新型コロナウイルス最前線

第24回
「新型コロナウイルスに感染したかも……?」と思ったら

“まだ終息の見えない”新型コロナウイルス感染症。本連載では、その動向や対策などを紹介しており、今回は、体調に異変を感じた場合や陽性だった場合の注意点についてまとめました。

●Q1
「新型コロナに感染したかも?」と思ったら、どのように対応したらよいでしょうか。

○A1
体調に異変を感じたら、まずは自分で検査することで、素早い療養につなげることができます。
①慌てずに、症状や常備薬をセルフチェックしましょう。
②国が承認した検査キットを用いてセルフチェックしましょう。

●Q2
検査キットを選ぶ際にどういった点に注意したらよいでしょうか。

○A2
検査キットを購入する際は、医療用または一般用検査キット(OTC:「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」と表示されています)として国が承認したものを使いましょう。医療用は薬局で、OTCは薬局だけではなく薬店やインターネットでも購入することができます。インターネット販売サイト等では「研究用」と称するものが多く販売されていますが、国で承認されたものではなく、性能等が確認されていません。国が承認した医薬品を使いましょう。



国が承認した検査キットの一覧はこちらから
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11331.html

●Q3
検査結果が陽性・陰性だった場合の対応は?

○A3
陽性で症状が軽い場合は、自治体の健康フォローアップセンターなどに連絡し、速やかに自宅などで療養を開始することができます(65歳以上の方や基礎疾患がある方、お子さんや妊娠している方などで受診を希望する方は、身近な発熱外来を受診してください)。

陰性だった場合は、必要な場面でのマスク着用やこまめな手洗い等の基本的な感染予防対策を継続しましょう。

●Q4
健康フォローアップセンターについて教えてください。

○A4
健康フォローアップセンターは、症状が軽いなど医療機関を受診せず、すぐに自宅療養を開始したい方(具体的には65歳未満で入院していない方、治療薬の投与対象でない方、妊娠していない方など)が検査キットを用いてセルフチェックを行い陽性だった場合に、速やかな療養につなげることを目的に各都道府県に設置しています。都道府県によって名称や利用の手続きが異なりますので、利用に当たっては、ウェブサイトなどで地域のセンターを確認してください。

健康フォローアップセンターには、医師も配置されており、体調が悪くなったときなどに相談することが可能であり、必要に応じて医療機関を紹介してもらうこともできます。

自治体ごとに内容が異なる場合もあるため、事前に確認するようにしましょう。

●Q5
自宅待機期間は何日?

○A5

●Q6
自宅療養中の過ごし方について教えて下さい。

○A6
自宅療養中は、原則外出は自粛して下さい。症状が軽快してから、24時間がたった場合や、無症状の場合は、生活必需品の買い出しなど、必要最低限の外出は可能です。ただし、自主的な感染予防行動(外出時や人と接する際は短時間とし必ずマスクを着用する、移動時は公共交通機関を使わないことなど)を徹底して下さい。

●Q7
体調が変化した場合はどうしたらよいでしょうか。

○A7
速やかにお住まいの自治体にある健康フォローアップセンターに連絡をしてください。

●Q8【要注意】
療養解除後の注意点を教えて下さい。

○A8
療養が解除になっても、症状がある方は10日間、症状がない場合は7日間が経過するまでは、感染リスクがあります。検温など自身による健康状態の確認や高齢者等ハイリスク者との接触、ハイリスク施設への不要不急の訪問、感染リスクの高い場所の利用や会食等を避けること、マスクを着用すること等、自主的な感染予防行動を徹底しましょう。

●Q9
自宅療養に備えて、日頃から用意しておくとよいものは何でしょう。

○A9
体温計、薬(常備薬・解熱鎮痛剤)、検査キット、日持ちする食料(5~7日分程度を目安)、近隣の診療検査医療機関やお住まいの自治体の健康フォローアップセンター等の情報などを用意しておきましょう。

●Q10
健康保持・増進のために日頃から自分にもできることを教えてください。

○A10
新型コロナウイルス感染症流行下においても、毎日ご自身の体調を確認することは、健康保持・増進の観点で重要です。

<日頃から気をつけること>
□ 適切な食生活をめざしましょう
□ 適度な運動をしましょう
□ 十分な睡眠を取りましょう
□ 禁煙しましょう
□ お酒と上手に付き合いましょう
□ 毎日体温を測るなど自己管理をしましょう
□ 引き続き、感染予防対策を徹底しましょう
※健康保持・増進についての詳細は健康手帳をご覧ください。

●健康手帳のダウンロードはこちらから
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000190984.html

 

出  典 : 広報誌『厚生労働』2022年10月号 
発行・発売: (株)日本医療企画(外部サイト)
編集協力 : 厚生労働省