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平成30年6月21日

【照会先】

医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課

課長補佐 佐々木 正大 (内線2779)

課長補佐 秋篠 邦治 (内線2795)

(代表電話) 03(5253)1111

(直通電話) 03(3595)2454

報道関係者各位


新たに11物質を麻薬に指定し、規制の強化を図ります

 

本年6月20日付けで,新たに11物質を麻薬に指 定する「 麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令の一部を改正する政令(平成30年政令第187号)」 布され、本年7月20日から施行されますのでお知らせします。

新たに麻薬に指定される物質(※1)は、現在、厚生労働省が指定薬物(※2)に指定しており、医療等の用途以外の目的での製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されています。同物質は、麻薬と同種の乱用のおそれがあること、麻薬と同種の有害作用をもつことが確認されました。

そこで、このたび同物質を麻薬に指定し、罰則を強化(※3)することにより規制の強化を図ります。今回の麻薬指定により、麻薬の総数は197物質になります。

なお、麻薬に指定される11物質は、指定薬物の指定から外され、指定薬物ではなくなります。

今後、厚生労働省としては、国民の皆様に対し、麻薬に指定された物質を購入、使用等しないよう注意喚起を行っていきます(※4)。

 

 

※1  物質1  化学名: N—(1—アミノ—3—メチル—1—オキソブタン—2—イル)—1—(シクロヘキシルメチル)—1H—インダゾール—3—カルボキサミド及びその塩類

                          通称名:AB-CHMINACA

物質2  化学名: N—(1—アミノ—3—メチル—1—オキソブタン—2—イル)—1—ペンチル—1H—インダゾール—3—カルボキサミド及びその塩類 

                          通称名:AB-PINACA

物質3  化学名: N—(1—フェネチルピペリジン—4—イル)—N—フェニルアクリルアミド及びその塩類                 

                          通称名:Acrylfentanyl,Acryloylfentanyl

物質4  化学名: N—(1—フェネチルピペリジン—4—イル)—N—フェニルテトラヒドロフラン—2—カルボキサミド及びその塩類

                          通称名:THF-F,THF-fentanyl,Tetrahydrofuranylfentanyl

物質5  化学名:N—(1—フェネチルピペリジン—4—イル)—N—フェニルフラン—2—カルボキサミド 及びその塩類

                          通称名:Furanylfentanyl

物質6  化学名: 1—(4—フルオロフェニル)プロパン—2—アミン及びその塩類

                          通称名:4-FA,4FMP,4-Fluoroamphetamine,p-Fluoroamphetamine

物質7  化学名: N—(4—フルオロフェニル)—2—メチル—N—(1—フェネチルピペリジン—4—イル)プロパンアミド及びその塩類

                          通称名:4-FIBF,p-FIBF,4-Fluoroisobutyrylfentanyl

物質8  化学名: N—(2—フルオロフェニル)—2—メトキシ—N—(1—フェネチルピペリジン—4—イル)アセトアミド及びその塩類

                          通称名:Ocfentanil,A-3217

物質9  化学名: (1—ペンチル—1H—インドール—3—イル)(2,2,3,3—テトラメチルシクロプロパン—1—イル)メタノン及びその塩類

                          通称名:UR-144

物質10  化学名: メチル=1—フェネチル—4—(N—フェニルプロパンアミド)ピペリジン—4—カルボキシラート及びその塩類

                           通称名:Carfentanil,Carfentanyl,4-Carbomethoxyfentanyl

物質11  化学名: メチル=2—[1—(5—フルオロペンチル)—1H—インダゾール—3—カルボキサミド]—3,3—ジメチルブタノア—ト及びその塩類

                           通称名:5F-ADB,5F-MDMB-PINACA,MDMB2201 indazole analog

 

※2 厚生労働大臣は、中枢神経系への作用を有する蓋然性が高く、人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生するおそれのある物を「指定薬物」として指定する(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第2条第15項)。 指定薬物は、製造、輸入、所持、使用等が禁止されている。

※3 指定薬物に関する罰則:5年以下の懲役若しくは500万円以下の罰金又はこれを併科

              麻薬に関する罰則:営利目的で製造等した場合は、1年以上の有期懲役又は情状により1年以上の有期懲役及び500万円以下の罰金等

※4 厚生労働省ホームページ内「薬物乱用防止に関する情報」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index.html

 

 

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