塩崎大臣閣議後記者会見概要

H28.3.4(金)9:46 ~ 9:52 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。私からは特にありません。

質疑

記者:
児童虐待の相談を受け付ける共通ダイヤル「189(いちはやく)」についておうかがいします。ガイダンスが長く、途中で切られるケースが多いという指摘がありますが、大臣の認識と対策をお願いいたします。
大臣:
昨年から「189」が導入されました。虐待、もしくは虐待の疑いがあるケースについては、3桁でダイヤルしてくださいということで、10桁から3桁まで短くして、去年7月から始めたところであります。電話がなかなかつながらないという御指摘を受けていたわけであり、せっかく24時間、365日の体制を組んで、虐待の現場の近くからの電話が入るようにはなっておりますが、固定電話というよりは携帯電話の場合の使い勝手が悪いというお話を聞いているわけであります。この問題につきましては、ガイダンスが長い、携帯電話の不便さということで、かけている場所を特定するためのステップが多すぎるということだと思います。1分10秒、長ければ2分かかるという御指摘があるようであります。そこで、ガイダンスの時間を少なくとも半分以下にする、携帯電話からかけた際に場所を特定する番号入力などの操作が多すぎるので、この手間をぐっと減らすなどの見直しをできる限り早く、この春から実施することにしております。さらに、利便性の向上のための方策について、他の3桁番号のダイヤルがあるわけでありますから、そういうものを参考にして使い勝手のいいものにしていこうと考えております。
記者:
児童養護施設についておうかがいします。現在、原則18歳までということになっていますが、これを22歳まで引き上げるという一部報道もありますけれども、この事実関係と現在の検討状況について教えてください。
大臣:
虐待ケースが多い要保護児童の問題でありますが、施設に入る方が比較的多い中にあって、そういう人たちが社会的に自立していくということがとても大事だと思っています。そのためには、スムーズに社会に溶け込んでいくということが大事でありまして、それに対して私どもとしては18歳まででいいのかどうかということを議論してまいりました。その中身については、児童福祉法の改正の内容について議論を詰めているところでありますし、「新たな子ども家庭福祉のあり方に関する専門委員会」がこの議論の場になっていますので、早急に今国会に法案を提出するためにも、この延長をどうするか、仮にするならどこまで延長するかなどについて、結論を出していただきたいと思っています。いずれにしても、18歳になって、社会に一人放り出されるようなことは、ケースバイケースではありますけれども、やはりふさわしくないケースがあるということはよく認識した上で、新しい仕組みを作っていこうと考えています。
記者:
医療機関のホームページのガイドラインについてうかがいます。特に美容医療のホームページでトラブルが寄せられているということなんですけれども、河野消費者担当大臣も先週会見で、特にビフォアーアフターの写真などの問題について触れられましたが、厚労省として美容広告の規制の検討会などを立ち上げる御予定はありますでしょうか。
大臣:
今まで厚労省の方針として、医療機関のホームページについては医療法で規制する広告とは原則見てまいりませんでした。しかし、消費者委員会から、昨年、美容医療サービスにかかる消費者被害の増加を踏まえて、医療機関のホームページを医療法上の広告に含めて、規制の対象にすべきではないのかということで、それを求める建議がなされたところであります。厚労省としては、これを受けて、今月下旬に「医療情報の提供内容等のあり方に関する検討会」を立ち上げて、ホームページの適切なあり方についても検討を開始しようと思っています。ガイドラインについては、その検討を踏まえて必要に応じた対応をしていかなければならないと考えているわけでございます。

(了)