後藤大臣会見概要

(令和4年2月18日(金)8:37~8:43 院内大臣室前)

広報室

会見の詳細

閣議等について


大臣:
それでは私の方から一言申し上げます。抗原定性検査キットにつきましては、増産について最大限の取り組みを行った結果、1日当たり100万回分以上の生産・輸入を確保できる見込みとなっています。
 これによりまして、今週以降、全体としては需給状況が相当程度改善していく見込みです。

 一方で今後とも地域によっては一時的に不足気味になる状況が発生することが考えられます。このため、今般、抗原定性検査キットが購入できない医療機関からの申請に基づき、国がその医療機関と医薬品卸売業者をつないで緊急的な購入希望に個別に対応する仕組みを構築いたしました。
 本日18日から受付を開始することといたします。こうした取り組みを行うことで、引き続き医療関係者、自治体、メーカーや医薬品卸売業者等と密接に連携しながら、検査ニーズに応えられるように全力で取り組んでいきたいと考えています。

*参考付記:大臣冒頭発言に関する参考資料はこちら

手話付きの会見動画は(手話付き)【厚生労働省】厚生労働大臣記者会見(2022年2月18日)(厚生労働省 / MHLWchannel )からご覧ください。

質疑

記者:
感染状況についてお尋ねします。先日のアドバイザリーボードなどで脇田座長は「感染者についてはピークを越えた」とのご認識を示されました。
 感染者の減少速度は緩やかで重症者、死亡者の増加は続いていますが、専門家からは下がりきらないうちにリバウンドする可能性も指摘されていますが、現状について大臣のご認識をお聞かせください。
大臣:
直近の感染状況について、2月16日のアドバイザリーボードでは、
 全国の新規感染者数は、ほぼ全ての年代で減少傾向にある。一方で、重点措置区域のうち、多くの地域で新規感染者数の減少傾向や、上げ止まりが見られるが、夜間滞留人口については、重点措置区域では一部の地域で反転して増加する兆しが見られている。
 全国の感染者数の減少傾向が続いても、当面は多くの地域で軽症・中等症の医療提供体制等のひっ迫と、高齢の重症者数の増加による重症病床使用率の増加傾向も続く可能性がある。
 基礎疾患を有する陽性者でコロナ感染による肺炎が見られなくても、感染により基礎疾患が増悪することや高齢の感染者が誤嚥性も含む肺炎を発症することで、入院を要する感染者が増加することにも注意が必要となる、
等々の評価・分析がなされています。

 また、新しい変異株BA.2の問題についても注意を要するという話が言われておりまして、ピークであるかどうかの評価というのは、なかなか言い難いと思います。
 少なくとも言えることは、ここ足元、まずは前週比の増減率が全国的に一を割ってきている状況にはあるということ。ただ、重症者はこれから追っかけてくる可能性があったり、あるいは新しい変異株がどういう状況になるかもわかりませんので、即断はできないと思いますが、今申し上げたような実態であると思っています。

 いずれにしても11月に取りまとめた「全体像」というのは、保健・医療提供体制整備の全体像ですが、オミクロン株の特徴に即した対策について、しっかりと迅速化・強化を進めていくことだと思っています。
 高齢者施設の入所者及び従事者への3回目のワクチンの(接種の)促進、施設内での感染対策強化、それから一時的に入院・転院される患者さんの病床を確保していくこと、緊急の病床の確保、そうした医療提供体制全体を支え、また高齢者施設での感染防止や高齢者施設の医療提供の強化など、今の感染状況に即した柔軟な対応を進めていきたいと思っております。

(了)