加藤大臣会見概要

H30.4.20(金)8:50 ~ 8:57 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。冒頭2件申し上げさせていただきます。一つは、WHO西太平洋地域事務局長選挙への日本人の立候補であります。世界保健機関(WHO)には、6つの地域事務局がありますが、日本は西太平洋地域に属しております。その西太平洋地域の事務局長選挙は、本年10月に行われます。我が国としては、この選挙で同地域事務局の次長兼事業統括部長をされておられる葛西健氏を擁立することを決定し、現地時間の昨日19日にジュネーブのWHO本部に届出を行いました。お手元には略歴を配布しておりますが、葛西氏は、感染症や危機管理の専門家として長年WHO西太平洋地域事務局に勤務し、グローバルヘルスや西太平洋地域に関する豊かな知見と経験を有した方であります。こうした実績は、地域の加盟国からも高く評価されており、日本政府として、葛西氏が次期地域事務局長に最もふさわしい候補であると判断し、今回の立候補の決定に至ったところであります。同地域事務局長に日本人が就任することは、我が国が、国際保健分野で、各国共通の課題の解決に向けた取り組みに貢献し、国際社会でリーダーシップを発揮するためにも重要だと考えております。外務省とも密接に協力をし、日本政府として積極的に支持要請を行っていきたいと考えております。二点目は、拉致問題担当大臣としてですが、明後日4月22日日曜日14時から、砂防会館別館1階「シェーンバッハ・サボー」において家族会、救う会、拉致議連、知事の会、地方議会全国協議会主催による「国民大集会」が開催されます。私も出席をし、ご挨拶を申し上げることとしています。

質疑

記者:
順天堂医院で起きた可能性が高い、赤ちゃんの取り違えについて伺います。昨日、取り違えの被害に遭った男性が、厚生労働省に対して、原因の究明を求める要望書を提出されました。厚生労働省として、その要望書にどのように対応していくお考えでしょうか。
大臣:
まず、順天堂医院における新生児取り違え事案について、病院から関東信越厚生局を経由して厚生労働省にも報告があったと承知をしております。こうした取り違えが起こったことは、誠に遺憾でありまして、あってはならないことであります。順天堂医院から届けられた報告書によれば、出生直後に母親の目の前で新生児にネームバンドを取り付ける対策が、今、すでに取られているということであります。これは、多くの医療機関でも、取り組まれている方策であり、今後同様の事例の再発が絶対に起きないよう、この対策の徹底を望みたいと思っているところであります。
記者:
日米首脳会談で、トランプ大統領が拉致問題早期解決にむけて最大限に努力する意向を示されました。受け止め及び今後の日本政府の対応についてお伺いします。
大臣:
この拉致問題については、安倍総理が司令塔になって、北朝鮮に対する国際社会の圧力をテコとしつつ、北朝鮮に拉致問題の早期解決に向けた決断をこれまでも迫ってきているところですし、そうした対応をとっているということになんら変わりはないということです。その上で、今回の訪米に当たって、安倍総理からの要請に応じるかたちで、トランプ大統領からは「来る米朝首脳会談を念頭に我々は拉致問題を提起する。日本にとって最善になるようベストを尽くす。」という大変力強い言葉を得たところであります。拉致被害者の御家族の方々も、総理の訪米に当たって、そうした思いを伝えられていますので、そうした意味で、ご家族の皆様方も大変勇気づけられる発言だと思っております。いずれにしても、私どもといたしましては、全ての拉致被害者の方々の1日も早い帰国に向けて、拉致被害者のご家族の方々の思いをしっかりと受け止めて、あらゆる努力、あらゆる施策を駆使して、そうした対応を北朝鮮から引き出すべく、引き続き最大限の努力をしていきたいと思っております。
記者:
財務省の福田次官のセクハラ発言についてお伺いします。次官は、全体を見て欲しいということで、未だにセクハラ発言をしたということを認めていらっしゃいません。一方で、その発言の中に、例えば「抱きついていい」とか、「胸を触っていい」といような発言を見るだけで、全体を見るまでもなく、これはセクハラに当たるのではないかと、一般的な感覚ではそう考えるのですが、大臣の考えをお聞かせください。
大臣:
大臣としてお聞きをされているのであれば、厚生労働大臣として、その件について具体的に、どうかということを申し上げる立場にはないと思います。ただ、従前から申し上げておりますように、公務員の場合には、男女雇用機会均等法の適用についてはないと思いますが、一応そういうものが、一般の公務員以外には適用されているということ、またそれを踏まえて、考え方を示しているということでありますから、その趣旨を踏まえた対応を、財務省と、それから相手方の会社もいるということですね、そういった対応をしていただく、というのが私たちの立場なんじゃないかと思っております。
記者:
それは、厚生労働大臣としてお考えということでしょうか。
大臣:
厚生労働省として、所掌する立場としては、そういうことだというふうに思います。
記者:
それは、調査をするとかそういうことなんですか。その当事者同士できちんと調査をしてほしいということなんですか。
大臣:
いえ、ですから、それに則った対応をしていただきたいということであります。
記者:
靖国神社の例大祭が明日から始まりますが、参拝や真榊の奉納のご予定について、教えていただければと思います。
大臣:
靖国神社の参拝については、これまでもあくまで私的な参拝をしているということ、私も過去にありますが、個人的なことなので、特段ここでのコメントは申し上げないということで対応させていただきます。
記者:
真榊の奉納についても教えていただけますか。
大臣:
真榊についてどういった対応をするのかは考えたいと思います。

(了)