「はたちの献血」キャンペーンを実施します!

1~2月は「はたちの献血」キャンペーン月間。
20歳の若者を中心に広く国民の皆さまに向けて、献血のご協力を呼びかけます。


 

 少子化で献血ができる人口(16~69歳)が減少しているなか、10~30代の若い世代の献血者数はこの10年で約35%も減少しています。血液は人工的につくることができず、長期間の保存もできません。将来にわたり、安定的に必要な血液を確保するためには、若い世代の協力が必要不可欠です。

 厚生労働省、都道府県および日本赤十字社では、風邪の流行などで献血者が減少する冬期に、新たに成人を迎える20歳の若者を中心に広く国民に献血への理解と協力を求めるため、毎年「はたちの献血」キャンペーン(1月1日~2月28日)を実施しています。キャンペーン期間中は、ポスターの掲示やインターネットなどによる広報を実施します。この機会にぜひ、献血にご協力をお願いします。


●献血血液からつくられる「くすり」

 献血で集められた血液は、どのように患者さんのもとに届くのでしょうか。交通事故などでけがをしたときの輸血に使用されるイメージがあると思いますが、それは全体のわずかで、ほとんどはがんなどの病気の治療に使われています。

 献血された血液は、血液型やウイルスなどの有無を調べた後、赤血球や血小板、血漿などの成分ごとに、目的に合わせた血液製剤になります。実は、輸血に使用される輸血用血液製剤は献血血液のおよそ半分で、残りの半分は血漿分画製剤という医薬品をつくるために使用されています。このように、献血は医療に幅広く役に立っているのです。
 


詳しい情報はこちら:厚生労働省 献血



 

出  典 : 広報誌『厚生労働』2021年1月号 
発行・発売: (株)日本医療企画(外部サイト)
編集協力 : 厚生労働省