからず影響を与えると見られていますが、大臣自身どのようにご覧になったでしょうか。
大臣:
私もこの世界で結構長いのですが、同じ党の中で離脱というようなことはちょっと私の理解の範囲外です。思い直していただけるのではないかと思います。
記者:
今回、離脱をした16人は、「菅政権は国民との約束を果たしていない」と、マニフェストについて忠実にそれに従っていないということを理由にしているのですが、こういった理由については大臣はどのように思われますか。
大臣:
私はこれまでの菅内閣は国民のために一生懸命がんばっていると思っております。マニフェストの関係でも、すでに実行している部分、まだ実行できていない部分ももちろんありますが、しかし、菅政権としてはしっかりやっていると思います。ただ、マニフェストの関係では政権4年間で達成をするということで謳っておりますので、その中間点の9月頃には検証をするということを決めておりますので、そこでしっかりとした検証を行いたいと思っております。
記者:
16人の動向によっては予算関連法案を通すのが非常に厳しくなるわけですが、これについてはどのようにお考えですか。
大臣:
その方達もきちんと話をして、理解を求めて話をすれば、私はちゃんと話に応じていただけると思っております。
記者:
それが仮に首相退陣と引き替えとかそういう話であったら。
大臣:
仮定の話にはちょっと。菅内閣としてはしっかりとやっておりますので、話をすればわかっていただけると思います。
記者:
運用3号についてですが、他にもやり方はあったのだと思いますが、結局ああいう形で課長通知で実施をされたと、あの方法がベストであったと思われていらっしゃるかという点と、おそらく総務省が強硬な反対を示して、もしかすると総務大臣から勧告が来るかもしれませんが、そうすると見直しをせざるを得ないと思いますが、相当かっこ悪いと思いますが、そういう事態になる前に厚生労働省として見直しをするという可能性はありませんか。
大臣:
運用3号の問題につきましては、昨年の3月に年金記録回復委員会で議論をしていただいて、それで了承ということで決めていただいたということもありまして、厚生労働省としてはこの案が一番良い形での結論ということになったと思っております。したがって、総務省の方でいろいろご検討をされているかと思いますが、今の段階では厚生労働省の結論が一番妥当ではなかったかというような判断をしております。
記者:
そもそも3号制度の問題点があるという指摘もあると思いますが、民主党のマニフェストの中でも多少関連するような記述がありますが、大臣ご自身は年金制度において3号制度をどうお考えでしょうか。変えていくべきだとお考えでしょうか。
大臣:
いろいろ問題がありますから、年金制度を今検討をいたしているところでありますから、そこの中に3号問題も対象になってくるのではないかと思います。
記者:
関連なのですが、大臣は今「妥当だ」とおっしゃられましたが、年金業務監視委員会の委員の方や、総務省の内山政務官などから「不公平が生じる」という意見がありましたが、大臣が妥当だと思われる理由をお聞かせください。
大臣:
年金記録についてのこれまでの社会保険庁の対応そのものが、3号被保険者としてずっと扱ってきたところもあります。きちんとそこを対応していれば、それはそれでよかったのですが、そうではなく年金相談にしろ、年金の決定、年金定期便、年金特別便とかを送付する時も、すべて3号被保険者のままでやっているわけです。そうすると相手の方はそれを信頼して対応してきていると思います。法律どおり適用して逆に不利になるというか、負担をかえってさせるということが、これまでそしてこれからの年金行政に対する信頼を失うということも考えていかなければいけないと思っております。
記者:
運用3号の措置は、恒久的なものではないということですが、ただ、いつまでやるかということが決まっておりません。この期限についてはどのようにお考えでしょうか。
大臣:
検討するということであって、いつまでにということは今の段階ではいたっておりません。いずれにしても年金制度については、社会保障改革案の中でいろいろ検討いたしておりますから、その中で3号被保険者の問題は当然出てくるということです。
記者:
確認なのですが、昨年の3月に年金記録回復委員会で議論された時は、時効にかかる2年分を払わせるということはおっしゃっておりますが、「遡って免除する」という案は出ておりませんでした。昨年の7月に長妻前大臣も会見の席で2年分は払わせるとおっしゃったのですが、「遡って免除する」ということは去年の夏の段階の時点では決まっていなかったと思います。細川大臣としては「遡って免除する」という部分を認識されたのはいつの時点でいらっしゃいますでしょうか。
大臣:
私の認識では遡って支払うという2年は、時効にかかっていないと思っております。時効にかかっているそれ以前のものについては3号被保険者として扱うということです。これは3月の年金記録回復委員会にかけた時に、そういう内容だったと私は理解しております。
記者:
あと3号被保険者の問題で、現在の家族構成も含めてどういったところが検討すべき部分でしょうか。
大臣:
年金というものを完全に個人単位にするのか、あるいは家族というものを考えてやるのかということについても、年金制度の改革の中で検討する事項だと思っております。
記者:
明日から社会保障に関する集中検討会議のヒアリングが始まりますが、厚生労働省のヒアリングをされるという話もありますが、ヒアリングをされた場合に今厚生労働省が作成を進めている改革案の一部でもご説明されるお考えはありますか。
大臣:
厚生労働省の案についてヒアリングを受けるということは聞いておりません。
記者:
来週22日に大阪泉南アスベスト訴訟の控訴審の進行協議があります。そこで、「国の和解に関する見解について述べてくれ」と裁判所から言われていると思いますが、国としての現時点の考えはまとまっているのでしょうか。
大臣:
今、検討しているというか、政府としてまだ決定はいたしておりません。
記者:
関係閣僚会議の開催の日程は入っているのでしょうか。
大臣:
まだ、今日の段階では入っておりません。

(了)